PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 460「移民社会の特徴」/ "Characteristics of Immigrant Society"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 460「移民社会の特徴」】

 

良いか悪いかは別として、日本は高等教育や訓練を受けた人が、官庁や大企業にとどまりがちな社会です。

 

金融機関などの伝統的な組織では、「会社を辞めると地獄に落ちる」と本気で考えている人が未だにいたりします。

 

実際に、私が銀行を辞める際、「Mr. PDCA、自営なんかを始めると本当にとんでもないことが起きるよ」と断言していた取締役がいたものです(実際には何も起こりませんでした :-)。

 

このような考え方がはびこっている背景には、大きな組織で働いている人達の社会的地位が安泰であることがあるのでしょう。

 

一方、アメリカは「優秀な人間は就職しない」と言われるほどの起業社会だったりします。

 

マイクロソフトフェイスブックの創業者は、ハーバード大学を中退して起業しているくらいです。

 

ビル・ゲイツマーク・ザッカーバーグは、「大学の授業に出るよりも、ビジネスから学ぶことの方が多い」と感じ、あっさりと最高学府であるハーバード大学を去ったことになります。

 

何を隠そう(?)私自身も学問の世界に入るか、ビジネス界でやっていくか迷ったことがあります。

 

2011年4月に私はフランスのビジネススクール修士課程)を修了し、日本に帰ってきました。

 

その後、博士課程に進み、学者の世界に入るべきかどうか迷った時期がありました。

 

その際、私に「1日1冊本を読め」という指示を出した、PDCA日記読者の間では有名な(?)教授から以下のようなことを言われました。

 

「Mr. PDCA、ビジネス界に身を置きながら学ぶことはできるが、学者でありながらビジネスをやるのは難しいのではないか。」(教授コメント終わり)

 

 

この教員のコメントを聞いて、素直だった(?)私は「なるほどなぁ」と思い、ビジネス界への復帰を決めたのでした。

 

結果的に、この判断は正しかったと考えています。

 

仮にあの時、私が博士課程に進んでいたとしても、誰も読まないであろう、必要以上に長い博士論文作成に4年から5年を費やすことになったと考えています。

 

「ビジネス界で学ぶことは可能」と言ったフランスの教授の意見が正しいと感じたのは、このPDCA日記を書き始めてからでした。

 

はてなブログ上で、このPDCA日記は2019年8月から始まりました。

 

 

このブログの前身である「No PDCA, No Business日記」が某所で始まったのは、2018年4月でした。

 

前身分を入れると、このPDCA日記は2年半以上継続していることになりますが、私は全く飽きることなく日々の投稿を続けています。

 

この背景には、私自身が「文章を書くことが大好き」ということがあります。

 

大学院で博士論文を作成する場合、テーマ選びが重要になってきます。

 

「適切なテーマを選ぶことができれば、博士論文作成の大部分は終わったようなもの」という教授もいるくらいです。

 

ただ、一度テーマを選んでしまい、「このテーマで正しかったのかな?」と途中で考えても、軌道修正が難しくなります。

 

一方、このPDCA日記は読み切り型のブログであり、テーマは私が毎日読む本の中から、勝手に(?)ピックアップすることになります。

 

また、最近になって毎日のように、投稿に対するコメントを頂けるようになりました(画面下の方にいって頂くと、コメントが表示されます :-)。

 

更に、ブログ上で紹介している本の執筆者が連絡をくれたり、Twitterをフォローしてくれたりするなど、予想外の驚きと喜びの中で、このPDCA日記を続けられています。

 

驚くべきことに、南米やアフリカの読者から英語で連絡をもらえることもあったりします(どこでどうやって知ったのだろうか :-)。

 

PDCA日記を2年半続けてみて、文章力を上達するためには「たくさん読んで、たくさん書く」ことが重要であると改めて感じています。

 

PDCA日記の読者の方から、「ブログを始めてみたが、続けられない」という悩みを聞くことがあります。

 

私からは、「続けるための仕組みの構築」を勧めています。

 

「ブログを続けなければならない」こと自体が、ストレスになっては意味がありません。

 

そのため、私のように「1日1冊読んでいる本の印象的な部分を英訳して紹介する」という「続けるための仕組み」を構築した上でブログを作成すれば、自動的に投稿する内容が出てきます。

