PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 1,925「集団浅慮にご注意」/ "Beware of group think"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,925「集団浅慮にご注意」

 

経営学の本を読んでいると、心理学の分野が結構入ってくることに気がつきます。

 

特に、ミクロの組織論は心理学とリンクしています。

 

私が学生に戻っていた時、「グループ・シンク(集団浅慮:しゅうだんせんりょ)」という考え方を聞き、興味深いと感じたものです。

 

グループ・シンクは合意に達するための圧力から、批判的な意見を排除し、多様性を否定する傾向を指します。

 

全体主義的な組織ではグループ・シンクが強まる傾向にあり、外部と隔絶している場合や支配的なリーダーが存在する場合などに起きやすいとも考えられています。

 

私自身、最初の職場が典型的なグループ・シンク型の組織でした。

 

強いリーダーがいたのは良いことですが、批判的な意見を述べると粛清(?)が行われていました。

 

結果的にこの組織は消滅したのですが、グループ・シンクから抜け出せなかったことが原因だったと私は考えています。

 

今回紹介する資料「なぜ外国人に「ちゃんと」が伝わらないのか」は「日本企業で外国籍人材に力を発揮してもらうために」をキャッチフレーズにしており、以下のフレーズが印象的でした。

 

「グループ・シンクに陥ってしまった代表的な歴史的事例が『チャレンジャー号の打ち上げ失敗』である。

 

1986年1月、アメリカで打ち上げられたスペースシャトル『チャレンジャー号』が、打ち上げ後まもなく空中分解した事故の際にもグループ・シンクが起こっていた。

 

事故によって、7名の宇宙飛行士の命が失われたのだが、実はこのとき、現場の技術者たちは、低気温や悪天候、部品の欠陥から、チャレンジャー号打ち上げの延期を求めていたという。

 

しかし、NASAの管理者たちはこの訴えを耳にしながらも、チャレンジャー号の開発で何度もトラブルに見舞われてきたことや、プレッシャーによるストレスで正常な判断が困難になった結果、打ち上げ計画の結構を優先し、発射判断を下してしまった。

 

優秀なスタッフが揃っていたとしても、過度にストレスがかかる環境下ではグループ・シンクが発生してしまうことを示した事例である。」(引用終わり)

ーーー

 

大惨事になったチャレンジャー号と比較されるのが、アポロ13号です。

 

アポロ13号は、1970年4月に行われたアメリカにおける7度目の有人月飛行でした。

 

途中での事故によりミッション中止を余儀なくされながらも、その後に見舞われた数多くの深刻な危機的状況を脱し、乗組員全員が無事に地球へ帰還したことで知られています。

 

映画「アポロ13」で詳細が描かれていますが、アポロ13号の事故では、どう考えても乗り越えられそうにない危機が度々訪れます。

 

ただ、チームが一致団結して困難を克服し、「成功した失敗」と呼ばれるほど、アポロ13号の危機対応は素晴らしかったと言われています。

 

映画「アポロ13」で印象的なのは乗組員だけでなく、地球上の管制塔側でも誰一人として諦めておらず、「諦めるな」という言葉すら出てこない点です。

 

日本には言霊信仰がありますが、ポジティブな言葉を発することはビジネスにおいても重要ということですね。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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< 本日のボンジュール英語「正常な判断」 = 「sound judgment

 

今回出てきた「正常な判断」の英訳は、「sound judgment」になります。

 

「正常な判断が困難になった」を英語で表現する場合、「It became difficult to make sound judgments」とすればよいですね😊。

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,925 "Beware of group think"
 

The document I'd like to introduce this time, "Why foreigners don't understand the meaning of 'properly'," has the catchphrase "To enable foreign talent to demonstrate their abilities in Japanese companies," and the following phrases stood out to me:

 

"A classic historical example of group think is the failure of the Challenger launch.

 

Group think also occurred in January 1986, when the space shuttle Challenger, launched in the United States, broke up in mid-air shortly after launch.

 

7 astronauts lost their lives in the accident, but at the time, the engineers on-site had requested a postponement of the Challenger launch due to low temperatures, bad weather, and defective parts.

 

However, even though NASA managers heard this appeal, they had encountered many problems during the development of the Challenger, and as a result of the stress caused by the pressure making it difficult to make sound decisions, they prioritized the structure of the launch plan and made the decision to launch.

 

This case shows that even if a team has excellent staff, group think can occur in an overly stressful environment." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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