今回紹介する資料「中途採用人材を活かすマネジメント」は、「転職者の組織再適応を促進するために」をキャッチフレーズにしており、「労働時間の約70%がコミュニケーション」部分の以下のフレーズが印象的でした。
「Robbins（2005）によると、労働者は労働時間の約70%をコミュニケーションに費やしているという。
Robbins（2005）は、集団がうまく機能するのを妨げる最大の要因として、効果的なコミュニケーションの欠如をあげている。
それほど職場における対面のコミュニケーションは重要な意味を持つ。
対面コミュニケーションの最大の意義は、双方向の自由な意見交換にあり（石黒、2020）、最小限の時間で伝達される迅速さと即座にフィードバックが得られるメリットがある（Robbins、2005）。
そのため仕事の質を高め、維持するためには対面による双方向の自由な意見交換の場が欠かせない。
一方、横井・佐藤（2019）は、非対面によるオンラインでのコミュニケーションは、課題発見・解決型となり話題が焦点かされるメリットをあげる一方で、議題が決まっていない議論が進みにくい点や議論を放逸させずにスムーズに進めようとし、多くの発言を抑制してしまう側面があると指摘している。
つまり、非対面でのコミュニケーションは、双方向の自由な意見交換を阻害する点と相手に伝わる感情が少なくなる点が問題点としてあげられる。
それは情報の濾過機能（Culnan and Markus、1987）と呼ばれ、対面しないことにより非言語情報の伝達度合いが損なわれやすくなる現象を言う。
非対面コミュニケーションは、対面コミュニケーションよりも記憶や感情、思考などの情報伝達が欠落しやすくなることを示している。」（引用終わり）
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう！
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P.S. 今回紹介する資料「中途採用人材を活かすマネジメント」が述べている「集団がうまく機能するのを妨げる最大の要因は効果的なコミュニケーションの欠如」部分は、多くのビジネスパーソンが日々感じていることでしょう。
部下からいきなり退職届をつき尽きられた上司は、「なぜだ？」と感じることでしょう。
上司と部下が毎週1on1等でコミュニケーションを取っていれば、「この人は辞めそうだな」という感触が何となく分かるものです。
逆に言えば、週次の1on1を確実に行うことが、上司と部下のミスコミュニケーション防止策になります。
外国人の上司や部下を持つビジネスパーソンの場合、日本人的な報連相（報告・連絡・相談）の習慣がないケースがあります。
私自身もニューヨークで働いていた時はそうでしたが、「結果を出していれば報告は不要」と考える同僚が結構いたものです。
この辺りは善し悪しですが、密なコミュニケーションはどの国に行っても必要であると感じています。
会社組織で働く場合、「労働時間の7割がコミュニケーション」であることを知っておくことで、ミスコミュニケーションを防ぐことができます。
ミスコミュニケーションを防ぐためには、上司や部下、同僚の人達と挨拶をきちんとして、お礼や褒め言葉を忘れないことが重要になってきますね😊。
＜ Mr. PDCAのボンジュール英語「阻害する」 = 「hinder」＞
今回出てきた「阻害する」の英訳は、「hinder」になります。
「非対面でのコミュニケーションは、双方向の自由な意見交換を阻害する点と相手に伝わる感情が少なくなる点が問題点としてあげられる」を英語で表現する場合、「The problems of non-face-to-face communication are that it hinders free two-way exchange of opinions and that the emotions transmitted to the other party are reduced」とすればよいですね😊。
The material introduced today "Management utilizing mid-career hires" has the catchphrase "to promote organizational re-adaptation of job changers", and the following phrases in the "about 70% of working hours is communication" part were impressive.
"According to Robbins (2005), corporate workers spend about 70% of their working hours on communication.
Robbins (2005) cites the lack of effective communication as the number one factor that prevents groups from functioning well.
Face-to-face communication in the workplace is so important.
The greatest significance of face-to-face communication lies in the two-way free exchange of opinions (Ishiguro, 2020), which has the advantage of being able to communicate quickly and provide immediate feedback in a minimum amount of time (Robbins, 2005).
Therefore, in order to improve and maintain the quality of work, a place for two-way, two-way free exchange of opinions is indispensable.
On the other hand, Yokoi and Sato (2019) pointed out that non-face-to-face online communication has the advantage of being problem-finding / solving and focusing on topics.
However, it is difficult to proceed with discussions where the agenda has not been decided. He points out that there is an aspect of suppressing many remarks by trying to proceed smoothly without letting go.
In other words, non-face-to-face communication has problems in that it hinders free two-way exchange of opinions and that emotions transmitted to the other party are reduced.
It is called the information filtering function (Culnan and Markus, 1987), and refers to a phenomenon in which the degree of transmission of nonverbal information is likely to be impaired by not facing each other.
Non-face-to-face communication shows that information transmission such as memory, emotions, and thoughts is more likely to be lost than face-to-face communication." (Unquote)
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