PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 634「ソ連が崩壊した理由」/ "Why the Soviet Union collapsed"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 634ソ連が崩壊した理由」】

 

日本の人口は2010年にピークを迎え(約1億2,800万人)、それ以降は人口が減少する社会に入っています。

 

海外でも同じように人口減少社会はあり、韓国は日本以上に合計特殊出生率(女性が一生のうちに子供を産む数)が低く、1を切っている状況が続いています。

 

ロシアの場合、1992年に人口が一旦ピークを迎えましたが(約1億4,870万人)、旧ソ連の崩壊による社会の混乱が影響して、2008年まで人口が減少し続けました(約1億4,270万人)。

 

その後、2009年以降はロシアの人口が増えだしていますが、旧ソ連が消滅したことによる影響は、1993年から2008年までの15年程度、人口減少という形で表面化したことになります。

 

今回紹介する資料「一冊でわかるロシア史」は「教科書よりもわかりやすいロシアの開拓と改革の歴史」をキャッチフレーズにしており、「ソ連とは何だったのか」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

ソ連の最期はドタバタでした。

 

第二次世界大戦後、アメリカに唯一対抗できる大国であったにもかかわらず、国としてうまくいかなかったのはなぜでしょうか。

 

そのポイントはふたつあります。

 

ひとつは、領土が広大すぎたことです。

 

その広い領土には多くの民族が居住していました。

 

彼らはみんなロシア人によって征服され、支配されてきました。

 

ロシア人の支配を喜んでいる民族はほとんどなく、『いずれは独立を』と考えていたのです。

 

1991年にゴルバチョフの失脚をねらって共産党の保守派がクーデターをはかった際、コーカサス地方チェチェン・イングーシ共和国が独立宣言を発しました。

 

エリツィン大統領は、チェチェンのような動きがほかの民族でも起こることをおそれて、独立を認めませんでした。

 

このとき、親ロシア派だったイングーシ人が宣言に反対し、チェチェンとイングーシは分離します。

 

さらにチェチェン内部の親ロシア派も独立に反対し、対立は深まりました(チェチェン内紛)。

 

このあとチェチェンは、ロシアにおける戦争の火種となっていきます。

 

さて、ソ連がうまくいかなかったもうひとつの要因は、社会主義を中途半端に実現しようとしたことです。

 

ソ連社会主義をかかげ、共産党の指導のもとで経済活動を続けてきました。

 

社会主義体制を維持するために、巨大な官僚機構をつくり上げますが、それは機能を十分に果たすことができませんでした。

 

ソ連の官僚たちは、自分に与えられた義務を果たしたら、それ以上のことには手を出さず、無責任な体制となっていました。

 

社会主義の実現以前に、国の統治がうまくいかなかったのです。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. ロシアでは、2000年にプーチン政権が誕生しました。

 

それ以降、プーチンは「産めよ、増やせよ政策」を実行し、2007年から第2子を出産した女性に対して、25万ルーブル(当時の為替レートで約110万円)を支給し始めました。

 

その後、2008年からロシアの人口は増加に転じるわけですが、第2子以降の出産祝い金という分かりやすい政策が功を奏したようです。

 

日本でも様々な政策が取られていますが、少子化には歯止めがかかっていません。

 

先進国の中で人口が増えているのは、アメリカとフランスですが、アメリカの場合は移民流入という特殊要因があります。

 

フランスの場合、非嫡出子(結婚していないカップルの間に生まれた子ども)の数が、嫡出子(結婚しているカップルの間に生まれた子ども)の数を上回っています。

 

フランスでは、1999年に民法が改正され、民事連帯契約(通称:パックス【PACS】)が導入されたました。

 

パックスによって、結婚していないカップルでも、結婚しているカップルと同様の権利が認められるようになりました。

 

また、パックスは異性カップルだけではなく、同性カップルにも適用されます。

 

日本では、選択的夫婦別姓の議論が行われていますが、パックスが導入される予定は今のところなさそうです。

 

