PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,101「直接的な時間と柔軟な時間」/ "Direct Time & Flexible Time"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,101「直接的な時間と柔軟な時間」】
 

私はかなり時間に厳しい方だと思いますが、「郷に入っては郷に従え」の格言の通り(?)フランスにいた頃は、時間がゆっくり流れる生活をそれなりに楽しんでいました。

 

フランスの場合、電車が予定時刻通りに来ることは稀であり、いつも「5分遅れくらいで来るだろう」という前提で生活をしていました。

 

ある日、留学生仲間にオクトーバーフェスト(ドイツのビール祭り)に誘われて、パリからミュンヘンまで車で行くことになりました。

 

東京から横浜くらいの距離と思っていたら、実際には東京から福岡くらいの距離があって、9時間以上かかり大変な目にあいました😊。

 

ドイツでは当たり前のことですが、交通機関が時間通りに来ており、フランス時間に慣れていた私は、「どうして電車が予定通りに来るのだ!」と憤り(?)すら感じたものです。

 

「人間はどんな環境にも慣れる」と言ったドストエフスキーは正しいと思いましたね😊。

 

今回紹介する資料「異文化理解力」は、「本当に大切なのは英語力よりも異文化理解力」をキャッチフレーズにしており、スケジューリング(時間管理)について、「直接的な時間」と「柔軟な時間」があり、国や地域によって違いがあることを以下のように述べています。


「A. 直接的な時間:プロジェクトは連続的なものとして捉えられ、一つの作業が終わったら次の作業へと進む。一度にひとつずつ。邪魔は入らない。重要なのは締切で、スケジュール通りに進むこと。柔軟性ではなく組織性や迅速さに価値が置かれる(ドイツ、スイス、日本等)。

 

B. 柔軟な時間:プロジェクトは流動的なものとして捉えられ、場当たり的に作業を進める。様々なことが同時に進行し邪魔が入っても受け入れられる。大切なのは、順応性であり、組織性よりも柔軟性に価値が置かれる(インド、中国、ブラジル等)」(引用終わり)

日本は、「A.直接的な時間」が流れている典型的な社会であると本書は述べていますが、組織によっては、「B. 柔軟な時間」も一部垣間見えるケースもあるように感じています。

 

また、今回紹介する資料「異文化理解力」の以下の記載も印象的でした。

 

「人間関係の重要度がスケジューリングの指標を理解する鍵となっている。

 

人間関係が大事なら、時間を脇においてもそれを優先するものである。

 

そのため人間関係の構築を最重要視する文化が、いくつかの例外を除き、スケジューリングの指標において『柔軟な時間』の側に位置するのは当然といえる。」(引用終わり)

 

日本ではあまり耳にしませんが、海外で生活していると聞く言葉に「Family Emergency(家族の一大事)」があります。

 

フランスに留学していた頃、香港からの留学生とグループワークを行う予定にしており、私は予定通りに待ち合わせ場所のカフェに着いたのですが、彼女から「Family Emergencyのため、グループワークに行けなくなった。申し訳ない」という連絡が入り、予定はキャンセルになりました。

 

ここでのポイントは、「Family Emergency」が具体的に何であるかは分からず、詮索しないことが一つの約束事のようになっている点です。

 

「Family Emergency」は「親が危篤」なのかもしれませんし、「妹が寂しがっている」だけかもしれませんが、とにもかくにも「家族の一大事」なのですから、詳細を聞くのは野暮というものなのでしょう。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 私がフランスで学生に戻っていた頃、組織論という授業で「時間にゆるい社会でも最近になって、遅刻や遅延に対して厳しくなり始めている」と話している教授がいました。

 

グローバル競争が加速化していく中で、予定通りにプロセスを進めることが重要になっているため、この流れは極めて自然な流れと言えるでしょう。

 

ただ、フランスでパーティに誘われた時は、予定時刻よりも少し遅れて到着することが暗黙のルールになっています。

 

定刻通りに到着してしまうと準備が整っておらず、「非常識な人」と見られかねないため、フランスのパーティは30分くらい遅れて行くことが一般的だったような気がしています😊。

 

<Mr. PDCAのボンジュール英単語「直線的な」=「linear」>

 

