PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,112「すべてを知ろうと思わない」/ "Not try to know everything"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,112「すべてを知ろうと思わない

 

過去のPDCA日記で、「自分は分かっていないことを分かっている」ことの重要性をお伝えしました。

 

ソクラテスの「無知の知」ですが、ビジネス界では意外とこの部分が重視されていなかったりします。

 

成功した経営者にありがちなのは、「自分は全て分かっている」と過信してしまうケースです。

 

これは「無知の知」の反対であり、「分かっていないことを分かっていない」ということで、私は「無知の無知」と呼んでいます。

 

今回紹介する資料「IoTシステムのプロジェクトがわかる本」は、「企画・開発から運用・保守までがわかる」をキャッチフレーズにしており、「すべてを知ろうと思わないこと」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「IoTシステムを企画する、あるいは統括する立場の方は常に全体的な状況はつかんでおくべきですが、隅々まで知るべきと思わないことです。

 

もちろんデバイスのブロックを担当しているメンバーは押さえておくべき情報ですが、システムの企画者やプロマネはそこまで知っておく必要はありません。

 

知っておくべきなのは、以下のレベルです。

 

・どのようなメカニズムでデータ取得や送信がされるか

・データ取得や送信は設計どおりにできているか

・問題が発生するのはどのようなケースか

 

なぜかというと、細かいところに入ろうとすると底なし沼にはまってしまうようになってしまうからです。

 

書店などに足を運ぶ機会が多い方は理解できると思いますが、IoTの各デバイスやそれらを支援するツールなど、それだけで1冊の本となって販売されているくらいです。

 

したがって、これまでにシステムの企画や開発に携わった方であれば、本書で解説しているような各技術の概要やメカニズムを押さえておくことで対応は充分可能です。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 「分かっていないことを分かっていない」タイプのリーダーの場合、他人に対して「あなたは分かっていない」と言いがちです。

 

反対の考え方をすると、「あなたは分かっていない」という言い方を避けることで、「無知の無知」を回避することができます。

 

「自分は分かっていない」ということを理解しておくことで、他に人に細部は任せることができます。

 

今回紹介する資料「IoTシステムのプロジェクトがわかる本」は、「細部にとらわれるのではなく全体をみるほうが大切」と唱えており、「割り切っていえば、『森を見て木をみず』くらいでもいいでしょう」とも解説しています。

 

私も同意見で、プロジェクト管理のコンサルタントとして新しいところに行くと、「細部は分かりません」と言い切っています。

 

私くらいの年代になると、「分からない」ということを言いにくい立場の人が多いようで、以下のようなコメントをもらうことがあります。

 

「Mr. PDCA、私もあなたのように分からないことは分からないと言えるようにしたいと思います。」

 

皆様も分からないことは、「分からない」と堂々と言いましょう。

 

結果的に、それが個人にとっても、所属している組織にとってもポジティブに働きます😊。

 

 < Mr. PDCAのボンジュール英語「つかむ」 = 「grasp」>

 

今回出てきた「つかむ」の英訳は、「grasp」になります。

 

「全体的な状況はつかんでおくべき」を英語にすると、「The overall situation should be grasped」となりますね😊。

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「メジャーリーグ」>

 

本日は、映画「メジャーリーグ」を紹介します。

 

 

映画「メジャーリーグ」は、30年以上前の有名な作品です。

 

私自身、テレビで鑑賞した記憶がありますが、30年ぶりにみてみると、やはり素晴らしい映画でしたね。

 

クリーブランド・インディアンスは30年以上優勝と離れている弱小チームです。

 

オーナーの死去により、元ショーガールの妻が球団の経営を担うことになり、驚くべきことに彼女はわざと負けそうなチームを作ろうとします。

 

シーズン途中で事情を知ったインディアンスの監督と選手達は激怒し、球団の経営側を見返すために、優勝に向かって突き進むことになります。

 

映画「メジャーリーグ」は、制約がある中で結果を出す必要があるビジネスパーソンにとっても参考になる作品です。

 

チームを鼓舞する方法やプレッシャーがかかる局面を乗り切る方法を模索されている管理職の方や、プライベートでチャレンジを抱えているビジネスパーソンにお勧めの作品です。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,112 "Not try to know everything"
 

In the past PDCA diary, I explained the importance of "I know that I know nothing."

 

This is a famous saying by Socrates and some business managers are not understanding this historical wisdom.

 

The material introduced today "Books that Understand IoT System Projects (Japanese only)" has a catchphrase of "Understanding everything from planning and development to operation and maintenance" and the following phrases were impressive in the part "Not try to know everything".

 

"If you are planning or supervising an IoT system, you should always be aware of the overall situation, but don't try to know everything.

 

Of course, the person in charge of the device block is information that should be grasped, but system planners and professionals do not need to know that much.

 

What you need to know are the following levels:

 

・What mechanism is used to acquire and transmit data

・Is data acquisition and transmission as designed?

・In what cases does the problem occur?

 

The reason is that trying to get into the details turns into a bottomless swamp.

 

Therefore, if you have been involved in the planning and development of the system so far, it is possible to respond sufficiently by keeping an overview of the technologies and mechanisms described in this document." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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