日本でもフランスのようにパックスを導入し、異性カップル、同性カップルの権利を保護することで、人口減少にも歯止めがかかるかも(?)しれませんね😊

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「崩壊する」=「collapse」>

  

今回出てきた「崩壊する」の英訳は、「collapse」になります。

 

ソ連が崩壊した理由」を英語にする場合、「Why the Soviet Union collapsed」とすればよいですね😊。  

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「二重生活」>

  

本日は、門脇麦主演の映画「二重生活」 を紹介します。

 

二重生活

二重生活

  • 発売日: 2017/03/01
  • メディア: Prime Video
 

 

原作は小池真理子の小説「二重生活」で、こちらも面白かったですね😊。

 

二重生活 (角川文庫)

二重生活 (角川文庫)

 

 

門脇麦が演じる主人公「白石珠(しらいしたま)」は、大学院で哲学を専攻する修士課程の大学院生です。

 

私自身、大学院で学んでいましたので、「二重生活」の中で描かれている大学院の日常は共感が持てましたね😊。

 

白石珠は修士論文のテーマとして、すぐ近くに住んでいる出版社勤務の石坂史郎(長谷川博己)を選び、密かに尾行することになります。

 

長谷川博己は「家政婦のミタ」でもダメ人間を演じていますが、「二重生活」の中でも似たような役回りを演じていました。

 

 

私自身、門脇麦主演の映画を鑑賞したのは初めてでしたが、非常に素晴らしい演技をしていました。

 

白石珠の指導教員である篠原教授(リリー・フランキー)と、名優の西田尚美のやり取りも興味深かったですね😊。

 

この2人の関係については最後に種明かしがあり、映画全体として飽きない構成になっていました。

 

白石珠の恋人である鈴木卓也役の菅田将暉が脇役を演じており、珍しいとも感じました。

 

ゴールデンウイークに鑑賞する映画として、「二重生活」はお勧めです😊。

 

二重生活」のメルシー評価【クロワッサン4個:🥐🥐🥐🥐】

【マドモアゼルPDCAコメント】 映画全体のストーリー構成が素晴らしく、最初から最後までハラハラドキドキの展開になっています。また、配役にミスキャストがないことも重要なポイントですね😊。

 

二重生活

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PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 634 "Why the Soviet Union collapsed"】

 

The material introduced today "Russian history that can be understood in one book (Japanese only)" has a catchphrase "History of Russian development and reform that is easier to understand than textbooks", and the following phrases were impressive in the part "What was the Soviet Union?"

 

"The end of the Soviet Union was slapstick.

 

After World War II, why did the country fail even though it was the only power that could compete with the United States?

 

There are two points.

 

One is that the territory was too large.

 

Many ethnic groups lived in the large territory.

 

They have all been conquered and ruled by the Russians.

 

Few people were pleased with the rule of the Russians, and thought that they would eventually become independent.

 

In 1991, when the Communist Conservatives attempted a coup for Gorbachev's demise, the Chechen Ingushetia in the Caucasus region declared independence.

 

President Yeltsin did not allow independence, fearing that movements like Chechnya would occur in other ethnic groups.

 

At this time, the Ingush people, who were pro-Russian, opposed the declaration, and Chechnya and Ingushetia separated.

 

Furthermore, the new Russian faction inside Chechnya also opposed independence, and the conflict deepened (Chechen internal conflict).

 

After this, Chechnya will become the source of war in Russia.

 

Now, another factor that made the Soviet Union unsuccessful was its half-hearted attempt to achieve socialism.

 

The Soviet Union has continued its economic activities under the guidance of the Communist Party, aside from socialism.

 

It created a huge bureaucracy to maintain the socialist regime, but it failed to function well.

 

Soviet bureaucrats, once they had fulfilled their obligations, did nothing more and were irresponsible.

 

Before the realization of socialism, the rule of the country did not go well." (Unquote)

 

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