PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,278「通貨への信頼性 = 換金性」/ "Credibility in currency = Convertibility"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,278「通貨への信頼性 = 換金性」
 

過去のPDCA日記でも紹介しましたが、日本の金利は1990年から30年以上下落の一途をたどっています。

 

金融業界出身の方以外にとっては分かりにくいのですが、金利が下がると債券価格は上昇します。

 

金利下落で債券価格上昇、金利上昇で債券価格下落」は覚えてしまう方が早いのですが、理屈を認識すれば「なるほど」と思えますので、詳しく知りたい方はPDCAカフェにお越しください☕。

 

国債価格が上昇しているということは、通貨である日本円への信頼性が高いということを意味します。

 

最近は人工知能(AI)を使った資産運用を金融機関が行っており、コロナ騒動などのパニックが発生した場合、安全資産である円を買うプログラミングが組み込まれており、円高に進むという現象が起こります。

 

今回紹介する資料「ミャンマー/日本企業の最後のフロンティア」はミャンマーを「ASEAN最後の前線」と位置付けており、「ミャンマーの通貨の信頼性」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

ミャンマーの通貨はチャット(Kyat)であるが、外貨(日本円は通用せず、尾本して米ドル、しかも新券のみ)からチャットへの換金は可能だが、その逆はできない。

 

現地通貨のチャットはクレジットカードが使えないローカルショップで買い物をする時や、タクシー運賃の支払い、ホテルや飲食店でのチップ(ただし渡す義務はない)に利用する程度である。

 

この国でビジネスをする時は米ドル建てでなければ、いくら稼いでも全て水泡に帰すことも懸念される。

 

通貨の信頼性が低いから換金性もないわけで、そうした観点からも米ドル建てでの契約が必須だ。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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ミャンマー/日本企業の最後のフロンティア

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  • 発売日: 2020/05/11
  • メディア: 単行本
 

 

P.S. アメリカは基軸通貨である米ドルを発行する権利を持っており、フランスのシャルル・ド・ゴール元大統領は、これを「べらぼうな特権」と揶揄したことで知られています。

 

1999年にユーロが登場した際、「米ドルの代わりとして基軸通貨になるかもしれない」という意見がありましたが、それから20年以上経過しても米ドルは基軸通貨の地位に君臨しています。

 

アメリカは世界最強の軍事大国でもあり、「有事のドル買い」という言葉が金融業界に存在するほど強大な国家です。

 

米ドルが基軸通貨になったのは、第二次世界大戦後でした。

 

それまではイギリスのポンドが基軸通貨でした。

 

第一次世界大戦でイギリスは莫大な戦費を調達したことで財政赤字が拡大し、金融センターがロンドンからニューヨークに移行しました。

 

また、当時は金本位制が採用されており、豊富な金を保有していたアメリカの通貨であるドルの信頼性が高まってきました。

 

第二次世界大戦後、欧州諸国よりもダメージが少なかったアメリカは名実ともに世界最強の経済大国となり、米ドルが世界を席巻することになります。

 

そう言えば、中国語で米ドルのことを「美金」と表現しますね💰。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「換金性」 = 「convertibility

 

今回出てきた「換金性」の英訳は、「convertibility」になります。

 

通貨への信頼性 = 換金性」を英語で表現する場合、「Credibility in currency = Convertibility」とすればよいですね :-)。

 

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,278 "Credibility in currency = Convertibility"

 

The material introduced today “Myanmar: The last frontier for Japanese companies (Japanese only)” positions Myanmar as the last front of ASEAN, and the following phrases were impressive in the part “Credibility of Myanmar's currency”.

 

"Myanmar's currency is Kyat, but it is possible to convert foreign currency (Japanese yen does not work) to Kyat, but not vice versa.

 

Local currency Kyat is only used when shopping at local shops where credit cards cannot be used, paying taxi fares, and tipping at hotels and restaurants (but not obligatory).

 

When doing business in this country, if it is not denominated in US dollars, it is feared that even if you earn money, it will be all blisters.

 

Since the currency is unreliable, it cannot be exchanged for cash, and from this perspective a contract denominated in US dollars is essential." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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