PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,369「どのような人間になるか」/ "What kind of people they should be"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,369「どのような人間になるか」】
 

今回紹介する資料は「国民国家と経済政策 (転換期を読む)」、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」で知られているマックス・ウェーバーが、教授に就任した際に行った講演内容を記したものです。

 

 

国民国家と経済政策 (転換期を読む)」というタイトルの通り、経済政策に関する内容が多いですが、将来の人類がどのような生き方をするかなどについても述べており、ウェーバーの考えを読み解くことができて興味深いです。

 

本書で印象的だったのは、以下のフレーズです。

 

「われわれ自身の世代が墓場に入った後のことを考える際に、我々が心を揺さぶられる問題は、未来の人々はどのような暮らしをするかということではなく、彼らがどのような人間になるかということです。」(引用終わり)

 

後世の人々が「どのような人間になるか」を心配している点に、経済学者であり社会学者でもあったウェーバーのスケールの大きさを感じますね。

 

仕事や勉強などで目の前のことしか考えられなくなっている時、本書を読むことで頭をリフレッシュさせ、未来のことを見据えるきっかけになると感じました。

 

ビジネスパーソンにとって、ウェーバーの考えを知っておくことは非常にためになります :-)。 

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください :-)。https://twitter.com/MPdca

 

国民国家と経済政策 (転換期を読む)

国民国家と経済政策 (転換期を読む)

 

 

P.S. ウェーバーの「プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神」を読むと、西ヨーロッパで大きな経済発展が起こった理由として、プロテスタントの存在が挙げられています。

 

私はミッション系(プロテスタント)の大学に通っていたのですが、卒業生は社長になっている人が多く、ビジネス界での活躍が顕著になっています。

 

ミッション系の大学と言うと、「清貧」の教育が行われているというイメージを持っている人がいるかもしれませんが、実際には「お金儲けをしなさい」という話が多かったですね。

 

キリスト教の場合、仏教とは違い輪廻転生の概念がないため、今の人生で成功することが重要になってきます。

 

プロテスタントの場合、キリストへの信仰と労働に励むことによって、社会に貢献することができるという教えになっているため、私が通っていた大学でも「稼げ!」と学生に教えていたわけです。

 

面白いのはプロテスタントの考え方が歴史とともに変わっていることであり、従来は金儲けを否定する宗派だったことです。

 

しかしながら、信仰と労働を両立するためには、勤勉さが必要となり、それが結果として金儲け肯定の方に動いていったということです。

 

プロテスタンティズムの 倫理と資本主義の精神」を残したウェーバー自身が敬虔なプロテスタントの家庭に育ち、両親が上流階級出身ということで裕福でした。

 

このような背景もあって、ウェーバーは「プロテスタントの考え方が資本主義の発展につながった」という考えに行きついたのかもしれませんね。

 

キリスト教に限らず、宗教は時代によって教義を変えることがありますが、色々な意味でウェーバーの研究はビジネスパーソンにとって大変参考になります :-)。

 

 <Mr. PDCAのボンジュール英語「輪廻転生」=「reincarnation」>

 

今回出てきた「輪廻転生」の英訳は、「reincarnation」になります。

 

キリスト教に輪廻転生の考えはない」を英語にする場合、「There is no idea of reincarnation in Christianity」とすればよいですね :-)。

 

国民国家と経済政策 (転換期を読む)

国民国家と経済政策 (転換期を読む)

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,369 "What kind of people they should be"】

 

The material introduced today "Economy and Society: A New Translation" has a lot of content about economic policy and explains Max Weber's ideas.

 

The following phrases were impressive in this book.

 

“When we think about what our next generations do after we pass away, the problem that touches us is not how people in the future live, but what kind of people they should be”. (Unquote)

 

I felt that reading this book would refresh our mind and help us to look into the future thought Weber's philosophy.

 

For business people, it's very helpful to know Weber's ideas :-).

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

 

Economy and Society: A New Translation

Economy and Society: A New Translation

  • 作者:Weber, Max
  • 発売日: 2019/04/01
  • メディア: ペーパーバック
 
プライバシーポリシー・お問い合わせ