PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 268「過去のコストにとらわれない」/ "Not bound by past costs"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 268「過去のコストにとらわれない」】
 
私はコンサルタントとして色々なタイプの経営者に接してきましたが、チャレンジを上手く乗り切れる人は「過去のコストにとらわれない」という特徴があるように思います。
 
「過去のコストにとらわれない」経営者の場合、過去の栄光にもとらわれておらず、どれだけ大きな功績があっても、「重要なのは今」というスタンスを貫いているように感じています。

 

今回紹介する資料「アメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー」は、「成功者はゴールドラッシュで金を掘らなかった」をキャッチフレーズにしており、「過去のコストにとらわれるな」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「『あまりにスケールの大きな問題に直面した場合に、思考が停止する』というのは、決して不思議ではない。

 

これを『日常性への執着』と呼ぶことができるだろう。

 

将来に重大な問題が予想されても、当面いまのままで続きそうなら、人間はそれまでの仕事パターンを続けるものだ。

 

猫に見据えられたねずみは、恐怖のあまり動けなくなってしまう。

 

大人の人間も、大同小異なのだ。

 

これは、多分、生物というものの宿命なのだろう。

 

人間もねずみも、巨大な危機に対応できるようには作られていないのである。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 1848年にカリフォルニアで砂金が発見された時、大地主だったジョン・サッターは自分の土地を守る手段に出ました。

 

しかしながら、法整備が十分でなかった当時のカリフォルニアでは、荒くれ者達がサッターの所有地に押し寄せ、違法に金を探し始めたのでした。

 

いわゆる「ゴールドラッシュ」ですが、実際に大金持ちになったのは、金を掘ろうとした猛者ではなく、ショベルやスコップを事前に買い占め、販売した商人でした。

 

また、フランスから丈夫な生地(きじ)を取り寄せ、金を掘る人達に破れにくいズボン(今の「ジーンズ」の原型)を提供したリーバイ・ストラウスも「金を掘らずに大金持ちになった」一人です。

 

自分の土地で金を独占しようとしたサッターは、権利を守るためにあらゆる裁判を起こしましたが、結局は報われず、一家離散の憂き目にあいました。

 

「過去のコストにとらわれない」ことは大変難しいですが、過去の歴史に学ぶことは誰でもできるため、毎日読書を続ける私がいるのでした :-)。

 

P.S.2. 今回紹介したアメリカ型成功者の物語―ゴールドラッシュとシリコンバレー」は、「巨大な危機に対応できるように人間は作られていない」と述べています。

 

今回のコロナショックは、人類にとって「巨大な危機」そのものでしょう。

 

ただ、人間は過去のチャレンジに学ぶことができます。

 

2008年の金融危機は、人類史上最大のバブル崩壊でした。

 

ただ、私を含めて金融業界にいた人たちは色々なことを学びました。

 

2008年の教訓としては、「短期的な動きにパニックにならず、長い目で物事を見るべき」ということであると私は考えています。

 

最近、2008年10月16日のニューヨーク・タイムズ紙に、ウォーレン・バフェット氏が掲載したコラムが金融関係者の間で再び読まれています。

 

タイトルは、「Buy American. I am(アメリカ株を買え、私はもう買っている)」です。

 

英語ですが、このコラムは読む価値があると思います。

 

バフェット氏がコラムで伝えたいことは、以下の一文に要約されています。

 

「Be fearful when others are greedy, and be greedy when others are fearful.(他人が強欲な時は恐れ、他人が恐れている時は強欲になれ。」

 

このコラムが掲載された後、アメリカ株がどう動いたか知りたい方は、元ブローカーの私にご連絡ください(フフフ、:-)。

 

<2008年10月16日のコラムはこちら☟>

https://www.nytimes.com/2008/10/17/opinion/17buffett.html

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「とらわれる」 = 「bound

 

今回出てきた「とらわれる」の英訳は、「bound」になります。

 

「bound」は「bind」の過去分詞系ですが、形容詞的に用いられる単語です。

 

「過去のコストにとらわれない」を英語で表現する場合、「Not bound by past costs」とすればよいですね :-)。

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 268 "Not bound by past costs"】
 

The material introduced today "The story of the American type success-Gold Rush & Silicon Valley (Japanese only)" has a catchphrase of "Successful people did not dig gold at the time of gold rush" and the following phrases were impressive in the part "Not bound by past costs".

 

"It's no wonder that thinking stops when you're faced with a problem of too large a scale.

 

This can be called 'attachment to everydayness'.

 

If a serious problem looks good in the future, but will continue as it is, humans will continue their work pattern.

 

A mouse staring at a cat becomes immobile with fear.

 

Humans are also the same.

 

This is probably the fate of living things.

 

Neither humans nor mice are designed to respond to a huge crisis." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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