PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 743「改革は現実的でなければ意味がない」/ "Reform is meaningless unless it is realistic"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 743「改革は現実的でなければ意味がない

 

日本の政治家のスピーチを聞いていると、「終身雇用は日本の伝統である」というフレーズが出てくることがあります。

 

「日本の伝統」の定義が不明ではありますが、終身雇用という単語が出てきたのは、約60年前だったのです。

 

年功序列も「日本の伝統」と主張するビジネスパーソンがいますが、年功序列は戦前に三菱重工業で開発された雇用システムです。

 

戦前の三菱重工業軍事産業に携わっていたこともあって、従業員が急増し、年次の人事査定をきちんと行うことがチャレンジングな状況に陥ります。

 

現在でも三菱重工業は世界中におよそ4万人の従業員を抱える大企業ですが、戦前はスタッフが30万人を超え、年功序列制度を導入し、在籍期間が長い人の給与を上げていくことにしたのです。

 

日本企業の代名詞になっている終身雇用は戦後、年功序列は戦前に導入されており、イメージよりも歴史が浅いと思いますね😊。

 

というわけで、終身雇用や年功序列を「日本の伝統」と唱える人に遭遇した場合、これらの仕組みがいつから開始されたか質問してみるとよいでしょう。

 

今回紹介する資料「日本人はどのように仕事をしてきたか」は、「終身雇用」という概念を打ち出したと言われるジェームス・アベグレン氏の名著「日本の経営(原著は「The Japanese Factory」)」や、今となっては少々褒めすぎの感があった「ジャパン・アズ・ナンバーワンエズラ・ヴォーゲル著)」など、日本人の働き方に関する様々な書籍を紹介しています。

 

 

今回紹介する資料「日本人はどのように仕事をしてきたか」で印象的だったのは、濱口桂一郎氏の「新しい労働社会」に掲載されている「改革は現実的でなければ意味がない」というフレーズです。

 

過去のPDCA日記で、「シンプルなことは理解され、理解されることは実行される」ことを強調した資料「英国海兵隊に学ぶ 最強組織のつくり方」を紹介しました。

 

英国海兵隊に学ぶ 最強組織のつくり方

英国海兵隊に学ぶ 最強組織のつくり方

  • 作者:岩本仁
  • 発売日: 2012/09/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

私はコンサルタントとして、理想を追い求めながら、シンプルで理解されやすい計画(Plan)を策定することで、実行(Do)され検証(Check)し、改善(Act)される可能性が高くなり、PDCAサイクルが回るようになると日々意識ながら業務を行っています。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 先日のPDCAカフェで、「Mr. PDCAは、安定した銀行の仕事を離れ自営を始める際、怖くなかったのですか?」と聞かれた方がいました。

 

私からは、「自営を怖いと思ったことはないです。健康であれば、やり直すことができますし、自営でも会社員でも、与えられた仕事に対して最善を尽くすという意味では同じだと思います」と回答しました(私の場合、日本で最も不安定な銀行員の1人だったような気がします😊。

 

「おびえずに~歩かなきゃ~♪ ほんとうの場所なんて行けない~♪」

 

上記は篠原涼子の名曲「もっと もっと・・・」のフレーズですが、TK(小室哲哉のことよ)のコーラス部分を私が歌うので、メインパートをカラオケで歌ってくれる方を募集中です😊。

 

もっと もっと・・・

もっと もっと・・・

  • 発売日: 2014/04/01
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「理想を追い求める」 = 「pursue the ideal」>

 

今回出てきた「理想を追い求める」の英訳は、「pursue the ideal」になります。

 

「彼は理想を追い求めるため、起業した」を英語にする場合、「He started his own business to pursue the ideal」とすればよいですね😊。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 743 "Reform is meaningless unless it is realistic"
 

The material to be introduced this time "How Japanese people worked (Japanese only)" is explaining the masterpieces such as James Abegglen's "The Japanese Factory", which have launched the concept of "Lifetime employment" and "Japan As Number One: Lessons for America (Ezra Vogel)", etc.

 

What impressed me in this book was the phrase "Reform is meaningless unless it is realistic".

 

Let's function PDCA today!   

 

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P.S. In the past PDCA Diary, I introduced the material "How to make the strongest organization to learn from the British Marines" which emphasizes "What is simple is understood, what is understood is implemented".

 

By drawing up an easy-to-understand plan (Plan) while pursuing the ideal, the plan is expected to be implemented (Do), verified (Check) and improved (Act).

 

Then, PDCA cycle goes round and I am trying to work with this principle😊.

 

Japan As Number One: Lessons for America

Japan As Number One: Lessons for America

  • 作者:Vogel, Ezra F.
  • 発売日: 1979/05/22
  • メディア: ハードカバー
 
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