PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 822「事業の発達に最も害するもの」/ "The most harmful to business development"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 822「事業の発達に最も害するもの

 

アメリカになくて日本にあるものとして、「定年」があります。

 

アメリカでは「年齢による組織からの強制退出」である定年が禁じられているわけですが、その代わりに雇用が流動的という側面があります(要は、解雇されやすいということね😊)。

 

日本には定年があることで、実務レベルでは一定の若さが維持されています。

 

一方、役員レベルでは定年がない日本企業もあり、社長や会長が80代、90代という組織があるのは、そういう背景があるのでしょう。

 

また、社長をやめた人が会長や顧問として組織に居座り続ける(?)ことも、日本企業の特徴というか、悪しき慣習(?)なのかもしれません。

 

最近で言えば、2021年4月に社長が交代したリクルートにおいて、前社長が会長に就任しました。

 

リクルートは革新的な企業として知られていますが、前社長が会長になるという日本の伝統企業的な動きをして、私は意外に感じたものです。

 

ただ、リクルートの場合、新社長がアメリカ在住であり、代表権のある会長を日本に置くことで、リスクをコントロールしようとしているのかもしれません。

 

リクルートは2012年のインディード買収後、海外での売上を飛躍的に伸ばしました。

 

現在(2021年)のリクルートの海外売上比率は5割弱になっており、社長がアメリカから陣頭指揮を執ることで、この比率を更に上げようとしているのかもしれませんね。

 

一方で、現在の社長を含めて、トップが3代続けて生え抜きの日本人男性であり、海外売上比率を急増させながらも、伝統的な日本企業の側面を残すリクルートについて、今後も注目していきたいと思います😊。

 

今回紹介する資料「住友を破壊した男 伊庭貞剛伝は、すべてを破壊せねば、再生はできないをキャッチフレーズにしており、以下のフレーズが印象的でした。

 

「『事業の進歩発達に最も害するものは、青年の過失ではなく、老人の跋扈(ばっこ)である。』

 

伊庭貞剛は、権力のピークであっさりと身を引き、後進に道を譲った。

 

58歳という年齢だった。

 

当時の感覚でも、まだまだ活躍できる年齢ではないだろうか。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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住友を破壊した男 伊庭貞剛伝

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  • 作者:江上剛
  • 発売日: 2019/03/02
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P.S. 記念すべき(?)「PDCA日記Vol. 1:リーダーとは影響を与える人」でも紹介しましたが、ほとんどの日本企業には、経営企画部という欧米企業には存在しない組織があります。

 

 

日本企業には50代、60代の社長が多いですが、経営企画部では30代、40代の若手が社長のスピーチ台本を書いていたりするのです(経験談!)。

 

欧米企業の場合、30代や40代の社長が珍しくありませんが、経営企画部という組織はないケースがほとんどです。

 

実質的には、日本企業でも欧米企業でも組織を動かしているのは、30代、40代だったりするので、余り変わりはなかったりするのですよね😊。

 

欧米企業の場合、CEOオフィスや財務部が、日本企業における経営企画部の役割を担っていることがあります。

 

私の前職の外資系金融機関もそうですが、CEOオフィスには「チーフ・オブ・スタッフ(Chief of Staff)」という役員が配置されていたりします。

 

日本語でチーフ・オブ・スタッフと聞くと、「何をやっている人なのだ?」と感じるかもしれません。

 

実際のところ、チーフ・オブ・スタッフは「何でもやる人」であるケースが多いですね。

 

世界で一番有名なチーフ・オブ・スタッフは、「アメリカ合衆国大統領首席補佐官(Assistant to the President and Chief of Staff)」と考えられています。

 

アメリカの大統領首席補佐官は、ホワイトハウスの職員のトップに立つ人物であると同時に、正に「大統領のための何でも屋」として、大統領から言われたことを何でもやる大変な仕事です。

 

大統領首席補佐官はあまりの激務のため、2年程度しか続けられないと言われています。

 

大統領首席補佐官の仕事がどんなものかを知る上では、ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」が分かりやすいです。

 

このドラマのシーズン4から5に出てくる「悪代官」ことチャールズ・ローガン大統領は困ったことがあると、首席補佐官であるマイク・ノヴィックを呼んで、「マイク、どうすれば良いと思う?」と聞きます。

 

聡明なノヴィック首席補佐官は、「ミスター・プレジデント、私はこう思います。ただ、最終的な判断ができるのは世界でただ一人。ミスター・プレジデント、あなただけです」と答えます。

 

ローガン大統領は、「マイクがそう思うのなら、そうなのだろう。よし、そうしろ」と判断することが多く、首席補佐官がアメリカにおけるナンバー2の権力者と言われる背景が垣間見えます。

 

ローガン大統領とマイク主席補佐官の関係は、日本の伝統的な企業の社長と経営企画部門長の関係に似ているようにも思います😊。

 

24 リデンプション (吹替版)

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< Mr. PDCAのボンジュール英語「害するもの」 = 「harmful」>

 

今回出てきた「害するもの」の英訳は、「harmful」になります。

 

「事業の発達に最も害するもの」を英語にする場合、「The most harmful to business development」とすればよいですね😊。

 

住友を破壊した男 伊庭貞剛伝

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  • 作者:江上剛
  • 発売日: 2019/03/02
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<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「ドッグヴィル」>

  

本日は、ニコール・キッドマン主演の映画「ドッグヴィル」 を紹介します。

 

ドッグヴィル プレミアム・エディション [DVD]

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  • 発売日: 2004/07/23
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映画「ドッグヴィル」では、人間の「本性」について問いかけており、道徳の脆さを描写している作品でもあります。

 

主演のニコール・キッドマンの全盛期でもありますが、映画「ドッグヴィル」における彼女の役はチャレンジングに直面した若い女性になっています。

 

今回紹介する映画「ドッグヴィル」は約3時間と非常に長いため、適度に休憩を入れながら鑑賞することをお勧めします。

 

ドッグヴィル」のメルシー評価【クロワッサン2個:🥐🥐】

【マドモアゼルPDCAコメント】とにかく長いため、数日に分けて観賞するべき作品でしょう。また、心身共に調子が良好な状態でみるほうがよいかもしれませんね。作品の内容からして😊。

 

ドッグヴィル プレミアム・エディション [DVD]

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 822 "The most harmful to business development"
 

The material to be introduced today "The man who destroyed Sumitomo, Teigo Iba (Japanese only)" has a catchphrase of "You can't play without destroying everything" and the following phrases were impressive.

 

"'The most harmful thing to the development of the business is not the negligence of the youth, but the rampage of the elderly.

 

Teigo Iba withdrew easily at the peak of power and gave way to reverse.

 

He was 58 years old when he retired from business.

 

Even at that time, he was still young enough to play an active part." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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