PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,670「西郷隆盛は写真嫌いだった?」/ "Did Takamori Saigo hate photography?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,670西郷隆盛は写真嫌いだった?

 

1868年の明治維新は、世界史の中でも珍しく犠牲が少ない革命であったと考えられています。

 

天皇の存在や坂本龍馬の活躍など、色々な背景が語られていますが、一番大きな要因は西郷隆盛がいたことであるとする識者が多いようです。

 

明治維新以降、廃藩置県など、武士社会を根本的に変革する出来事があっても、ほとんど暴動が起きなかったのは西郷の力があったとされています。

 

そんな西郷ですが、著書を残していません。

 

また、西郷は写真を極度に嫌っていたことでも知られています。

 

写真があると、顔や背格好を特定されやすくなります。

 

写真が出回ることによって、暗殺される可能性が高くなると西郷は考えていたとも言われています。

 

西郷には著書がないため、彼の考えを語録として残したのが今回紹介する資料「大西郷遺訓」です。

 

最後は西南戦争という謎の行動を起こし、自分が整備した明治新政府軍に敗北するという皮肉な結果になった西郷ですが、現在でも彼が慕われている理由が本書から感じられます。

 

今回紹介する資料「大西郷遺訓」は、およそ150年前に日本で起こった革命を感じられる貴重な本ですね。

 

組織変革を起こそうと考えている人は、一度手に取ってみましょう😊。 

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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大西郷遺訓 (中公クラシックス)

大西郷遺訓 (中公クラシックス)

  • 作者:西郷 隆盛
  • 発売日: 2017/10/05
  • メディア: 新書
 

 

P.S. 日本が太平洋戦争に敗北した理由の一つとして、明治の元老たちがいなくなり、政府を統括できる人間がいなかったことがあるとされています。

 

日露戦争の時、「どうやって戦争を終わらせるか」ということを考え抜いた日本政府首脳の多くは、明治維新で実際の戦闘を経験していました。

 

明治維新の前に、幕府軍との戦いをどのように終わらせるかと常に考えていた明治の元老たちは、その後の外国との戦争においても、終わらせ方を意識して人員配置、資金集めをしていたようです。

 

ビジネスにおいても、色々なことを始める人は多いですが、終わらせ方まで意識しているケースは少なかったりします。

 

やめ時を意識しながらビジネスを行うことで、いつもとは違う景色が見えたりします。

 

新しいことを始めようとしている人は、「どうなったらやめるか」ということを決めておくとサンクコストにとらわれるリスクも軽減することができますね😊。

 

古くはナポレオン、旧日本軍が辞め時を決められず敗北し、現在でもサンクコストから逃れられず、ずるずると不採算業務を続けている企業は後を絶ちません。

 

私が自営を始めた際、2年連続で赤字になったら撤退ということを決めており、これが辞め時だったことになります。

 

自営の良いところは、サンクコストにしばられる前に事業継続が困難になるため、辞め時を決めず、いつまでも不採算業務を継続することができないというメリットがあります。

 

戦略は日本史から学べ」という本は、「壬申の乱から関ヶ原の戦いまで『戦い』のシナリオを紐解く」をキャッチフレーズにしており、「姉川の戦い」のキーコンセプトを「勝利のための逃走」としていることが印象的でした。

 

1570年の姉川の戦いでは、織田信長が味方だった浅井長政の裏切りを確認するやいなや、「わずか10人あまりの供回りだけを連れて飛ぶように逃げた」ことで知られています。

 

戦略は日本史から学べ」によると、「(信長の逃げる)その速さは、参陣していた徳川家康さえ気付かなかったほど」で、織田信長は辞め時を誰よりも理解していた武将だったのでしょう。

 

辞め時を間違えない方法としては、「こうなったら撤退する」という目安をあらかじめ決めておくことです。

 

「こうなったら撤退する」という目安を周りに宣言しておくことで、サンクコストにとらわれず合理的な判断が下しやすくなるのではないかと考えています。

 

戦略は日本史から学べ

戦略は日本史から学べ

 

  

< Mr. PDCAのボンジュール英語「犠牲」 = 「sacrifice」>

 

今回出てきた「犠牲」の英訳は、「sacrifice」になります。

 

明治維新は、犠牲が少ない革命だった」を英語にする場合、「The Meiji Restoration was a revolution with few sacrifices」とすればよいですね😊。

 

大西郷遺訓 (中公クラシックス)

大西郷遺訓 (中公クラシックス)

  • 作者:西郷 隆盛
  • 発売日: 2017/10/05
  • メディア: 新書
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,670 "Did Takamori Saigo hate photography?"

 

The Meiji Restoration is believed to have been a rare and few sacrifices in world history.

 

Various backgrounds have been mentioned, such as the presence of the Emperor and the activity of Ryoma Sakamoto, but many intellectuals believe that the biggest factor was the presence of Takamori Saigo.

 

Saigo did not write any books.

 

It is also known that Saigo hated photography extremely.

 

It is also said that he thought that having a photo would make it easier to identify the face and the appearance, increasing the possibility of assassination.

 

Because there is no book written by Saigo, his idea was left as a transcript in the material introduced today "Introduction of Great Saigo (Japanese only)".

 

If you're thinking about making an organizational revolution, you had better get this book now and learn from Saigo😊.

 

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