PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,315「フランス人は流行を決める」/ "French decide fashion"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,315「フランス人は流行を決める」
 

過去のPDCA日記でも紹介しましたが、私はフランスのビジネススクールに通っていた時、マーケティングの科目を中心に受講していました。

 

 

カバンの性能面だけを見ると、日本製の方が優れているのは明らか(!)ですが、多くの人はルイヴィトンやシャネルなどの高級ブランド品に高額なお金を出す傾向にあります。

 

高級ブランドの場合、毎年価格を吊り上げ、広告に登場しているセレブと同じ気分を味わってもらう「ヴェブレン効果」を狙っています。

 

高級ブランドは店舗販売を原則としていますが、これもマーケティング戦略の一環です。

 

高級ブランド品を購入する人は、「東京やパリ、ニューヨークなどの一等地にある店舗で高いものを品定めしている自分に酔っている」ことが心理的に確認されています。

 

フランスで高級ブランドの研究をしていた私ですが、自分自身は全く高級ブランドとは無縁の生活をしています :-)。

 

 

今回紹介する資料「アイスクリームの歴史物語」は「アイスクリームの歴史は、多くの努力といくつかの素敵な偶然で出来ている」をキャッチフレーズにしており、「フランス人は流行を決める」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「イタリア人がアイスクリーム作りを続ける一方、フランス人は自らを18世紀の氷菓の流行仕掛け人に任じた。

 

貴族たちは、アイスクリームをフロマージュ・グラースと呼ぶかクレーム・グラースか、ネージュかそれともムースにするかと騒いだ。

 

アイスクリームは、金持ちだけが食べられる菓子だった。

 

砂糖をはじめ、アイスの原材料はきわめて高価だったからだ。

 

家庭の食器戸棚にほぼ例外なく砂糖が常備されている現代と違って、18世紀の賢明な主婦は砂糖の貯蔵庫に厳重に鍵をかけていた。

 

塩も卵もクリームも砂糖同様に高価だった。

 

アイスクリームの価格を高騰させたのは、値の張るスパイス、ピスタチオのような中東特産のナッツ類、ローズウォーター、アーモンドだった。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください :-)。https://twitter.com/MPdca       

 

アイスクリームの歴史物語 (お菓子の図書館)

アイスクリームの歴史物語 (お菓子の図書館)

 

 

P.S. 今回紹介する資料「アイスクリームの歴史物語」は、アイスクリームの歴史を紐解きながら「フランス人は流行を決める」と述べていますが、現在でも流行を決めているのはフランス人であるような気が私はしています。

 

私が学生に戻っていた時に通っていたフランスの学校がマーケティングの研究で有名であり、某有名ブランドの元経営者だった教授が教鞭を取っていました。
 
「高級ブランドマーケティング(Luxury Marketing)」という授業で、その教授が述べていた以下内容を今でもよく覚えています。
 

「フランスの高級ブランドが女性向けに広告を打つ際には、3つのテーマがある。

 

1つ目は『完璧な美しさ』、2つ目は『良い仕事を持つこと』、最後は『良い母親になること』である。」(教授コメント終わり)

 

彼によると、10代から20代前半の女性に向けて高級ブランドがマーケティングを行う場合、最初のテーマである「完璧な美しさ」を全面的に広告に押し出してくるそうです。

 

20代半ばから30代前半の女性に向けての宣伝は、「完璧な美しさ」に加えて「良い仕事を持つこと」をイメージさせたキャリアウーマンの写真や動画を組みこんでくるとのこと。

 

30代半ば以降の女性に対しては、「完璧な美しさ」、「良い仕事を持つこと」に加えて「良い母親になること」を刷り込むような広告を、高級ブランドのマーケターは考えているとその教授は話していました。

 

私はいつもコンビニに行って雑誌コーナーを横切る時は、この教授の3つのテーマを思い出しながら女性誌の表紙を眺めています。

 

女性誌の表紙を見ると、20代前半までをターゲットにしている雑誌の表紙は「完璧な美しさ」、20代半ばから30代前半向けの雑誌は「完璧な美しさ」と「良い仕事を持つこと」、30代半ば以降が読者層の雑誌は「完璧な美しさ」、「良い仕事を持つこと」、「良い母親になること」をイメージさせた女性が全面的に打ち出されています。

 

ちなみに、男性向けマーケティングについて、この教授に質問したところ、「完璧なハンサムさ」と「良い仕事を持つこと」をテーマにした広告、宣伝をフランスの高級ブランドは男性向けに打ち出していますが、「最後のテーマである『良い父親になること』は入っていないそうです。

 

これには理由があるのですが、興味のある方はPDCAカフェにお越しください、フフフ :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「流行」 = 「fashion

 

今回出てきた「流行」の英訳は、「fashion」になります。

 

「フランス人は流行を決める」を英語で表現する場合、「French decide fashion」とすればよいですね :-)。  

 

アイスクリームの歴史物語 (お菓子の図書館)

アイスクリームの歴史物語 (お菓子の図書館)

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,315 "French decide fashion"

 

The material introduced today "Ice Cream: A Global History" has a catchphrase "The history of ice cream is made up of a lot of efforts and some nice coincidences", and the following phrases were impressive in the part "French decide fashion".

 

"While the Italians continued to make ice cream, the French have set themselves up as 18th-century frozen dessert makers.

 

Nobles wondered whether to call ice cream Fromage Grasse, Creme Grasse, Neige or Mousse.

 

Ice cream was a sweet that only rich people could eat.

 

The ingredients for ice cream, including sugar, were extremely expensive.

 

Unlike today, where almost every home cupboard is stocked with sugar, wise housewives of the 18th century rigorously locked their sugar storage.

 

Salt, eggs and cream were as expensive as sugar.

 

High prices for ice cream have come from high-priced spices, pistachio-specific Middle Eastern nuts, rosewater, and almonds." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

 

Ice Cream: A Global History (Edible) (English Edition)

Ice Cream: A Global History (Edible) (English Edition)

 
プライバシーポリシー・お問い合わせ