PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 665「2029年4月:中堅私大Xの終焉」/ "April 2029: Mid-sized private university ends"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 665「2029年4月:中堅私大Xの終焉」】
 

定員割れや司法試験合格率の低さから、有名私立大学で法科大学院を閉鎖をするところが現れています。

 

日本では高校生の数が減少しているにもかかわらず、大学の学部は増加を続けています。

 

そんな中、私立大学の経営状況について懸念を表明する識者が出てくるようになりました。

 

ただ、実際に私立大学の財務諸表を見てみると、相当な現金を積み上げているところが多くなっています。

 

そのため、来年、再来年にいきなり私立大学の倒産が相次ぐという状況にはなっていません。

 

しかしながら、今回紹介する資料「私立大学はなぜ危ういのか」のプロローグで述べられているような未来が「絶対に来ない」と言い切るのは難しそうです。

 

そのプロローグとは、「首都圏近郊中堅私大Xの終焉:2029年4月」部分です。

 

私立大学であっても民間企業と同じように、経営難に陥ったら教職員の給与カットなどが行われます。

 

ただ、民間企業とは違って、大学の顧客は10代後半から20代前半の若者しかいません。

 

大学で組織再編やリストラを実行しても、少子化が進む日本では収支の大きな改善が期待しにくいという現実があります。

 

海外の学生を開拓するような起業家精神を持った職員は、日本の私立大学にそれほどたくさんいそうにありません。

 

何よりも大学教員の大部分が、「英語で授業をしたくない」と言っているような状況です。

 

そのため、日本の私立大学が根本的な打開策を打ち出すのは難しいでしょう。

 

今回紹介する資料「私立大学はなぜ危ういのか」は、大学関係者や私立大学に勤めている人におすすめの一冊です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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私立大学はなぜ危ういのか

私立大学はなぜ危ういのか

  • 作者:渡辺孝
  • 発売日: 2017/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

P.S. 過去のPDCA日記でも紹介しましたが、私はフランスの大学院で修士号を取得した際、博士課程に進むかビジネスの世界に戻るかの選択肢がありました。

 

結果的にビジネスの世界に戻りましたが、この判断は非常に正しかったと思います。

 

今回紹介した資料「私立大学はなぜ危ういのか」は日本の私立大学の実情を描いています。

 

ただ、海外の大学も非効率な部分がかなり多いと私は感じていました。

 

大学関係者しか読まないであろう博士論文を書くよりは、多くの方が目にしてくれているPDCA日記を作成している方が私にとっては楽しいですからね😊。

 

海外の大学院で博士課程に進む場合、博士号取得まで4年から5年かかることになります。

 

この長い時間を大学で過ごすことについて、イメージが湧かなかったことと、大学という世界の非効率性に疑問を抱いていたことが、私をビジネスの世界に戻したと言えます。

 

日本の私立大学の場合、学長を選ぶのは教授会であることが知られています。

 

民間企業に例えると、部長会が社長を選ぶことに似ています。

 

部長会が社長を選ぶ民間企業があるとしたら、どのようなことが起こるでしょうか。

 

社長は部長に嫌われない施策ばかりを取り、大局的な判断を行いにくくなるでしょう。

 

日本の大学がグローバルな競争についていけていない理由の一つとして、この教授会というシステムがあると私は考えています。

 

 <Mr. PDCAのボンジュール英語「根本的な」=「fundamental」>

 

今回出てきた「根本的な」の英訳は、「fundamental」になります。

 

「根本的な打開策を打ち出すのは難しい」を英語にする場合、「It is hard to come up with a fundamental breakthrough」とすればよいですね😊。

 

私立大学はなぜ危ういのか

私立大学はなぜ危ういのか

  • 作者:渡辺孝
  • 発売日: 2017/05/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 665 "April 2029: Mid-sized private university ends"】

 

The material introduced today "Why Japanese private universities are in danger (Japanese only)" explains the challenging situations for Japanese private university such as the rapid declining birthrate.

 

This book suggests private universities may face future crisis in the prologue part "April 2029: Mid-sized private university near the Tokyo metropolitan area ends".

 

Even at private universities, just like private companies, when a business struggles, the salaries of teachers and staff will be cut.

 

However, unlike private companies, the university's customers are only young people in their late teens to early twenties.

 

Therefore, the reality is that it is difficult to expect a large improvement in the balance of payments even if the organizational restructuring is performed.

 

This material is recommended for university professors and people working at private universities.

 

Let's function PDCA today!   

 

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P.S. As I mentioned in the past PDCA diary, when I got my master's degree from a graduate school in France, I had the option of going on to a PhD or returning to the business world.

 

As a result, I returned to the business world, and I think this decision was very correct.

 

Above all, it's more fun to write this PDCA diary that many people see than to write a doctoral dissertation that only university officials will read 😊.

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