今回出てきた「直接的な時間」を、最初は「直線的な時間」と勘違いしており、後で英訳をし直すという作業が発生してしまいました😊。

 

それでも勉強になったことはあり、勘違いしていた「直線的な」という言葉を英語にすると「linear」になりますが、これを見た時にぱっと頭に思い浮かんだのが「リニアモーターカー」です。

 

ただ、リニアモーターカー和製英語であり、「Linear Motor Car」とネイティブに伝えても意味が通じることはなく、英語で表現する場合は、「Magnetic Levitation Train (略称:Maglev Train)」が一般的なようです。

 

日本語での呼び方が「リニアモーターカー」になった背景には、内部のモーターを帯状にした上で回転させるのではなく、直線運動(linear motion)させるように設計したことがあるようです。

 

世界が注目する技術であるため、英訳する際のことも考えれば良いと思うのですが、中々そこまで頭が回らないものなのでしょうね😊。

 

NHK」も「日本放送協会」の頭文字ですし、日本語をアルファベットで省略する場合、外国人への説明がチャレンジングになりますね😊。

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「取り立て屋ハニーズ」>

 

本日は、ドラマ「取り立て屋ハニーズ」を紹介します。

 


ドラマ「取り立て屋ハニーズ」は、親を亡くした3姉妹が闇金業者で仕事を始め、汚れ仕事を行うという物語です。

 

ドラマ「取り立て屋ハニーズ」は、高橋ユウ、加藤小夏、掛橋沙耶香の3人が主演を務めるエンターテインメント作品でもあります。

 

3姉妹が働くのは、トイチ(10日で金利1割)でローンを提供する闇金業者「ハニーズローン」です。

 

3人の仕事は金を貸す事だけではなく、どんなことがあってもキッチリそれを回収する事です。

 

そして、返済しない者を容赦なく地獄へ突き落し、悪質な債務者らから華麗に借金を取り立てていきます。

 

他の闇金ドラマとは違い、主役が女性という特徴があり、中々面白い作品でした。

 


 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,101 "Direct Time & Flexible Time"】

 

I might be considered as a punctual person, but when I was in France, I was enjoying my life in the society that does not keep time😊.

 

In case of France, it is rare for trains to come on time, and I was always living on the premise that trains would arrive about 5 minutes late.

 

One day, I went to Germany and I was a little surprised to see the punctual transportation system, because I was accustomed to the trains which never come on time in France.

 

The material to be introduce today "The Culture Map" has a catchphrase of "Breaking through the Invisible Boundaries of Global Business".

 

At the same time, this book explains about the concept of time management that "Direct time" and "Flexible time".

 

According to the author, there are differences of scheduling among countries and regions as follows.


"A. Direct time: Projects are considered as continuous, and when one task is done, they move on to the next task. The important thing is to go on schedule in accordance with the deadline. Value is given to organization and speed is prioritized rather than flexibility (e.g. Germany, Switzerland, Japan, etc.).

 

B. Flexible time: Projects are perceived as fluid and people work in ad hoc basis. Various things proceed simultaneously and new requests during work are accepted. It is important to be flexible, and organizational logics are secondary (e.g. India, China, Brazil, etc.)" (Unquote)

Although this book states that Japan is a typical “A. Direct time” society, in the case of Works, this organization has some sense of “B. Flexible time” part, I feel😊.

 

Let's function PDCA today!   

 

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The Culture Map: Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures

The Culture Map: Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures

  • 作者:Meyer, Erin
  • 発売日: 2016/01/05
  • メディア: ペーパーバック
 

 

P.S. When I was returning to a student in France, there was a professor who said in an organizational theory class that "Even in a flexible time society, punctuality tends to be emphasized recently".

 

As global competition accelerates in business, it is natural to proceed various tasks on schedule.

 

However, when I was invited to a party by my friends in France, arriving at the venue on time is not good and I was always late around 30 minutes.

 

If you reach the party on time in France, nothing will be ready and people might consider you as a person who is lacking in common sense.

 

Common sense is different in each country, so we had better do as Romans do when we go abroad😊.

 

I wish more and more professionals in overseas offices would become members or followers of the below project for the smooth communication😊.

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