「現代における目標とは、プロセスの到達地点ではない。目標を追いかける旅が終わることはない。
そして、往々にして、目標を達成すればするほど、目標を達成することの喜びが目減りしていく。
目標文化が拡大している証拠はいくらでも見つかる。
たとえば、以前は英語で書かれた書籍に『目標追及(goal pursuit)』という言葉が登場する回数はゼロに近かったのに、1950年を境に爆発的に増えた(
私自身が以前、ノルマに追われて営業をしていた際、「この目標は無理だろう~」と思いながら日々顧客訪問をしていました。
本書によると、現代人は自分から目標追及をしている傾向にあり、ノルマを達成しなくても生きていけるにもかかわらず(営業以外の仕事をしたり、自営で働いたりすれば良いということね :-)、永遠に目標を追求しようとしていると説明しています。
倫理やコンプライアンスの観点から、問題になるようなことがあってもノルマを優先しようとする一部の動きは、外部から見れば「どうしてそんなことを?」と思われるかもしれません。
ただ、私自身もノルマ至上主義の組織に一時期いましたので、当時のことを振り返りながら思うところがかなりあり、本書は色々な意味で発見が多い書籍でした。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
- 作者: アダム・オルター,上原裕美子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/07/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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P.S. 金融機関で営業していた時、どう考えても達成不可能な収益目標を与えられた事を、多くの営業担当者は「こんなの無理だよ~」と色々な人になぜか自慢気に話していたことを覚えています。
ノルマを押し付けられることは、人間にとって苦痛なはずですが、営業担当者たちはそれを達成した後、更なる不可能に見える収益目標を与えられ、それを達成しようと必死にもがいていました。
ノルマ達成の対価として与えられていたのはインセンティブ・ボーナスですが、マルクスとエンゲルスが「資本論」で述べたように、「歩合制の報酬は企業(資本家)にとって都合のいいやり方」だったと改めて思う今日この頃です :-)。
- 作者: アダム・スミス,高哲男
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/06/11
- メディア: 文庫
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Last week, one Japanese financial institution was grilled due to inappropriate sales and we saw and heard the word “Profit Goal” in newspapers and TV.
When I was working at a financial institution as a sales representative, I was also chased by a word called “budget”.
The material to be introduced today, “Irresistible: The Rise of Addictive Technology and the Business of Keeping Us Hooked” analysis the tendency of modern people who rely on SNS and games, and the following phrases for pursuit of goals were impressive.
"The goal in the modern world is not the end of the process. The journey to follow the goal never ends.
And often, the more you achieve your goals, the less pleasure you will achieve.
You can find as much evidence that the target culture is expanding.
For example, although the number of times the word "goal pursuit" appeared in a book written in English was almost zero before 1950, but it exploded after 1950." (Unquote)
When I was a sales representative at bank, I used to visit customers every day thinking that “this goal must be impossible”.
According to this book, modern people tend to pursue goals on their own, and they can live even if they do not achieve the goal, they are obssessed with goal for good.
Let's function PDCA today!