PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 352「交換手段としての貨幣」/ "Currency as a means of exchange"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 352「交換手段としての貨幣」】

 

最近は経済学を勉強している大学生や大学院生から連絡をもらうことがあり、マルクスの「資本論」やケインズの「雇用、利子および貨幣の一般理論」などの大著について、オンラインで熱く語る機会が出てきています。

 

海外のビジネスパーソンや金融機関勤務者の中には、「資本論」や「雇用、利子および貨幣の一般理論」の話をすると「読んでいるのか?」と盛り上がることがあるため、一度目を通してみてください。

 

最近は漫画でもこれらの名作が読めるため、とても良い時代ですね :-)。

 

資本論

資本論

 
雇用・利子および貨幣の一般理論 (まんがで読破 MD134)
 

 

今回紹介する資料「現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合」は、「資本主義経済がはらむ矛盾や対立に注目しつつ、豊かで平等な社会の実現をめざす」をキャッチフレーズにしており、以下フレーズが印象的でした。

 

「貨幣は交換手段として機能する。

 

物々交換経済においては、取引が成立するために欲求の二重の一致が満たされなくてはならない。

 

すなわち、自分が欲しい商品を相手が保有していると同時に相手が欲しい商品を自分が保有しているという条件が満たされない限り取引が成立しない。

 

しかし、貨幣経済においては、自らが保有する商品を市場で売買することによって貨幣を手に入れたのち、その貨幣で自分が必要とするあらゆる商品を購入することができる。

 

こうして交換手段としての貨幣を導入することによって、取引の効率性を著しく高めることができる。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合

現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合

  • 作者:鍋島直樹
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 単行本
 

 

P.S. 物々交換の世界である「欲求の二重の一致」状態から近代経済に移行するためには、貨幣への信用が不可欠になります。

 

今回紹介する資料「現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合」は、信用貨幣の登場について以下のように解説しています。

 

「17世紀のイギリスでは、商売柄、堅牢な金庫をもっていた金細工師(goldsmith)が、貨幣や貴金属の保管を商人たちから請け負うようになった。

 

そして、金細工師が発行した金貨の預かり証書(金匠【きんしょう】手形)が取引や支払いの手段として流通し、こが銀行券の起源となった。

 

17世紀末頃のイギリスでは多くの民間銀行がそれぞれ独自に銀行券を発行していたが、1694年にイングランド銀行(イギリスの中央銀行)が設立されると、しだいにイングランド銀行券が広く流通するようになった。

 

ただし、イングランド銀行券に法貨(legal tender)としての地位が与えられたのは、銀行の設立から140年ほどを経た1833年になってからである。」(引用終わり)

 

現在は、不換(ふかん)紙幣と呼ばれる金や銀と交換できない貨幣が流通しています。

 

金や銀の裏付けがない不換紙幣を使うことは、今の私達にとっては当たり前のことになっています(米ドル、ユーロ、日本円も不換紙幣です)。

 

ただ、不換紙幣が先進国経済で中心になったは1971年のニクソン・ショック以降ですので、また50年も経っていないのですね :-)。

 

最近の私はキャッシュレスで生活しているため、貨幣そのものを長らく見ていないくらいです💰。

 

<Mr. PDCAのボンジュール英語「貨幣」=「currency」>

 

今回出てきた「貨幣」の英訳は、「currencyになります。

 

「交換手段としての貨幣」を英語にする場合、「Currency as a means of exchange」とすればよいですね :-)。

 

現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合

現代の政治経済学-マルクスとケインズの総合

  • 作者:鍋島直樹
  • 発売日: 2020/02/20
  • メディア: 単行本
 

  

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 352 "Currency as a means of exchange"

 

The material introduced today "A Modern Guide to Political Economy: Combining Marxian and Keynesian Perspectives (Japanese only)" has a catchphrase "Aiming at the realization of a prosperous and equal society while paying attention to the contradictions and conflicts of the capitalist economy" and the following phrases were impressive.

 

"Currency acts as a means of exchange.

 

In the barter economy, the double congruence of needs must be met in order for a deal to be successful.

 

That is, unless the condition that the other party owns the desired product at the same time as the other party owns the desired product, the transaction cannot be established.

 

In the monetary economy, however, after buying and selling the commodities owned by oneself in the market, one can purchase all the commodities that one needs in the money.

 

By introducing currency as a means of exchange, the efficiency of transactions can be significantly increased." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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