 

実際に、2年以上ブログを継続できる人は1割未満という現実があり、「ネタ切れ」がブロガーにとって大敵ということになります。

 

というわけで、ブログをこれから始めようとしている方は、「何を読者に届けるか?」を考えた上で投稿することをお勧めします。

 

そうすることで、「いつの間にかなくなった彗星(?)ブログ」になる確率を下げることになります。

 

「博士論文はテーマ選定が重要」とお伝えしましたが、ブログでもテーマ選定がポイントになります。

 

継続できる仕組みを設定するためには、自分の興味がある分野を選び、日々の生活で接する内容をテーマにすることで、無理なくストレスも少なめ(?)で、ブログ投稿を続けられます。

 

また、役者が多くの作品に出ることで垢抜けるように、ブロガーも多くの記事を書き続けることによって、投稿が洗練するようになってきます。

 

ブログを続けていくと、アクセス数が多い記事とそうでない記事が分かるようになってきます。

 

アクセス数が多い記事には、何らかのヒントが隠されています。

 

この辺りのことも、一定期間継続することで分かってくるものです。

 

お忘れかもしれませんが、このブログの名称はPDCA日記です。

 

継続することで、「計画(Plan)、実行(Do)、検証(Check)、改善(Action)」の仕方が分かってきましたので、ビジネスでもそうですが、一定期間は続けることが重要になりますね。

 

一つの目安は4年だと思いますが、蒔いた種が大輪の花を咲かせるまでには、10年以上かかるケースがほとんどであると感じています(私のプロジェクト管理の仕事も、今年で10周年🌸)。

 

私は密かに、イギリスの元首相マーガレット・サッチャーの在任期間(約11年)を超えるまで、このブログを続けたいと考えています。

 

PDCA日記がVol. 4,000に到達すれば、11年以上続けたことになります。

 

その時が来たら、「Mr. PDCAよ、サッチャー元首相を超えたな」とほめてください :-)。

 

閑話休題

 

今回紹介する資料「21世紀のキャリア論」は、アメリカで起業率が高い背景として以下のように説明しています。

 

「日本人は堅実というイメージどおりだが、ヨーロッパのアングロサクソン人も、日本人とそれほど大きくは変わらないのである。

 

リスクテイカーたちがアメリカに移民したことを現している。

 

つまり、移民社会はリスクテーカー社会になりやすいことを説明している。」(引用終わり)

 

今回紹介する資料「21世紀のキャリア論」は、「想定外変化と専門性細分化深化の時代のキャリア」について、定量的な分析を加えながら解説しています。

 

人事関係の業務に従事している方に、本書はおすすめの一冊です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください :-)。https://twitter.com/MPdca 

 

 

P.S. アメリカの強さの秘訣は色々あると思いますが、失敗に対して寛容で過去のことを気にしない風土が大きいと私は感じています。

 

今からちょうど400年前の1620年11月、イギリスからアメリカにメイフラワー号で渡ってきた移民達は、イギリス国教会からの弾圧を逃れ、宗教的自由を追い求めて新大陸で生活を始めたのでした。

 

原住民であるネイティブ・インディアンを除き、アメリカ人の祖先は移民であり、何らかの理由で母国を離れてきたことになります。

 

祖国での失敗や過去を忘れて広大な新大陸で楽観的に生き続けてきた血が、現代のアメリカ人にも脈々と受け継がれているような気がしますね :-)。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「特徴」=「characteristic」>

  

今回出てきた「特徴」の英訳は、「characteristic」になります。

 

「移民社会の特徴」を英語にする場合、「Characteristics of immigrant society」とすればよいですね :-)。 

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 460 "Characteristics of Immigrant Society"】

 

The material introduced today "Career Theory of the 21st Century (Japanese only)" explains the background of the high entrepreneurship rate in the United States as follows.

 

"The image of the Japanese is solid, but the Anglo-Saxons in Europe are not much different from the Japanese.

 

It shows that the risk takers have immigrated to the United States.

 

In other words, it explains that immigrant societies are more likely to become risk-taker societies." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter :-). https://twitter.com/MPdca 

プライバシーポリシー・お問い合わせ