PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 20「銀行になぜ行きにくいのか?」/ "Why people don't want to go to bank?"

English follows Japanese.

 

PDCA日記 Vol. 20「銀行になぜ行きにくいのか?」】

 

人間が行きたくない場所として、病院、警察、役所、銀行があるとされています。

 

これらの共通点としては、「待たされる」、「愛想がいまいち」というイメージ(固定概念?)があるような気がしますが、不思議なことに職場としては、結構人気があるという特徴があります。

 

医師、公務員、銀行員は、現在でも「安定している固い仕事」というイメージが強く、元銀行員だった私からしても、社会からの評価はまずまずだったと思います(退職してしまったけれど :-)。

 

今回紹介する資料「「お金」で読み解く世界史」は、「歴史を本当に動かしていたのは『お金の流れ』である」をキャッチフレーズにしており、資本主義社会の始まりまでを俯瞰できる資料になっています。
 

よく言われていることですが、利子を扱う職業は太古から敬遠されていましたが、いつしか容認されるようになり、その背景にはユダヤ人の活躍がありました(現在でも、ユダヤ人は金融の世界で大きな役割を果たしています)。

 

本書の「聖書で禁じられた利子をめぐる動き(P64)」部分で解説されている通り、「利子とは、神の与えてくださった時間を盗むから罪だ(P65)」と中世のキリスト教学では教えられていました。

 

「時間を盗む」と聞くと、ミヒャエル・エンデの傑作「モモ」を思い出す方がいるかもしれませんが、キリスト教で禁止された利子について、実はユダヤ教でも原則として利子を取ることは認められていませんでした。

 

ただ、ユダヤ教の場合、例外として異教徒であるキリスト教徒などからの利子徴収は許されていたため、シャーロックの名作「ヴェニスの商人」に登場するシャイロックのように、中世ヨーロッパではユダヤ人が高利貸しして活躍することが可能になっていました。

 

ただ、中世ヨーロッパはユダヤ人にとって安楽の地ではなく、常に財産没収のリスクと隣り合わせだった彼ら、彼女らは記名式の証券ではなく、無記名の証券(銀行券、つまり今の紙幣)を発行して流通させるためのネットワークを構築していくことになります。

 

当たり前ですが、日本で流通している紙幣である1万円札には所有者の名前が入っていません。

 

これは、日本銀行という中央銀行が発券しているためであり、元々はユダヤ人が発明した仕組みだったのですね。

 

現在の最新金融技術は、ニューヨークやロンドンで開発されており、ここでも高等教育を受けたユダヤ人が活躍していて、中世ヨーロッパも2019年も根本的な金融の仕組みは変わっていないのかもしれません。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!

 

「お金」で読み解く世界史 (SB新書)

「お金」で読み解く世界史 (SB新書)

 

P.S. 利子を取り扱う職業が太古から好まれない理由として、「お金を右から左に流しているだけ」という意見を時々耳にすることがあります。

 

元銀行員の私からするとこれは事実誤認であり、新しい金融商品を開発する場合はかなりの労力と時間をかけ、多くのチャレンジを乗り越えて顧客に提供するプロセスを踏んでいます。

 

ただ、デリバティブ商品などの場合、スプレッドと呼ばれる金融機関側の取り分(要するに、マージン)は見えない場合が多く、これがとても大きかったりするのは事実としてあります。

 

英語でいう「ファット・スプレッド(fat spread)」というものですね。

 

私が元銀行員ということもあり、知り合いから「この金融商品はどうかな?」と聞かれることがありますが、「完全に理解できるものだけに投資をした方がよいです」とコメントしています。

 

「完全に理解できている」かどうかを確認する目安として、家族などの身近な人に自分の買おうとしている金融商品を内容を説明できるかどうかということがあります。

 

私は以前、デリバティブ商品の開発をしていましたが、家族に内容を説明して理解させる自信がないため、複雑なものは買わないことにしています :-)。


<Mr. PDCAのボンジュール英語「anonymous = 無記名」>

 

今回出てきた「無記名」を英語にする場合、「anonymous」になります(「匿名」の意味もありますね :-)。

 

「anonymous」に似ている英単語として、「unanimous(全会一致)」があり、外資系企業の打ち合わせでは時々出てきます。

 

「この議題は全会一致で承認されました」を英語でいう場合、「This agenda was unanimously approved」という感じですね :-)。

 

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 20 "Why people don't want to go to bank?"】

 

In Japan, there are several places where people don't want to go.

 

These are hospitals, police stations, government offices and banks.

 

When you go these places, you tend to wait for a while, but interestingly these places were popular as working 

 

These common points seem to be "waited", "loved", and so on, but it is strange that they are very popular as places of work.

 

The material to be introduced today “Reading world history through money” has a catchphrase that “tracking the flow of money that really changed the history” and we can use this book as a reference to see the big picture of the capitalist society history


It is often said that the occupation dealing with interest has been reluctant since ancient times, but it has been accepted for some time, and Jewish people have been active in the background.

 

As described in this book, Christianity prohibited the handling of interest

 

However, in the case of Judaism, since the collection of interest from Christians was permitted as an exception, Jewish people loaned interest in medieval Europe like Shylock appearing in Sherlock's masterpiece "The Merchant of Venice".

 

However, medieval Europe was not a place of comfort for Jewish people, and they were always adjacent to the risk of property confiscation, and they decided not to use registered securities, but issued anonymous securities (banknotes).

 

As everybody knows, there is no name in the 10,000 yen bill which is circulated in Japan.

 

This bill is issued by the central bank, the Bank of Japan, and this scheme was invented by Jewish people.

 

Today's latest financial technology is being developed in New York and London, and Jewish people with higher education are playing active roles.

 

From this point of view, the current basic financial system might not have changed from medieval Europe.


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The Merchant of Venice: Large Print

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