PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 741「戦争らしくない戦争」/ "War not like war"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 741「戦争らしくない戦争

 

第二次世界大戦後、先進国同士の直接の戦争は起こっていないと言われますが、その背景には民主主義を採用する国が増加したことが挙げられます。

 

指導者が戦争を始める際、頭によぎるのは「次の選挙で勝てるか?」ということです。

 

社会を壊滅させるような戦争を始めるインセンティブが民主主義国家の政府にはないため、自制が働いている可能性が高くなっています。

 

自国に不利益を与えるような行動をとった外国がある場合、昔であれば宣戦布告をするようなケースでも、経済制裁や外交上の不利益を与えるような方策を取るケースが多くなっています。

 

今回紹介する資料「超限戦 21世紀の「新しい戦争」」は、「戦争の方式は既に大きく変わっている」をキャッチフレーズにしており、以下フレーズが印象的でした。

 

「現代技術と市場経済体制によって変わりつつある戦争は、戦争らしくない戦争のスタイルで展開されるだろう。

 

言い換えれば、軍事的暴力が相対的に減少する一方で、政治的暴力、経済的暴力、技術的暴力が増大していくに違いない。

 

しかし、いかなる形の暴力であれ、戦争は戦争である。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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超限戦 21世紀の「新しい戦争」 (角川新書)

超限戦 21世紀の「新しい戦争」 (角川新書)

 

 

P.S. 今回紹介した資料「超限戦 21世紀の「新しい戦争」」が述べている「いかなる形の暴力であれ、戦争は戦争である」という部分は、非常にインパクトがあります。

 

アメリカから経済制裁を受けているイランなどでは、外国人がクレジットカードを使えないため、観光業界は大きなダメージを受けています。

 

クレジットカードが使えないことのダメージは非常に大きく、イランではあらゆる経済取引が現金で行われるため、人々は大量のキャッシュを持ち歩いています。

 

先進国の中では日本が「現金社会」と呼ばれていますが、東京などの大都市であってもキャッシュレス化が進まない背景には、税金対策であると言われています。

 

日本の場合、円が米ドルと安定したレートで交換できるため、現金社会であっても何とかなっています。

 

ただ、イランのように通貨が不安定な国では、アメリカの金融システムにアクセスできないことは死活問題になります。

 

昔は「兵糧攻め」と呼ばれていた手法が、今は金融システムを止めるだけで可能になっています。

 

アメリカによるイランへの経済戦争を含め、色々な意味で「戦争らしくない戦争」は見えないところで今後も続いていくものなのかもしれません。

 

アメリカに対して多くの国が抵抗できない背景には、軍事力の差もありますが、金融システムが米ドルによって支配されていることがあります。

 

世界中において、ユーロや英ポンド、日本円は国際通貨として認識されており、多くの国で現地通貨に交換することができます。

 

ユーロや英ポンド、日本円が各国の現地通貨に交換できる理由は単純です。

 

これらの通貨は米ドルに市場で交換でき、為替市場が安定していることがあります。

 

私が外国為替の仕事をしていたこともあり、この辺りについては色々な考えを持っています。

 

外国為替に興味がある人は、気軽にコメントをしてください😊。

 

 < Mr. PDCAのボンジュール英語「相対的に」 = 「relatively」>

 

今回出てきた「相対的に」の英訳は、「relatively」になります。

 

「従来型の戦争は、相対的に減少した」を英語にする場合、「Conventional warfare has declined relatively」とすればよいですね😊。

 

超限戦 21世紀の「新しい戦争」 (角川新書)

超限戦 21世紀の「新しい戦争」 (角川新書)

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 741 "War not like war"
 

It is said that there has been no direct war between developed countries after World War II.

 

This is partly due to the increasing number of countries adopting democracy.

 

When democracy leaders start a war, the trick is to ask, "Can I win the next election?"

 

Because democratic governments have no incentive to start wars that would destroy society, it is likely that self-control is working.

 

If there are foreign countries that have acted in a way that is detrimental to their own country, there are many cases where, in the past, cases where a war was declared, measures to impose economic sanctions or diplomatic disadvantages are taken now.

 

The material introduced today "21st Century New War (Japanese only)" has a catchphrase of "The style of war has already changed significantly" and the following phrases were impressive.

 

"Wars that are changing with modern technology and the market economy will develop in a war-like style.

 

In other words, political violence, economic violence, and technical violence must increase while military violence relatively decreases.

 

But any form of violence is a war." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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