【PDCA日記 Vol. 385「法律に正しさを期待しない」】
今年（2020年）社会に出た人の多くは、研修もテレワークで受けたそうです。
テレワークが続くとネットワーク関連などの不満が出てくるものですが、オフィス業務の時は人間関係がチャレンジングになりがちです。
緊急時態宣言が出ていた間、学校や会社に行かなくてもよかったため、自殺率が下がったと言われています。
テレワークもオフィスワークも一長一短ですが、2016年からテレワークをしていた私は慣れたものですよ、フフフ :-)。
色々な経営者と話をしていると、「テレワークで業務は回るのだが、新人向けの教育がチャレンジング」というコメントを耳にします。
「教育は対面で行うもの」という意識が日本では強いかもしれません。
一方、アメリカでは「教育はテレワークの方が効率的」と考える向きが強く、国によって考え方の違いが表面化しています。
業種によって違いますが、私がキャリアを始めた金融業界の場合、新人向けの教育に力を入れているところが多いです。
ベンチャー企業などの場合、「優秀な人間は勝手に勉強するため、社員教育は一切しない」と宣言している経営者がいたりします。
私が最初に入った銀行では、最初の1年間トレーナーがつきっきりで指導をしてくれました。
また、簿記や財務諸表の読み方、デリバティブの仕組みなどに関する研修を強制的に受けさせられましたね。
今から考えると、収益に貢献できていなかった新人の私に対して銀行は多額の投資をしており、非常に恵まれていたと感じています（後でちゃんと利益は上げたけれどね！）。
今回紹介する資料「あぶない法哲学」は「常識に盾突く思考のレッスン」をキャッチフレーズにしており、「法律に正しさを期待するな」部分の以下フレーズが印象的でした。
「法律は道徳・正義（正しさ）とは原則的に無関係なルールである。
両者が一致する場合もある（殺人・窃盗は罪）が、法律は人為的に作りうるため、道徳を守らせることとは別の目的のために制定されることもあるからである。
法律と道徳が別物であることは、たとえば内心ではあらゆる殺人を罪だと考えている裁判官であっても、法廷では『死刑』や『経済的理由による堕胎』を合法として扱わなければならないところに現れている。
議会で法律が改廃されない限り、法曹はたとえ本人の信念や主義に反する法律であろうとも、一応は現行法を使っていかなければならないのである。」（引用終わり）
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう！
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P.S. 過去のPDCA日記でも紹介しましたが、ビジネスにおいて「正しさ」を感じられない局面はあります。
自衛隊を舞台にした漫画である「ライジングサン」という作品の中で、「自衛官に最も必要なもの」として「理不尽への耐性」があげられています。
ビジネスでも時折「理不尽」を垣間見ることがありますが、それをいちいち気にしていては心身共に消耗してしまいます。
「理不尽への耐性」を身につける一つの方法は、「仕事のストレスをそらす手段」を見つけることです。
私の場合、ヨガをしている間は仕事のことや理不尽な出来事を完全に（？）忘れています。
皆様も是非、時間を忘れられるような楽しみを見つけてください :-)。
＜ Mr. PDCAのボンジュール英語「期待する」 = 「expect」＞
今回出てきた「期待する」の英訳は、「expect」になります。
「法律に正しさを期待しない」を英語で表現する場合、「Do not expect correctness against the law」とすればよいですね :-)。
【PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 385 "Do not expect correctness against the law"】
The material introduced today "Risky Legal Philosophy (Japanese only)" has a catchphrase "Lesson of thinking that sticks to common sense", and the following phrases were impressive in the part ""Don't expect legitimacy.
"Law is a rule that is basically unrelated to morality and justice.
In some cases, both parties may agree (murder and theft are crimes), but since laws can be artificially created, they are sometimes enacted for purposes other than moral protection.
The fact that law and morals are different is that, for example, a judge who thinks every murder is a crime in his or her heart, but the court must treat the death penalty and abortion for economic reasons as legal.
Unless legislation is abolished by the legislature, legal specialists must use the existing law, even if it is a law contrary to his or her beliefs and principles." (Unquote)
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