PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 396「自由貿易はなぜ必要なのか?」/ "Why is free trade necessary?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 396自由貿易はなぜ必要なのか?」

 

私の出身地はタオルの生産地であり、子供のころから色々なタオルを使ってきました。

 

家庭によって違いはあると思いますが、私の場合はバスタオルと呼ばれる大きめのタオルを毎日使っていました。

 

ある友人の家に泊まりに行った際、入浴後にバスタオルではなく普通の小さなタオルを使うことを知り、カルチャーショックを受けたことを覚えています。

 

今回紹介する資料「自由貿易はなぜ必要なのか」は、「それを考えることが自分を変える好機になる」をキャッチフレーズにしており、「競争圧力を活力に:今治タオルの成功」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

愛媛県今治市周辺は100年以上の歴史を持つ国内有数のタオル産地であるが、1990年代には中国産など安価な輸入品との競争に直面し、同地域の多くのタオル生産者が廃業した。

 

2000年代に入り、国内のタオル産業は政府にセーフガード(緊急輸入制限)の発動を申請したが、却下された。

 

しかしその後、今治市のタオルメーカーは吸水性等に関して厳しい基準を設け、高品質なものに絞ったタオル供給を行うというブランド化戦略を進めていった。

 

現在、今治タオルは高品質なものとして消費者から認知され、コンビニやスーパー、専門店、空港に至るまで、さまざまな場所で販売されている。

 

外国人観光客のお土産としても人気があるという。

 

日系MJ誌の記事(2012年8月29日付)によれば、今治市地域の業者が足並みを揃えてブランド化戦略に取り組めた理由として、セーフガードの申請が取り下げられたことにより、『自分たちを助けてもらうことで国民にメリットがあるのか』と真剣に話し合い、『自らを見つめ直す機会があったことが幸いした』ことがあげられている。

 

今治タオルの成功は、海外からの競合品の流入による競争圧力に対して、政府に頼ることなく自らの活力で生き残りを果たした高齢である。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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自由貿易はなぜ必要なのか

自由貿易はなぜ必要なのか

  • 作者:椋 寛
  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

P.S. 経済学の父と呼ばれているアダム・スミスは、名著「道徳感情論」の中で、「政府に近づくほどビジネスは非効率になる」と述べています。

 

道徳感情論 (日経BPクラシックス)

道徳感情論 (日経BPクラシックス)

 

 

役所の場合、「コストを考える必要がない」ため、政府に近づけば近づくほどコストがかかることになります。

 

私は以前、中央官庁相手に仕事をしており、政府の非効率な作業についての逸話(?)には事欠きません。

 

私の前職が過去に行政処分を受け、定期的に当局へ報告を行っていたことがありました。

 

その時に一度提出した資料の中で、1枚だけを差し替える必要が出たことがあったのです。

 

私から当局担当者に対して、「メールでファイルをお送りしますので、御庁(おんちょう)の方で差し替えて頂きますでしょうか?」と依頼をしました。

 

そうすると、当局担当者は以下のような回答をしました。

 

「Mr. PDCA、恐縮ですが差し替える部分の紙(1枚)を持って役所までお越しください。こちらでプリントアウトすると、紙質が異なってしまいますので。」(当局担当者コメント終わり)

 

私の前職は真っ白な紙を使っていたのですが、この役所では「わら半紙(ばんし)」のような黄色味を帯びた安価な紙を使っていたのです(昔の小学校などで使っていましたが、今はないのかな?)。

 

真っ白な紙の報告書の中に、1枚だけ黄色味を帯びた紙が入るのは「適切ではない」とこの担当者は判断したようで、私は1枚だけ紙を持ってタクシーに乗り、当局へ提出に行ったのでした🚖。

 

民間企業の場合、私が役所に行くまでの往復時間や準備作業で発生するコストを考えます。

 

しかし、役所はコストを考えないため、規制産業で働くほどビジネスが非効率になってしまうのです。

 

私の「紙1枚だけ持って役所に提出エピソード」に限らず、現金10万円給付の非効率な作業を見ても、日本の行政がいかに遅れているか確認できますね。

 

日本の自動車産業や飲食業が競争力を維持している背景には、「政府が余計なことをしなかった」ことがあるように私は考えていますね。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「捨てる」 = 「discard

 

今回出てきた「捨てる」の英訳は、「discard」になります。

 

「3分の1の食料は捨てられている」を英語で表現する場合、「One third of food is discarded」とすればよいですね :-)。    

 

自由貿易はなぜ必要なのか

自由貿易はなぜ必要なのか

  • 作者:椋 寛
  • 発売日: 2020/07/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 396 "Why is free trade necessary?"

 

The material introduced today "Why is free trade necessary? (Japanese only)" has a catchphrase "Thinking about it is an opportunity to change oneself" and the following phrases were impressive in the part "Energize competitive pressure: Imabari towel success".

 

“The area around Imabari, Ehime Prefecture, is one of the leading towel producing areas in Japan with a history of more than 100 years.

 

But in the 1990s, many towel producers in the area faced competition with cheap imported products such as those made in China.

 

In the 2000s, the domestic towel industry applied for a safeguard (urgent import restriction) to the Japanese government but was rejected.

 

However, since then, towel manufacturers in Imabari have set strict standards regarding water absorption, and have pursued a branding strategy of supplying towels with high quality.

 

Nowadays, Imabari towels are recognized as high quality by consumers, and are sold at various places including convenience stores, supermarkets, specialty stores and airports.

 

It is also popular as a souvenir for foreign tourists." (Unquote)

 

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