PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,404「復活した事務次官会議」/ "Revived Vice-Ministers' Meeting"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,404「復活した事務次官会議」】
 

2009年に自民党政権が倒れ、民主党政権が発足するまで、毎週月曜日と木曜日に事務次官会議というものがありました。

 

事務次官とは各省庁の事務方(官僚)トップであり、閣議(火曜日と金曜日)に提出する法案や方針を、事前に事務次官の間で確認していたわけです。

 

政治主導を旗印に登場した鳩山政権は、2009年に事務次官会議を廃止しました。

 

事務次官会議廃止には賛否両論ありますが、今回紹介する資料「これが「日本の民主主義」!」は結果について、以下のように述べています。

 

「官僚は次第に指示待ちになっていきました。」(引用終わり)

 

与党時代の民主党は、脱官僚をキャッチフレーズに政権運営を行ったため、政治家と官僚のコミュニケーションが希薄になったと言われています。

 

2012年に自民党が政権を奪還し、事務次官会議は「次官連絡会議」と名を変えて復活しました。

 

事務次官会議は毎週月曜日と木曜日に開催されていましたが、次官連絡会議は毎週金曜日に開かれている。

 

2009年の政権交代は大きな失敗に終わりましたが、今後政権を担う野党の誕生が待たれており、日本には定期的な政権交代が必要だと感じています。

 

日本の政治について非常によくまとめている本書ですが、一点気になることがありました。

 

「2015年の安保法制論議の際には、学生たちの組織であるSEALDsなどがデモや集会を呼びかけます。

 

これは大変画期的なことです。」(引用終わり)

 

デモや集会の自由は当然保障されるべきですが、もっと重要なことは選挙に行くことであると私は考えています。

 

というわけで、皆様も選挙に行くようにしましょう :-)。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください :-)。https://twitter.com/MPdca

 

これが「日本の民主主義」!

これが「日本の民主主義」!

  • 作者:池上 彰
  • 発売日: 2016/10/26
  • メディア: 単行本
 

  

P.S. 2009年に民主党政権が誕生し、事務次官会議は廃止されましたが、同時に民主党内の政策調査会(政調)も廃止されました。

 

政策決定を内閣に一元化するという名目で政調が廃止されましたが、背景には当時の民主党幹事長だった小沢一郎氏の意向があったと言われています。

 

政調がなくなったことで、政府の役職に就いていない民主党の議員が政策に関与できなくなるという問題が発生しました。

 

2010年に鳩山政権から菅政権に代わり、政調は復活することになります。

 

民主党政権運営に失敗した背景には、事務次官会議を廃止するなどして官僚とのコミュニケーションが劣化したことが大きかったと考えられています。

 

ただ、政調の廃止、復活のドタバタ劇を見ると、結局は組織ガバナンスの問題だったようにも感じます。

 

過去のPDCA日記で紹介した「昭和16年夏の敗戦」や「失敗の本質」を読んでみると、民主党政権の失敗だけではなく、現在の日本企業や役所がチャレンジに陥る傾向が確認できます。

 

昭和16年夏の敗戦 新版 (中公文庫)

昭和16年夏の敗戦 新版 (中公文庫)

 

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「復活する」=「revive」>

  

今回出てきた「復活する」を英語にすると、「revive」になります。

 

「復活した事務次官会議」を英語にする場合、「Revived Vice-Ministers' Meeting」とすればよいですね :-)。

 

これが「日本の民主主義」!

これが「日本の民主主義」!

  • 作者:池上 彰
  • 発売日: 2016/10/26
  • メディア: 単行本
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,404 "Revived Vice-Ministers' Meeting"】

 

Until the Liberal Democratic Party's administration collapsed in 2009 and the Democratic Party's administration was inaugurated, there was an administrative vice-ministerial meeting every Monday and Thursday in Japan.

 

The administrative vice-minister is the top bureaucrat, and the administrative vice-minister confirmed in advance the bills and policies to be submitted to the cabinet meeting (Tuesday and Friday).

 

The Hatoyama administration, which appeared under the banner of political leadership, abolished the administrative vice-ministerial meeting in 2009.

 

There are pros and cons to the abolition of the administrative vice-ministers' meeting, but the material introduced today "This is Japan's Democracy (Japanese only)" states the results as follows.

 

"The bureaucrats were gradually waiting for instructions." (Unquote)

 

It is said that the Democratic Party of Japan during the ruling era managed the administration with the catchphrase of bureaucrats, which weakened communication between politicians and bureaucrats.

 

In 2012, the Liberal Democratic Party regained power, and the vice-ministers' meeting was revived.

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

プライバシーポリシー・お問い合わせ