【PDCA日記 Vol. 1,118「依存症には専門治療が必要」】
最近は違法薬物関連の報道が多くなっていますが、日本は主要国の中で薬物汚染が非常に少ない国であると考えられています。
オランダでは、「コーヒーショップ」と呼ばれる小売店で大麻を含むソフトドラッグが合法的に販売されています。
そう言えば、私がフランスにいた時も、アムステルダムやデン・ハーグなどのオランダ主要都市に、多くの留学生が観光で行っていました。
大麻については、カナダやアメリカの一部の州が合法化しており、余りにも蔓延しているために、当局が取り締まりを放棄したという意見も述べられています。
日本の場合、大麻は戦前まで合法でしたが、1948年に大麻取締法が施行されて以降、違法薬物になりました。
日本で大麻を所持していると逮捕されますが、使用は処罰されない仕組みになっており、これについては色々な意見があるようです。
今回紹介する資料「今すぐ始めるアルコール依存症治療」は「治療が必要な人の9割は治療を受けていない」と指摘しており、「アルコール依存症の人の心理」部分の以下フレーズが印象的でした。
「アルコール依存症の患者さんに特有の心理があります。
多く見られるのはアルコールを飲みたいがために、飲酒を正当化しようとする心理とそこから派生する言動です。
そして、患者さんのこのような心理特性がアルコール依存症をさらに悪化させるように作用し、回復や周囲の支援をも難しくしてしまいます。
＜アルコール依存症の人の心理特性＞
・飲酒を人のせいにする。
・飲酒を生活の中心に考える。
・飲酒のデメリットを過小評価する。
・自暴自棄になる。
・コントロールできると考える。
・自分より重症の人と比べる。
依存による脳の作用と、心理状態によって、ますます依存は悪化してしまいます。
こうなると、自分の力でこの状況から抜け出すことはできません。
本人に任せていれば飲酒量は増える一方で、いずれ大きなトラブルを起こすか、取り返しのつかないような重大な病気になってしまうでしょう。
周囲にいる人がやめさせようとしても難しいのが現状です。
良かれと思っての行動が逆効果になってしまうことがあります。
依存症から抜け出すためには、本人や家族だけで抱え込まず、専門家の力を借りましょう。」（引用終わり）
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう！
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P.S. 今回紹介した資料「今すぐ始めるアルコール依存症治療」は、アルコール依存症について解説していますが、専門家による治療が必要なのは薬物依存症に同じです。
違法薬物を使用して検挙された人について、7割近い再犯が確認されており、専門家による治療なしに改善がチャレンジングであることは明らかです。
アメリカの場合、薬物依存症に苦しむ人に対する施設があちこちにあります。
それだけアメリカが薬物に汚染されている証明とも言えますが、日本では薬物依存者向けの施設が限られています。
アルコール依存症による飲酒運転や違法薬物利用で刑務所に入っても、出所したら同じことを繰り返すケースが多いため、「更生方法を根本的に見直すべき」という意見が出ています。
ただ、報道の仕方などを見ても、「違法薬物利用は依存症という病気」という認識があまりないようですので、今後どのように対応していくか社会全体で考えなければならないタイミングにさしかかっているのかもしれませんね。
＜ Mr. PDCAのボンジュール英語「依存症」=「addiction」＞
今回出てきた「依存症」の英訳は、「addiction」になります。
「依存症には専門治療が必要」を英語にする場合、「Addiction requires specialized treatment」とすればよいですね😊。
＜マドモアゼルPDCAのメルシー映画「転がるビー玉」＞
本日は、映画「転がるビー玉」を紹介します。
映画「転がるビー玉」の舞台は、東京オリンピック開催前の渋谷です。
愛（吉川愛：モデルの卵）、瑞穂（萩原みのり：出版社勤務）、恵里香（今泉佑唯：ストリートミュージシャン）の3人が、渋谷の片隅にある再開発による取り壊しが決まっている古いマンションでルームシェアをする物語です。
3人の若い女性のささやかな日常とそれぞれの夢を描いた作品で、青春を取り戻したいビジネスパーソンにとって、映画「転がるビー玉」はお勧めです。
The material introduced today "Starting Alcoholism Treatment Now (Japanese only)" points out that "90% of in need of treatment are not receiving treatment", and the following phrases were impressive in the part "Psychology of alcoholics".
"There is a psychology peculiar to alcoholics.
The most common is the psychology of trying to justify drinking because of the desire to drink alcohol and the behavior derived from it.
And these psychological traits of the patient act to exacerbate alcoholism, making it difficult to recover and support others.
<Psychological characteristics of alcoholics>
・ Blame others for drinking.
・ Think about drinking alcohol as the center of their lives.
・ Underestimate the disadvantages of drinking.
・ Become desperate.
・ They think drinking can be controlled.
・ Compare with others who are more serious than them.
Dependence is exacerbated by the effects of addiction on the brain and the state of mind.
When this happens, you cannot get out of this situation on your own.
If you leave it to yourself, you will drink more, but eventually you will have major troubles or become a serious illness that cannot be recovered.
The current situation is that it is difficult for people around you to stop.
Actions that you think are good can be counterproductive.
To get rid of addiction, don't hold it by yourself or your family, but use the help of a specialist." (Unquote)
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