PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 330「ケインズはアニマル・スピリットを持っていた?」/ "Did Keynes have animal spirit?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 330ケインズはアニマル・スピリットを持っていた?

 

「20世紀最大の経済学者」と呼ばれるケインズが残した大著「雇用・利子および貨幣の一般理論」は、読破することが難しいと言われるほどボリュームがあります。

 

雇用・利子および貨幣の一般理論

雇用・利子および貨幣の一般理論

 

 

雇用・利子および貨幣の一般理論」のすべてを読むのが難しい場合、12章の「長期期待の状態」から目を通すことがお勧めです。

 

12章の「長期期待の状態」では、有名な「美人投票」と「アニマル・スピリット」の2つが登場します。

 

美人投票とは、自分が良いと思う株式銘柄を選ぶのではなく、他の人たちが良いと考えている銘柄を買ってしまうことを指します。

 

「ミス〇〇」などの美人コンテストでは、自分が美しいと思う人ではなく、周りが美しいと考えている人に投票する傾向が強いことから、ケインズは株式市場などの投資においても美人投票の理論に基づいて、人間は周りの意見に流されがちであることを説いたわけです。

 

アニマルスピリットも有名であり、起業家精神を持ったビジネスパーソンが合理的とは言えない気迫を持って行動することによって経済が発展し、社会にイノベーションをもたらすとケインズは考えたようです。

 

今回紹介する資料「アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす」は、ケインズが唱えたアニマルスピリットを詳しく解説しています。

 

経済学では、「人間は合理的に行動する」ことを前提に議論が行われています。

 

ケインズが「不況時には公共事業が有効」と唱え、世界中の政府の経済政策に影響を与えたと言われています

 

他の経済学者が言わなかったことを堂々と述べたケインズ自身が、アニマルスピリットを持っていたのかもしれませんね。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. アニマルスピリットを感じたいと考えている人は、ビジネススクールに行くことをお勧めします。

 

ビジネススクールには、「自分が世界を変えてみせる」というアニマルスピリットを持った人たちが集まっているからです。

 

不思議なもので、私もビジネススクールに在籍していた2年間でアニマルスピリットを持ってしまった(?)1人です。

 

「朱に交われば赤くなる」とはよく言ったものですね :-)。

 

ビジネススクールに行く前までの私は、「世の中はチャレンジングなもの」と感じていました。

 

そのせいか、ビジネスでもプライベートでもチャレンジングなことが次々と降りかかっていたような気がしています。

 

2011年4月、震災後の問題に揺れていた日本に帰国した私でしたが、ビジネススクールで前向きなマインドになって、あらゆる物事に積極的に挑戦しながら仕事に取り組むようになりました。

 

私が帰国した後、「世の中捨てたものではない」と考えながら毎日楽しく働いていると、「Mr. PDCA、こんな仕事があるけれど、やってみる?」と様々な人が声をかけてくれるようになりました。

 

その結果、ビジネススクールに行く前までのくすぶっていた(?)私のキャリアは嘘のように変わり始めました。

 

キャリアが変わった理由は私の能力が伸びたからではなく、人生に対して前向きになったからであると思っています。

 

一番の転機は2016年に自営を開始したことでしたが、この判断は私が2009年にビジネススクールに入ったことと合わせて最も正しいものだったと感じています。

 

「世の中自体がチャレンジング」と思っていると本当にチャレンジングなことが起こるため、そのような状況を変えたい人は、幸せな人達がたくさんいるところに身を置くことをお勧めします。

 

私の場合、それがビジネススクールだったということですね :-)。

 

学生に戻る場合、お金の問題を気にする人もいますが、健康であれば何とかなります。

 

この辺りのチャレンジを私がどう克服したか興味がある方は、PDCAカフェにお越しください :-)。

 

 < Mr. PDCAのボンジュール英語「合理的に」 = 「rationally」>

 

今回出てきた「合理的に」を英語にする場合、「rationally」になります

 

「人間は合理的に行動するわけではない」を英語にすると、「Humans do not act rationally」となりますね :-)。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 330 "Did Keynes have animal spirit?"

 

The masterpiece, "The General Theory of Employment, Interest and Money" written by Keynes, the greatest economist in the 20th century, is so large that it is difficult to read.

 

 

If it is difficult to read all of "The General Theory of Employment, Interest and Money", I recommend reading Chapter 12, "State of Long-Term Expectations".

 

In Chapter 12 of "The General Theory of Employment, Interest and Money", two famous "Beauty Contest" and "Animal Spirit" appear.

 

Beauty contest does not mean choosing a stock that you think is good, but buying a stock that others consider good.

 

In beauty contests such as "Miss XYZ", Keynes has a strong tendency to vote for people who think that people around him are beautiful, not people who think he is beautiful. Based on that, he preached that people tend to be swayed by the opinions of others.

 

Animal spirits are also famous, and Keynes seems to believe that entrepreneurs can act with irrational aggression to develop the economy and bring about innovation to society.

 

The material introduced today "The General Theory of Employment, Interest and Money" explains in detail the animal spirit proposed by Keynes.

 

In economics, discussions are based on the premise that humans behave rationally.

 

Keynes claimed that public works are effective during a recession, and is said to have influenced the economic policies of governments around the world.

 

Maybe Keynes himself, who remarkably states what other economists did not say, had the animal spirit.

 

Let's function PDCA today!   

 

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