PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,136「天才とサンクコスト」/ "Can we create a genius?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,136「天才とサンクコスト」】
 

今回紹介する資料「天才とは何か」は、「謎につつまれた天才の出現条件を明らかにする」をキャッチフレーズにしており、「天才はつくられるのか?」部分の以下内容が印象的でした。

 

「創造的天才は、非常に優れたメンターの指導を受ける傾向があるのは確かだ。

 

科学分野のノーベル賞受賞者を見てみると、受賞者のうち半数以上が、年上のノーベル賞受賞者のもとで研究をしていた。

 

ノーベル賞を受賞するためには環境が重要で、遺伝という生物学的要因は一切はたらいていない。」(引用終わり)

 

私が学生から社会復帰して9年が経過しましたが、一緒に勉強した友人達がビジネス界でかなり活躍しています(「この人が?」という意外な人物が、経営者になって荒稼ぎしていたりします)。

 

ビジネススクールは「この世で最も幸せな空間」と呼ばれており、勉強した内容そのものよりも(?)、幸せな空間で2年間過ごしたことが彼ら、彼女らの成功に繋がっているような気がします(なぜビジネススクールが幸せな空間なのかは、Mr. PDCAに直接聞いてみよう😊)。

 

「ビジネスの天才はつくられるのか?」という命題への回答は、かなりチャレンジングです。

 

ただ、「教育熱心な上司や先輩が多い環境に身を置くと、学習意欲が高いビジネスパーソンになる可能性が高い(自分の部下や後輩にも同じように教育しようとするため)」ことは確かなようですね(まあ、当たり前の話だけれど😊)。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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天才とは何か

天才とは何か

  • 作者: ディーン・キース・サイモントン,小巻靖子
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2019/03/22
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P.S.「天才」という言葉が、ビジネスであまり使われない背景には、「人間は失敗するもの」という前提があるように感じています。

 

「天才」と呼ばれる人がいると、失敗が明らかになってもそれを認められず、サンクコストを切れないリスクが高まることになります。

 

天才として知られるナポレオンでも、ロシアで戦略を間違え大敗したことを考えると、普通の人間にとって「失敗を認める」ということは、非常にチャレンジングなことかもしれません。

 

失敗した場合は、早い段階でそれを認めて根本原因分析を行い、再発防止策を立てて同じ失敗を繰り返さないことが、「PDCAの天才(?)」になる秘訣かもしれませんね😊。

 

<Mr. PDCAのボンジュール英語「埋没費用」=「sunk cost 」>

 

今回出てきたサンクコストは最近メディアに登場する言葉ですが、「沈む」という意味の「sink」の過去分詞系「sunk(過去形はsank😊)」から来ており、「sunk cost」は「埋没費用」と訳されます。

 

自分でいうのも何ですが、私はサンクコストの専門家であり、前職において、ある国(B国)のビジネスが赤字続きになっており、サンクコストを切るために状況を打開しようとしたことがあります。

 

企業がサンクコストを切れない背景には、「経営者が決めたことは変えられない」という心理的要因があると言われており、私の前職でもCさんというとっても偉い方が決めた「B国でのビジネス」について、「黒字化の目途が立たないことは明らかだが、Cさんが決めたことなので誰も何も言えない」という局面に陥っていました。

 

若き日(?)のMr. PDCA は怖いもの知らずだったのか、Cさんに対してこう言いました。

 

「B国でのビジネスは、続ければ続けるほど赤字が出ます。サンクコストであることは明白で、速やかに撤退すべきです。」

 

この私の提案に対して、とっても偉いCさんはこう反応しました。

 

「俺が決めたことに意見するのか?どれだけの金と時間を費やしたと思っている?B国の事業は何が何でも黒字化させる。撤退は絶対にしない。」

 

その後、私が所属していた部門自体が消滅したため(!)、B国どころが日本のビジネスも終わってしまいました。

 

ビジネスにおいて、「絶対」という言葉を信じてはいけませんね😊。

 

