PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 324「上手くいった時の分析が重要」/ "Analysis when it worked is important"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 324「上手くいった時の分析が重要」】

 

1942年6月のミッドウェー海戦が、太平洋戦争のターニングポイントだったことはよく知られています。

 

しかし、その前に珊瑚海海戦(1942年5月)という重要な戦いが日米間にあったことは余り知られていません。

 

珊瑚海海戦は引き分けだったと考えられていますが、その後の分析方法に日米の差が出ました。

 

米軍は珊瑚海海戦を徹底的に分析し、その後のミッドウェー海戦にいかしたとされています。

 

一方の日本軍は珊瑚海海戦をきちんと分析せず、貴重な戦訓はほとんど放置されミッドウェー海戦で大きな代償を支払うことになりました。

 

今回紹介する資料「ジパング」は現在の海上自衛隊イージス艦が、ミッドウェー海戦直前の1942年6月4日の太平洋上にタイムスリップするスケールの大きな(?)物語です。

 

本作は太平洋戦争の戦況だけではなく、当時の他国との駆け引き、日本国内の環境を踏まえた分析が反映された衝撃作です。

 

ジパング」を読むと、旧日本軍はミッドウェー海戦に負けるべくして負けたことを改めて感じられます。

 

ビジネスのプレゼンテーションや会合だけではなく、「準備で全てが決まる」ことを痛感した資料でした。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S.過去のPDCA日記で紹介した「自衛隊元最高幹部が教える 経営学では学べない戦略の本質」でも、珊瑚海海戦が取り上げられています。

  

 

自衛隊元最高幹部が教える 経営学では学べない戦略の本質」によると、アメリカは「なぜ珊瑚海海戦で日本に勝てなかったのか」という根本原因分析を行いました。


その結果、米軍は「空中戦で日本の戦闘機(ゼロ戦)に勝つことが難しいため、日本の空母を集中的に攻撃してゼロ戦の戻る場所をなくす」という再発防止策を立てました。

 

アメリカ軍の司令官は珊瑚海海戦の教訓をいかし、1カ月後のミッドウェー海戦において「ゼロ戦と戦うな、日本の空母だけを狙え」というシンプルな指示を出し、それがその後の戦局を決めることになります。

 

ビジネスでもそうですが、負けた時は人も組織も反省し、「なぜ負けたのか?」という分析を行い、同じ失敗を繰り返さないための根本原因分析を行うものです。

 

日本では、野村克也氏のセリフとされている「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」が有名です。

 

実は、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は野村氏のオリジナルではなく、元々は江戸時代の大名である松浦静山の言葉です。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は、「上手くいった時はなぜ上手くいったか分からない時があるが、失敗した時は必ず理由が存在する」という意味です。

 

ただ、上手くいった時にも「なぜ上手くいったのか?」という分析を行って、再発防止策ならぬ更なる改善策を続けることが、成功を継続する近道であると私は考えています(成功体験を引きずらないことが重要ですね :-)。

 

上手くいった時は「自分がやった」という人が多いですが、「この点は成功したが、あの点は改善すべきだった」と冷静に分析する人は少ないのが現実です。

 

数百年のスパンでビジネスを続けている組織は、上手くいった時もチャレンジに直面した時も、「なぜそうなったのか?」ということを突き詰めているケースが多いように感じますね :-)。

 

 

<Mr. PDCAのボンジュール英語「互角の」=「even」>

 

今回出てきた「互角の」の英訳は、「even」になります。

 

「珊瑚海海戦は互角だった」を英語にする場合、「Battle of the Coral Sea was even」とすればよいですね :-)。

 

  

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 324 "Analysis when it worked is important"】

 

It is well known that the Battle of Midway in June 1942 was the turning point of the Pacific War.

 

However, it is not known that there was an important battle between Japan and the United States before that, the Battle of Coral Sea (May 1942).

 

It is believed that the Battle of Coral Sea Battle was even, but there was a difference between Japan and the United States in the analysis method that followed.

 

It is said that the US military thoroughly analyzed the Battle of Coral Sea and they used it for the subsequent the Battle of Midway.

 

On the other hand, the Japanese army did not properly analyze the Battle of Coral Sea, and valuable lessons were mostly neglected and paid for in the Battle of Midway later.

 

The material introduced today "Zipang" is a large-scale comic in which the current Maritime Self-Defense Force's Aegis warship makes a time slip to the Pacific Ocean on June 4, 1942, just before the Battle of Midway.

 

This material is a shocking comic that depicts not only the war situation of the Pacific War at that time but also the tactics with other countries and the environment in Japan.

 

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