PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 143「安心させる行為自体がプラス」/ "Reassuring act itself is positive"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 143「安心させる行為自体がプラス」】

 

「医師はとりたてて何もしなくても患者を安心させることができる。


そしてこの安心させるという行為自体がプラスに働く場合もある。」(引用終わり)

 

今回紹介する資料「デタラメ健康科学---代替療法・製薬産業・メディアのウソ」は、イギリスでベストセラーになった代替療法を否定する本であり、ホメオパシープラセボ効果などについて実際の事例を詳しく説明しながら面白おかしく紹介しています。

 

私の家族が一時期、健康食品会社に勤務していたことがあり、代替療法や薬機法(旧薬事法)のことなどについて、色々と話を聞かされていました。

 

家族が働いていた健康食品会社のサプリメントなどが、大量に私の家に送られてくる日々があり、「飲むだけでダイエットできるサプリメント」を飲み続けていたことがあります。

 

私はこの20年間体重が変わっていないため、このサプリメントを飲んでも飲まなくても体重は変わりませんでした(それはそうだろう :-)。

 

「肯定的な結果は公表され、否定的な結果はお蔵入りする」という「公表バイアスが代替療法マーケティングとして使われやすい」と本書が指摘している通り、私の家族は都合のよい情報だけを営業トークで使っていたようです。

 

ここでの肯定的な結果とは、「サプリメントを飲んで体重の変化なし = 体重は増えなかった」ということであり、否定的な結果とは「20年間体重が変わっていない=飲んでも飲まなくても体重は変わらなかったはず」ということです。

 

具体的な営業トークは以下のようなものです。

 

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Mr. PDCAの家族(以下、PK):私の息子(←Mr. PDCA のこと)がこのサプリメントを飲んでいるのですが、体重が変わることなく元気に過ごしているんですよ(←20年間体重が変わっていないことは言わない。そして、毎朝ヨガをやっていることも決して言わない :-)。

 

お客様:あらそう。あなたの家族が飲んでみてそうなっているのなら、私も使ってみようかしたら。

 

PK:一度サンプルを送らせて頂ければと思うのですが、いかがでしょう?(←電話で営業をしている。)

 

お客様:そうね、じゃあお願いしようかしら。
---

 

冒頭で紹介した本書のフレーズ「医師は何もしなくても患者を安心させることができる」という内容に近いかもしれませんが、私の家族とそのお客様の間にはある程度の信頼関係があり、それによってビジネスが成立する場面が結構あったそうです。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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デタラメ健康科学---代替療法・製薬産業・メディアのウソ

デタラメ健康科学---代替療法・製薬産業・メディアのウソ

 

P.S. 以前私が受けたマネジメント研修で、「信頼しているマネージャーからのフィードバックを受けることで部下は最も成長する」という説明がありました。

 

「フィードバック」がビジネスパーソンの成長に欠かせないキーワードだと思っていますが、どれだけフィードバックをしても、マネージャーと部下との間に信頼関係がないと効果が薄いことが分かっています。

 

私が銀行員をやっていた頃、こちらから挨拶をしても無視をする上司がいました。

 

その方はとても優秀で、仕事で良いフィードバックをしてくれるのですが、余り私は聞いていなかったように記憶しています。

 

「挨拶を無視される」ことによって信頼関係が成立しておらず、良いフィードバックがあっても、身につかないという現象が生じていたのです。

 

医師と患者、営業とお客様、上司と部下の間で良いコミュニケーションを行うためには信頼関係が重要で、そのためには挨拶やお礼などの基礎的な礼節が欠かせないと本書を読みながら改めて感じました。

 

「親しき仲にも礼儀あり」とは良く言ったものです :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「親しき仲にも礼儀あり」 = 「A hedge between keeps friendship green」>

 

今回出てきた「親しき仲にも礼儀あり」を英語にする場合、いくつか候補がありますが「A hedge between keeps friendship green」という表現が一つの方法になります。

 

「Hedge」という単語は、リスクを回避する意味である「ヘッジ」のイメージが強いと思いますが、元々は「垣根」をニュアンスになります。

 

「A hedge between keeps friendship green」を直訳すると、「友人同士に垣根があると関係は良好に保たれる」という感じになります。

 

日英のことわざの違いを確認することは、非常に勉強になりますので、お勧めの方法です :-)。

 
 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 143 "Reassuring act itself is positive"】
 

The material to be introduced this time "Bad Science" is a material denying the alternative therapy such as supplements.

 

This book became the best-selling in the UK, and it is interesting to read actual cases about homeopathy and placebo effect in detail.

 

According to this book, the alternative therapy tend to focus on only positive results and made them public.


On the other hand, negative results will never be seen in the advertisements, so customers only know the positive side of alternative therapy.

 

The author of this book, Mr. Ben Goldacre, emphasized that "appropriate check is not implemented for alternative therapy, so I can never trust the effect of supplements".

 

For those who are thinking about alternative therapy, you had better read this book during this weekend.

 

Let's function PDCA today!   

 

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Bad Science

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