PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 742「永久ベンチャーと大企業」/ "Permanent Venture & Huge Company"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 742「永久ベンチャーと大企業

 

PDCAカフェに来る方から時々聞くコメントとして、「大企業ではなくベンチャーで働きたい」ということがあります。

 

私自身、大企業で最初のキャリアを積みましたが、あれはあれで「意味があったなぁ~」と色々なベンチャー企業コンサルタントと働いてみて、しみじみと感じています😊。

 

大企業の場合、資金的な余裕があることもあって、学校を卒業したばかりの新人に対して、教育係がついて、言葉遣いから会合の席順まで細かいことをトレーニングしてくれます。

 

金融機関の場合、長いところであれば1年間教育係がついているケースもあります。

 

一番有名な仕組みは、証券会社最大手で実施されている「インストラクター制度」です。

 

この会社では、新人が失敗すると教育係であるインストラクターが管理職から注意を受けます。

 

また、インストラクターに就任することで、給与面でのアップはないそうです。

 

それでも、この証券会社ではインストラクターになることが名誉とされています。

 

インストラクターになることが名誉になっている背景には、社長から新人教育の依頼を直接受ける形式になっていることも影響しているのでしょう。

 

インストラクターが新人だった頃、同じ仕組みでトレーニングを受けたこともあって、このプロセスは1971年以来、50年以上脈々と受け継がれているようです。

 

驚くべきことに、インストラクターは自分自身の営業目標は変わることなく達成し続ける必要があります。

 

自分の数字を追いかけながら、インストラクターは新人教育を行い、彼ら、彼女らの営業目標達成にも尽力する必要があるわけです。

 

このような仕組みがあるせいか、この証券会社出身者は金融業界に限らず、あらゆる業界で「基礎がしっかりしているビジネスパーソン」と認識されています。

 

私自身、この証券会社出身者と何度も仕事をしましたが、やはり基礎がしっかりと叩き込まれているという印象でしたね😊。

 

今回紹介する資料「不格好経営―チームDeNAの挑戦」は、2016年末にフェイクニュースで社会を騒がせたDeNAの創業者によって書かれた本であり、社是として「永久ベンチャー」というものにこだわっていることがあちこちに記載されています。

 

現在は、社員数が数千人規模になったDeNAですが、いつまでもベンチャー精神を忘れないために「永久ベンチャー」という言葉を使っているそうです。

 

DeNA創業当初のチャレンジングな状況や、組織が拡大していく様子などが鮮やかに描かれており、大企業と永久ベンチャーを比較し、あるべき組織の姿を考える上では有益な一冊です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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不格好経営―チームDeNAの挑戦

不格好経営―チームDeNAの挑戦

  • 作者:南場 智子
  • 発売日: 2013/06/11
  • メディア: 単行本
 

 

P.S. DeNAのミッション・ビジョンに関するHPには、永久ベンチャーが以下のように定義されています。

 

DeNAが考える永久ベンチャー

・常に新しい価値の提供に挑戦し続ける組織であるということ。

・そのためには、世の中に貢献し歓迎されて初めて可能になると考えます。

 

 

私の場合、30万人以上の従業員を擁する超巨大グローバル金融機関にいたため、前職のミッションやビジョンは全く覚えておりません(失礼!)。

 

一方、いくつかのベンチャー企業コンサルタントとして入ってみると、ミッション・ビジョンが浸透しているケースが多く、大企業との違いの一つとして感心しながら見ていたものです。

 

ベンチャー企業が継続的に発展していくためには、創業者の後継者選びが重要になります。

 

長続きしているベンチャー企業の場合、この部分がうまく機能していることが多く、創業者からバトンを渡された経営者は、4年から6年程度の任期にしておくことが丁度良い気がしています😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「永久」 = 「permanent」>

 

今回出てきた「永久」を英語にすると、「permanent」になります。

 

私が外資系金融機関勤務時代、「permanent」の単語をよく聞いたのは人事関連の会合でした。

 

英語で「permanent staff」と言えば、「正社員」を意味します。

 

「Permanent staff」を直訳すると「永遠の社員」になってしまいますが、これは期間の定めがない労働契約を結んでいるためです。

 

英語の面白さを感じる単語の一つですね😊。

 

不格好経営―チームDeNAの挑戦

不格好経営―チームDeNAの挑戦

  • 作者:南場 智子
  • 発売日: 2013/06/11
  • メディア: 単行本
 

  

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 742 "Permanent Venture & Huge Company"
 

One comment I sometimes heard at PDCA Cafe is that "I want to work at a venture company, not at a huge company".

 

I personally started my career at a large company.

 

After working at various venture companies as a consultant, being at a huge company was meaningful for me.

 

The material to be introduced “Clunky Management (Japanese only)” is written by the founder of DeNA (mobile portal provider), and this company emphasizes that they are a "permanent venture".

 

The challenging situation at the beginning of DeNA's founding and the way in which the organization is expanding are vividly depicted in the book.

 

This material is useful for comparing permanent ventures with mega ventures and valuable for those who are interested in building start up companies.

 

Let's function PDCA today!   

 

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