PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 401「銀行とは川の流れのようなもの?」/ "Is the bank like a river?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 401「銀行とは川の流れのようなもの?」
 

私は最初の職場が銀行でしたが、一つだけ(?)良かったこととして、財務諸表を大量に読み込んだことがあります。

 

取引先が個人であっても法人であっても、財務状況を確認することは銀行員にとって基礎的な行動になります。

 

法人の財務諸表は分かりやすいと思いますが、個人であっても、貸借対照表損益計算書の状況を無意識に考えているものです。

 

極めてシンプルに表現すると、個人の銀行通帳は貸借対照表で、家計簿が損益計算書のイメージですかね(かなり荒いけれど :-)。

 

今回紹介する資料「検証 財界」は「中西経団連は日本型システムを変えられるか」をキャッチフレーズしており、「銀行とは川の流れのようなもの」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「『銀行とは川の流れのようなもの』。

 

渋沢(栄一)はこう唱え、人々の手にあるお金を広く集めて、産業育成をさせるという役割を川に例えた。

 

銀行はその後、日本の経済成長を資金供給面から支え、取引先企業と株式持ち合いや役員の派遣で長期的な関係を築く『メインバンク制』が広がった。

 

企業は、市場調達よりも銀行貸し出しに依存した。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 証券会社やファンド経由で資金調達を行う直接金融の割合が増えつつある日本ですが、伝統的な間接金融を担っている銀行から借り入れを行う中小企業は未だに多い状態です。

 

日本の銀行から中小企業が融資を受ける場合、現在でも経営者に個人保証を求める商慣習があります。

 

2020年4月に民法が改正され、経営者が個人保証を行う場合、以下の点を認識しておくことが重要になります。

 

①保証人が負担する金額が未定の契約(いわゆる「根保証契約」)を結ぶ場合、上限額(極度額)を決めておかなければ契約自体が無効になる。

 

②会社の取締役等以外の人間が保証人になって融資を受ける場合、公正証書を準備する必要がある。

 

③保証人に対して、会社の財務状況等を報告しなければならず、これが無い場合、保証契約が無効になる可能性がある。

ーーー

 

久しぶりに(初めて?)元銀行員らしい話になりましたが、経営者にとって上記は重要な情報です。

 

これから起業しようとしている人や会社運営を検討している人は、個人保証の仕組みや民法の内容を確認しておくと安心ですね :-)。 

 

先日、「銀行への就職を検討している」という人が会いに来てくれました。

 

「銀行に入る前に銀行を辞めた人(私のことよ :-) の意見を聞きたい」という問題意識を持っており、この姿勢は素晴らしいです。

 

私からは、「銀行は19世紀の産物である」という意見を伝えました。

 

渋沢栄一が活躍していた19世紀であれば、銀行への就職は役に立ったのでしょう。

 

19世紀には、信用創造の主体として銀行が存在していたからです。

 

現在は銀行以外にも信用創造を行う機関が存在しており、銀行は金融不安を引き起こす要因になっています(例:日本のバブル崩壊アメリカの金融危機、欧州のユーロ危機)。

 

この辺りの話は長くなるため、金融業界への就職や転職を検討している人は、Mr. PDCAに相談してみましょう :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「慣習」 = 「practice

 

今回出てきた「慣習」の英訳は、「practice」になります。

 

「日本には経営者に個人保証を求める商慣習がある」を英語で表現する場合、「Japan has business practices that require managers to obtain personal guarantees」とすればよいですね :-)。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 401 "Is the bank like a river?"

 

The material introduced today “Verification Business World (Japanese only)” explained “Can Mr. Nakanishi Japan Business Federation (Keidanren) change the Japanese system?”, and the following phrases were impressive in the part "The bank is like a river”.

 

"'The bank is like a river.'

 

Japan's legendary business person in Eiichi Shibusawa remarked the above words, and compared the role of a river to the widespread collection of money in the hands of people to foster industry.

 

Banks subsequently supported Japan's economic growth in terms of funding and spread the main bank system in which they had long-term relationships with trading partners by holding shares and dispatching executives.

 

Companies relied on bank lending rather than market funding." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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