PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,815「品川区はゴミが少ない」/ "Shinagawa City has less trash"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,815「品川区はゴミが少ない」

 

本日からニューヨークに来ています(日本時間午前2時半頃の投稿ですが、こちらは午後1時半です)。

 

ニューヨークで2003年まで働いていたため、20年以上ぶりの訪問です。

 

日本からJFK空港に到着した人はタクシーでマンハッタンに向かう人が多いですが、実は電車の方がスムーズだったりします。

 

クレジットカードのタッチ決済で改札を通ることができ、切符を買う必要すらなくなっており、東京よりもかなり進んでいます。

 

久しぶりにマンハッタンの色々な場所を散歩しているのですが、道に様々なものが落ちており、警戒しながら散策しているところです。

 

東京は世界の主要都市の中でも非常に清潔な場所ですが、区によって違いがあります。

 

私は品川区を散歩することがあるのですが、他の区と違い「ゴミが少ない」と感じることが多かったりします。

 

統計はありませんが、新宿区を歩いているとゴミが多い印象があり、飲食店が密集しているからかもしれません。

 

今回紹介する資料「ゴミ清掃員とゴミのちょっといい話」は「SDGsがわかる」をキャッチフレーズにしており、以下のフレーズが印象的でした。

 

「品川区は2005年7月から東京23区で初めて区内全域で戸別回収を導入した。

 

狙いはゴミ出しマナーの向上だった。

 

集積所に出すのであれば、夜中に捨てれば誰が出したかわからない。

 

誰が出したかわからなければ、人に迷惑がかかっても、関係ないと言わんばかりに、毎回同じようなルール違反のゴミを出す。

 

得てしてゴミというのは、伝染する。

 

適当なゴミを見ると、このくらいの分別でよいのかと悪い人の真似をするのが、人間である。

 

マナー違反というものは、手を打たなければどんどんと悪くなる。

 

意外や意外、マナー向上だけではなく、ゴミが減ったという。

 

2016年度の品川区のゴミの量は、システムを導入した2005年度に比べて、可燃ゴミが2割減ったというのだから、驚きだ。

 

現在では台東区も個別回収を行っている。

 

ひとつだけ大変な問題がある。

 

恐らく清掃員の仕事量がハンパない。」(引用終わり)

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渋谷区に行くと、私は明治神宮を散歩するようにしています。

 

明治神宮の参道にはゴミが落ちていないこともあって、精神を集中させる上で、とても良い散歩道だと思っています。

 

明治神宮の場合、ゴミが落ちていないため、ゴミを捨てると「自分が捨てたゴミ」とはっきり分かります。

 

そのため、有名な「割れ窓理論」とは逆のポジティブな状態(「綺麗な窓理論」?)にあると言えるようです。

 

割れ窓理論は、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した環境犯罪学上の理論です。

 

軽微な犯罪を徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるという説ですね。

 

「建物の窓が壊れているのをそのままにしておくと、誰も注意を払わなくなり、しばらくすると他の窓も全て壊される」という考え方が割れ窓理論です。

 

ジュリアーニニューヨーク市長が、割れ窓理論を行政運営に活用して、マンハッタンの治安を向上させたことで有名です(私も、ニューヨーク駐在中の2000年代前半に恩恵を受けました😊)。

 

ビジネス界で割れ窓理論を活用しているのが、東京ディズニーランド(以下、「TDL」)です。

 

TDL園内の道の汚れやベンチの些細な傷等を夜間に徹底的に清掃、修繕することによって、従業員だけではなく、顧客マナーの向上に成功しています。

 

治安が良くなったマンハッタンや道までピカピカのTDLを歩いていると、ルール逸脱やマナー違反を防ぐことによって、重大なコンプライアンス違反や事故の防止に繋がるのだと感じます。

 

そう言えば、私が銀行員になりたての時、当時のマネージャーから法人融資をする際は「必ずその会社のオフィスに行って、以下の点をチェックして来い」と言われたのを思い出しました。

 

<某銀行が融資を行う先のチェック事項(2000年当時)>

1. 従業員が挨拶をしているか
2. トイレを含めて、オフィスの掃除が行き届いているか
3. 晴れの日に傘立てに傘が置いていないか
4. オフィスの時計の時刻が正しいか(5分以上ずれていたら要注意)

 

<本日のボンジュール英語「犯罪学」=「criminology」>

 

今回出てきた「犯罪学」は英語で「criminology」となり、日本では余り馴染みがありませんが、アメリカではかなりポピュラーな学問領域で、私がニューヨークで働いていた時も、「大学の専攻が犯罪学だった」という同僚がいました。

 

日本で犯罪学が一般的ではないのは、それだけ治安が良い証拠かもしれません。

 

ただ、犯罪心理学(criminal psychology)の研究は複数の日本の大学で行われており、凶悪犯罪が発生した場合に、メディアに犯罪心理学者が時々登場しています。

 

不思議なことに、日本の大学では文学部に心理学科が置かれているケースが多いです。

 

心理学が哲学から派生した学問であるため、文学部に心理学科が設置されたという背景があるそうですが、最近は心理学部がある大学も出てきています😊。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,815 "Shinagawa City has less trash"
 

The material introduced today, "A Good Story About Garbage Cleaners and Garbage," has the catchphrase "Understanding the SDGs," and the following phrases stood out to me:

 

"Shinagawa City was the first of the 23 wards of Tokyo to introduce door-to-door collection throughout the ward in July 2005.

 

The aim was to improve garbage disposal manners.

 

If you put it out at a collection point, you can throw it out at night so no one knows who put it out.

 

If you don't know who put it out, people will put out the same kind of garbage that violates the rules every time, as if they don't care if it causes trouble for others.

 

Garbage is often contagious.

 

When we see sloppy garbage, we tend to imitate bad manners and wonder if that's enough.

 

If you don't take action, violations of manners will get worse and worse.

 

Surprisingly, not only did manners improve, but the amount of garbage also decreased.

 

It's surprising that the amount of burnable garbage in Shinagawa City in 2016 was 20% less than in 2005, when the system was introduced.

 

There is just one big problem.

 

The amount of work for the cleaners is probably enormous." (Unquote)

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