PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,668「モラルとは何か?」/ "What is moral?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,668「モラルとは何か?

 

最近は、モラルハラスメント(以下、「モラハラ」)という言葉が話題になることが多く、セクハラやパワハラ、スメハラなど、世の中にはハラスメントが溢れかえっています。

 

ハラスメントから解放される簡単な方法は、自分で生活できるようにすることであると私は考えています。

 

会社や国に頼ることなく生活ができるようになれば、飲み会などのアルハラ(アルコールハラスメント)からも逃れることが可能になります(これが、結構大きかったりするんだな😊)。

 

ハラスメントを分析する上で、「いじめとひきこもりの人類史」という本が参考になります。

 

いじめとひきこもりの人類史」は、「なぜ、ヒトの世界にだけ『いじめ』が成立するのか」という命題に取り組んでおり、「人類の定住化が『いじめ』を生み出した」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「いじめが社会問題化して以来、サルの研究を生業にしていると頻繁に浴びせられる質問が『サルの群れでも、いじめはあるのですか?』というものである。

 

『サル学者から見たいじめ』という題で、原稿を依頼されることも珍しくない。

 

ただし、その頃の私の問いへの回答は『ノーです』と、相手の期待を裏切る素っ気ないものだった。

 

なぜなら『野生の動物は不快と認識するものには近づこうとしないし、危険を感じれば逃げる』からである。

 

このいたって単純な行動原理は、人類を除くおよそあらゆる動物の野生生活に貫徹している。

 

だから、いじめなど起こりようもない。

 

いじめは攻撃の被害対象とされているにもかかわらず、そこになおとどまるゆえに成立するものだから。

 

これでは、とりつくしまがない。

 

ただ、最近は少し考えが変わってきつつある。

 

『ノー』は『ノー』なのだけれども『かれらが野生下で暮らしている限り』と限定するようになった。

 

そんなサルでも野生でなくなると、人間並みにいじめもどきの行動をするようになることに気づいたからだ。

 

典型例が、餌付けされた群れである。

 

人間から生きるための糧をもらうようになると、彼らの社会性に変化が生ずる。

 

要は危険や脅威を感じてもその場からサルが立ち去らなくなるからにほかならない。

 

換言すると、どうして人類だけに、いじめは起きるようになったのかというと、われわれの祖先がある時から『不快と認識するものには近づこうとせず、危険を感じれば逃げる』という行動原理を捨てた生活をしだしたからなのだということになる。」(引用終わり)

 

いじめとひきこもりの人類史 (新潮新書)

いじめとひきこもりの人類史 (新潮新書)

  • 作者:正高 信男
  • 発売日: 2020/10/17
  • メディア: 新書
 

 

今回紹介する資料「モラルハラスメント あなたを縛る見えない鎖」は、夫婦、恋人、同僚、上司、部下などの人間関係におけるモラハラに関する説明を詳しく行っています。

 

私が金融機関に勤めていたころ、モラルハザードという言葉が出てきました。

 

モラルハザードとは、「倫理に反する行為」のことを指します。

 

モラハラも倫理に基づいて判断されるのでしょうが、倫理は人によって基準が違うという難しさがあります。

 

モラハラのことを詳しく知りたい人はもちろんですが、「モラルハラスメント あなたを縛る見えない鎖」は読み物としても面白い一冊です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 幸か不幸か、私はモラルハザードが発生した組織を幾つか見てきました。

 

モラルハザードが発生する組織の特徴として、財務基盤の悪化があります。

 

昇給停止や賞与の支払いが滞るような会社の場合、従業員の倫理観も低下しがちです。

 

「金の切れ目が縁の切れ目」とはよくいったもので、「金の切れ目が倫理の切れ目」と言い換えられるかもしれません。

 

高い倫理観を維持するためにも、組織の財務基盤は重要であると改めて感じる日々です。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「倫理に反する行為」 = 「unethical behavior」>

 

今回出てきた「倫理に反する行為」の英訳は、「unethical behavior」になります。

 

モラルハザードとは、倫理に反する行為を指す」を英語にする場合、「Moral hazard refers to unethical behavior」とすればよいですね😊。

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,668 "What is moral?"

 

Recently, the word “moral harassment” has become a hot topic in Japan, and harassment is overflowing in the business world, including sexual harassment.

 

The easiest way to get rid of harassment is to be able to live on your own, and if you can do it, you will be able to escape from alcoholic harassment such as mandatory drinking parties.

 

This material introduced today "Invisible Chains" explains in detail about moral harassment in relationships between partners, colleagues, bosses, and subordinates.

 

When I was working for a financial institution, the word "moral hazard" sometimes came out.

 

Moral hazard refers to "unethical behavior".

 

Moral harassment may also be judged on the basis of ethics, but there is the difficulty that ethics have different standards for each person.

 

This book is an interesting book to read, as well as anyone who wants to know more about moral harassment.

 

Let's function PDCA today!   

 

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Invisible Chains (English Edition)

Invisible Chains (English Edition)

 
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