サンクコストにこだわって大失敗した例として知られているのは旧日本軍であり、最近では豊洲の問題がサンクコストでしょう。

 

第二次大戦中、早めに撤退すべき地域があったにもかかわらず、旧日本軍は「10万人の犠牲を出しておきながら、今更撤退できるか!」というサンクコストにとらわれ、結局300万人以上の犠牲を出すことに繋がりました。

 

豊洲について言えば、数千億円の費用がかかったことは変えられないため、それはサンクコストとして「忘れる」しかなく、「今後収益を上げるにはどうすべきか」という観点から判断が行われるべきです。

 

しかしながら、「サンクコストを無駄にしてはならない」という謎の発言が出ており、「起こったことを忘れて、次のことだけを考える」ことが中々できない状態です。

 

サンクコストはすでに沈んでおり、返ってこないため忘れるしかなく、「サンクコストを無駄にしてはならない」という発言自体が矛盾しており、サンクコストに縛られていることになります(つまり、サンクコストが何であるかを理解していない😊。

 

今回のPDCA日記は、「ボンジュール英語」が「本文 + P.S.」部分よりも長くなってしまいました。

 

天才とは何か

天才とは何か

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「僕は友達が少ない」>

 

本日は、アニメ僕は友達が少ない」を紹介します。

 

 

原作は小説ですが、漫画も発表されており、両方とも面白かったですね。

 

 

アニメ僕は友達が少ない」のキャッチコピーは「残念系青春ラブコメ」で、高校で友達ができないことに悩む転校生の羽瀬川 小鷹(はせがわ こだか)が主人公です。

 

小鷹の父親は日本人、母親はイギリス人のハーフですが、見た目はほぼ日本人です。

 

ある日の放課後、忘れ物の体育服を取りに教室へ戻った小鷹は、いつも不機嫌そうにしている同級生の三日月夜空が1人で楽しげにしゃべっているのを目撃します。

 

夜空が話をしていたのは人間ではなく、エア友達でした。

 

同じ境遇の小鷹を見た夜空は、友達を作るために隣人部(りんじんぶ)という部活を創部し、小鷹も無理やり入部させられることになります。

 

この後の展開はアニメ僕は友達が少ない」を鑑賞して頂ければと思いますが、「友達がいないといけない」という固定概念が日本では強いことを改めて感じました。

 

全ての悩みは世間体起因であるため、世間体が気になる方は私とランチに行きましょう。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,136 "Can we create a genius?"】

 

The material to be introduced today "The Genius Checklist" has a catchphrase that "Clarifying the conditions for the appearance of a genius", and the following phrases in part of "Can we create a genius?" were impressive.

 

"It's true that creative geniuses tend to appear under very capable mentors.

 

If you look at Nobel Prize winners in the sciences field, more than half of the winners were educated by the senior Nobel Prize winners.

 

In order to receive the Nobel Prize, the environment is important, and there is nothing to do with biological factors." (Unquote)

 

9 years have passed since I graduated from Business School, but my friends who studied with me have been quite successful in the business world.

 

Business School is called “The happiest space in the world,” and spending two years in that environment has led to their success, I suppose.

 

The answer to the proposition "Can we create a genius?" is quite challenging, but it seems certain that "if you are in a happy space, there is a high possibility of being happy" (It seems natural, needless to say😊.

 

Let's function PDCA today!   

 

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P.S. The reason why I don't see the word "genius" in the business world might be there is a premise that "Human beings make mistakes".

 

If there are people called "geniuses", even if a failure is revealed, they cannot admit that failure, and the risk of continuous sunk cost will increase.

 

Even Napoleon, who is known as a genius in world history, faced a very challenging situation in Russia, because he could not recognize strategic judgment mistakes.

 

Therefore, it must be hard for ordinary human beings to admit failure.

 

In case of failure, it would be the key to admit it at an early stage, and implement root cause analysis.

 

Then we should take measures to prevent recurrence so as not to repeat the same failure and this is a shortcut to become a PDCA genius (?), I suppose😊.

 

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