【PDCA日記 Vol. 161「必ず期限を設ける」】
2009年に社会を離れ、学生に戻ってフランスで生活をしていた時、私が一番感じたのは「あらゆる局面で交渉が必要」ということでした。
私は、毎朝キャンパス近くのパン屋でサンドイッチを購入していました(この店より美味しいサンドイッチを食べたことがないくらい美味しかった。フランスにまた行きたいなぁ :-)。
この店のサンドイッチの価格は3ユーロなのですが、店員によって「4ユーロ」と言い出す人もいて、午前6時から交渉が始まったことがありました。
ちなみに、フランスのパン屋は私に負けず劣らず(?)超朝型で、午前5時くらいから開店しているケースが多いです(日本のパン屋は、開店が遅すぎると思う)。
学校に行ってからも交渉の連続であり、課題をプレゼンする授業において、ある学生が、「自分たちのグループのプレゼンの順番を一番最後にして欲しい」と言い出しました。
「どうして最後にするのだろう?」と思っていたところ、その学生のグループは教室の後ろの方で、こそこそとプレゼンの準備を始めたのでした(つまり、事前に用意をしていなかった!)。
彼ら、彼女らが授業の最初にプレゼンをすることになっていた場合、「課題をやっていない」と教授から判断され、落第する可能性がありました。
そのグループはプレゼンの順番を最後にするという交渉に成功し、即席プレゼンであるにもかかわらず、結構な質の発表をしてくるのでした。
今回紹介する資料「勉強の結果は「机に向かう前」に決まる」は、「勉強の仕方を変えることによって成果が出る」をキャッチフレーズにしています。
本書内で「勉強」となっている部分を「仕事」に置き換えると、ビジネスパーソンにとっても役立つことが多い内容が含まれていると感じました。
「必ず期限を設けて集中力を爆発的に上げる」部分は、先程の学生グループがプレゼンで実践した手法と言えるでしょう。
プレゼンの順番が来るおよそ50分後という緊迫した(?)期限がある中、質の高いものを作り上げるために、彼ら、彼女らは集中力を爆発的に上げていたのでしょう。
本書の「人は期限があるものに対しては集中力を発揮することができ、期限のないものに対しては集中することができません」という部分は、全ての業務に当てはまることだと感じています。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. フランスのビジネススクール時代、戦略系のある授業で、「授業開始時刻になったら教室のドアの鍵を閉める。1分でも遅れてきた学生は欠席扱いにする」と宣言した教授がいました。
授業の途中で入ってくる学生が結構おり、その対策だった訳ですが、ある日、フランス全土でゼネラル・ストライキ(ゼネスト)が発生し、交通機関が殆ど動かなくなったことがありました。
ゼネストが起こると電車やバスが止まるため、車で移動する人が増加し、道は大混雑になります。
その教授は車で学校まで通っていたため、ゼネストで道が混んで、その日は授業開始時刻に間に合いませんでした。
そこで学生たちが取った行動は、教室の中からドアの鍵を閉めて、その教授が入れなくしたのです(「半沢直樹 」みたいに、やられたことをやり返したわけですね :-)。
「ルールはルール」という原則が守られた(?)訳ですが、日本では恐らく見ない光景(教授が教室に入れない)だったので、興味深かったのを覚えています。
「明日、何が起こるか分からない」というスリルが大好きな私にとって、フランスでの日々は大変楽しいものでした。
自営のコンサルタントになってからも、フランス時代と同じようなスリル(ポジティブな意味で)を味わいながら、毎日元気に働いています(楽しくて、しょうがないぜ、フッ :-)。
< Mr. PDCAのボンジュール英語「期限」 = 「due」>
今回出てきた「期限」を英語にする場合、「due」を使うことが一般的です。
ビジネスのプレゼンテーション資料等で、「期限」は「due」と表現されていることが多く、覚えておくと使い勝手がとてもよい単語の一つですね :-)。
The material to be introduced today "The result of studying will be decided before going to the desk (Japanese only)" reiterates that "you can make a result by changing the way of studying".
By replacing the word "study" in this book with "work", every business person can learn a lot and there are plenty of useful contents.
This book also mentions that "By setting a due, you will be able to raise the concentration explosively".
I feel that the following sentence applies to all tasks.
"We can concentrate on tasks with deadlines, but we can not concentrate on those without a due".
Let's function PDCA today!
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