PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,974「キリスト教と資本主義の関係」/ "Relationship between Christianity & Capitalism"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,974「キリスト教と資本主義の関係」

 

私はミッション系(プロテスタント)の大学に通っていたのですが、教員からよく「とにかく稼げ」と言われていました。

 

キリスト教では元々、利息などの資本主義的な商業主義を否定していました。

 

しかし、16世紀の宗教改革が行われて、プロテスタント諸国で利子所得が認められるようになりました。

 

そこから、カソリック諸国でも金融取引による利益追求が容認されるようになります。

 

今回紹介する資料「経済を読み解くための宗教史」は「宗教がわかれば経済がわかる!」をキャッチフレーズにしており、「資本主義は神からの贈り物」部分の以下のフレーズが印象的でした。

 

マックス・ウェーバーという20世紀のドイツの思想家がいます。

 

ウェーバーの代表作は『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』です。

 

従来、キリスト教において、富や利財政を世俗的なものとして、忌避(きひ)し、カネに携わる商人などの職業を蔑視(べっし)する考え方がありました。

 

宗教改革を行ったルターやカルヴァンは『全ての職業は尊い』と主張し、『職業召命(しょうめい)』の理念を唱えます。

 

日常の職業労働に励むことが、プロテスタントにとっては、宗教的な務めを果たすことであり、仕事によって得られる報酬は神の恵みと考えられました。

 

勤労と節約によって蓄財されたカネが資本となり、近代の資本主義はそれを元に発展していく、とウェーバーは主張します。」(引用終わり)

―――

 

キリスト教の場合、仏教とは違い輪廻転生の概念がないため、今の人生で成功することが重要になってきます。

 

プロテスタントの場合、キリストへの信仰と労働に励むことによって、社会に貢献することができるという教えになっているわけです。

 

面白いのはプロテスタントの考え方が歴史とともに変わっていることであり、従来は金儲けを否定する宗派だったことです。

 

しかしながら、信仰と労働を両立するためには、勤勉さが必要となり、それが結果として金儲け肯定の方に動いていったということです。

 

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を残したウェーバー自身が敬虔なプロテスタントの家庭に育ち、両親が上流階級出身ということで裕福でした。

 

このような背景もあって、ウェーバーは「プロテスタントの考え方が資本主義の発展につながった」という考えに行きついたのかもしれませんね。

 

キリスト教に限らず、宗教は時代によって教義を変えることがありますが、色々な意味でウェーバーの研究はビジネスパーソンにとって大変参考になります😊。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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< Mr. PDCAのボンジュール英語「利益追求」 = 「pursuit of profits

 

今回出てきた「利益追求」の英訳は、「pursuit of profits」になります。

 

カソリック諸国でも金融取引による利益追求が容認された」を英語で表現する場合、「the pursuit of profits through financial transactions became acceptable even in Catholic countries」とすればよいですね😊。

 
 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,974 "Relationship between Christianity & Capitalism"
 

When I went to a missionary (Protestant) university, professors often told us to "just make money."

 

Christianity originally denied capitalistic commercialism such as interest.

 

However, with the Reformation of the 16th century, interest income was recognized in Protestant countries.

 

From there, the pursuit of profits through financial transactions became acceptable even in Catholic countries.

 

The material introduced today "Economy and Society: A New Translation" has a lot of content about economic policy and explains Max Weber's ideas.

 

The following phrases were impressive in this book.

 

“When we think about what our next generations do after we pass away, the problem that touches us is not how people in the future live, but what kind of people they should be”. (Unquote)

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I felt that reading this book would refresh our mind and help us to look into the future thought Weber's philosophy.

 

For business people, it's very helpful to know Weber's ideas😊.

 

Let's function PDCA today!   

 

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