PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,243「文治主義の江戸時代」/ "Edo Period of Civilization"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,243「文治主義の江戸時代」

 

世界には色々な国が存在しますが、軍事政権の反対として「文民統制(シビリアン・コントロール)」という考え方があります。

 

文民統制とは軍人が軍の最高司令官になるのではなく、選挙によって民主的に選ばれた政治家が軍の指揮権を持つことです。

 

民主国家であるアメリカや日本では、文民統制が行われています。

 

アメリカ軍の最高司令官は大統領であり、自衛隊の最高司令官は総理大臣です。

 

1603年から1868年まで続いた江戸時代は、将軍が最高司令官である軍事政権でした。

 

明治維新から第二次世界大戦までの日本が、軍事政権だったのか文民統制の社会だったのかは

微妙なところと言えるでしょう。

 

日本の場合、戦前までは天皇が陸海軍の統帥権を保持していました。

 

日本陸軍や海軍のトップは首相や議会に報告することなく、直接天皇に進言する「帷幄上奏(いあくじょうそう)」が認められていました。

 

1920年代に入り、明治の元老たちが政治の世界から去り始め、軍部の暴走が始まりました。

 

旧日本軍が文民統制によってコントロールされていなかった結果、1945年の敗戦を迎えることになったと評価する歴史学者もいます。

 

今回紹介する資料「新版 よくわかる教育学原論」は「教育の基本が凝縮されている一冊」をキャッチフレーズにしており、「文治主義の江戸時代」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「江戸時代はおよそ260年の間、平和な時代が続きました。

 

その間、武力ではなく学問によって社会を治めようとする文治主義の考え方が社会の主流でした。

 

このため、身分階層の上位にあった武士は、武力だけでなく、学問も身につけることが求められました。

 

そのための教育機関としての役目を担ったのが、昌平坂学問所です。

 

昌平坂学問所は、林羅山が設立した家塾から始まりました。

 

寛政の改革の時には朱子学が官学とされ、その後、幕府直営の学校として、江戸時代における儒学教育の中心的教育機関となりました。

 

このような江戸幕府教育機関設立の動きに連動して各藩でも儒学が重用され、全国に文治主義が浸透していきました。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 過去のPDCA日記でも紹介しましたが、日本は江戸時代から識字率が極めて高い社会です。

 

私がフランス人の友人を連れて東京を歩いている時、ホームレスの人が新聞を読んでいる姿を見て、非常に驚いていました。

 

現在も日本の識字率は100%に近いですが、この背景には江戸時代の文治主義が背景にあるのかもしれませんね😊。

 

私は海外旅行に行くと、現地の図書館に行くようにしています。

 

国や地域によって、図書館に違いや特徴があってとても面白いです📚。

 

フランスの図書館では、日本の漫画を大量に置いているところがあって、親日国であることを感じることができます。

 

私がアメリカの大学に留学していた20年以上前(!)、ライブラリアンという専門職が図書館に勤務しており、「何を聞いても答えてくれる」と教員や学生から頼りにされていました。

 

社会的地位が高いアメリカのライブラリアンですが、AIの登場によって状況は曲がり角に差し掛かっていると言われており、私が昔やっていた証券ブローカーと同じく自動化の影響をまともに受けているようです。

 

幕末明治 新聞ことはじめ ジャーナリズムをつくった人びと」という本は、明治維新後、日本で新聞がどのように発達してきたかを解説しています。

 

幕末明治 新聞ことはじめ ジャーナリズムをつくった人びと」の「新聞縦覧所の時代」部分で、明治初期に設置された新聞閲覧所の説明があります。

 

明治初期の新聞閲覧所は、数種の新聞を常備し、一般の人々が読めるようにした施設のことらしいです。

 

今の図書館に似た施設ですが、これらの閲覧所では、新聞講義会などの催しが定期的に行われ、ひらがなしか読めない一般大衆向けに、漢字や漢語の多い新聞の解説を行ったとされています。

 

海外の図書館に比べて、日本の図書館では新聞を読んでいる人が多いように感じます。

 

その背景には、新聞閲覧所という施設が存在していたことが影響しているのかもしれません。

 

ほぼ100%の人が新聞を読みこなす現在の日本社会は、先人たちの様々な取り組みの結果であり、高い識字率は社会を安定させる上でも重要であると感じましたね😊。

 

幕末明治 新聞ことはじめ ジャーナリズムをつくった人びと (朝日選書)

幕末明治 新聞ことはじめ ジャーナリズムをつくった人びと (朝日選書)

 

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「識字率」 = 「literacy rate

 

今回出てきた「識字率」の英訳は、「literacy rate」になります。

 

「日本は江戸時代から識字率が極めて高い社会である」を英語で表現する場合、「Japan has been a society with an extremely high literacy rate since the Edo period」とすればよいですね😊。

 

   

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,243 "Edo Period of Civilization"

 

The material introduced today "The Basics of Educational Science (Japanese only)" has a catchphrase "The book that contains the basics of education" and the following phrases were impressive in the part "Edo period of civilization".

 

"The Edo period was a peaceful era for about 260 years.

 

During that time, the idea of civilization, which tried to govern society by learning rather than by force, was the mainstream of society.

 

For this reason, the Samurai who were at the top of the hierarchy were required to acquire not only force but also learning." (Unquote)

 

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