PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 592「人手不足は千載一遇のチャンス?」/ "Shortage of labor is a chance of a thousand?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 592「人手不足は千載一遇のチャンス?」】
 
PDCAカフェで、「ターンアラウンド・マネージャーになりたいのだが、どうすればよいか」という質問を受けたことがあります。
 
最近は、日本の伝統的な大企業であっても、「プロ経営者」と呼ばれるターンアラウンド・マネージャーが、辣腕を振るうケースが出てきています。
 
外部からプロ経営者が組織に入ってくることは、日本経済にとってポジティブな動きであると私は考えており、外部人材によるターンアラウンドによって、色々なイノベーションが生まれてくるでしょう。
 
ターンアラウンド・マネージャーというと、テレビドラマ「ハゲタカ」に登場したファンド・マネージャーをイメージするかもしれません。

 

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実際のターンアラウンド・マネージャーはファンド・マネージャーではなく、ファンド側が送り込んでくる人材であることが多いです。

 

ファンド・マネージャー側は監査役などになって監視する役割を担い、日常の業務についてはターンアラウンド・マネージャーに任せるケースが多いようです。

 

ターンアラウンド・マネージャーはチャレンジを抱えている企業の課題を一つひとつ解決し、企業価値を上げることに心血を注ぎ、IPOや売却などでファンド側に利益をもたらすことを目指します。

 

この話をすると、「なんて冷酷なやり方だ!」と憤慨する方がいるようです。

 

ただ、資本主義の世界で生きる我々にとって、ファンドのやり方は非常に合理的だったりします。

 

チャレンジを抱えている企業は、自分たちのやり方では課題を根本から解決することが難しいからです。

 

そのため、外からやってきたしがらみのないターンアラウンド・マネージャーが、問題を根本から解決しようとします。

 

外からやってきたターンアラウンド・マネージャーに問題解決が可能である背景には、人間関係のしがらみのなさがあります。

 

社長や最高経営責任者(CEO)の指示に沿って内部の従業員たちは、組織が抱えているチャレンジを認識していながらも、経営側に忖度して根本から壊す行動に出ることは難しいのです。

 

英語には、「部屋の中の象(Elephant in the room)」という考え方があります。

 

「部屋の中の象」は、組織内の全員が知っていながら、言及しない重要で大きな課題、論争の問題に関する英語の比喩的な表現です。

 

ターンアラウンド・マネージャーは「部屋の中の象」を見て、「象がいるぞう!」と指摘できますが、中の人間はできないということですね😊。

 

今回紹介する資料「IGPI流 ローカル企業復活のリアル・ノウハウ」は、日本を代表するターンアラウンド・マネージャーである富山和彦氏による地方企業の再生ノウハウ集です。

 

人手不足を千載一遇のチャンスと本書は唱えており、現在の日本の地方には多くのビジネス機会が存在していると説明しています。

 

都心の経営者にとっても学ぶことが多く、事業再生に悩む二代目社長などにもおすすめの一冊です。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 今回紹介した資料「IGPI流 ローカル企業復活のリアル・ノウハウ」でもう一点面白いと感じたのは、地方で不足しているのは実務的な能力に長けた「経営人材」であるという点です。

 

ターンアラウンド・マネージャー」というと、イタリア製のスーツに銀縁メガネのギラギラしたビジネスパーソンを思い浮かべるかもしれません。

 

実績を残しているターンアラウンド・マネージャーの多くは、素朴でコツコツとビジネスを行っていく経営人材である場合がほとんどです😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「千載一遇のチャンス」 = 「chance of a thousand

 

今回出てきた「千載一遇のチャンス」の英訳は、「chance of a thousand」になります。

 

「人手不足は千載一遇のチャンス」を英語で表現する場合、「Shortage of labor is a chance of a thousand」とすればよいですね😊。

 

  

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 592 "Shortage of labor is a chance of a thousand?"】
 

I've been asked at the PDCA cafe, "I want to be a turnaround manager, what should I do?"

 

In recent years, even in traditional Japanese large companies, turnaround managers, called professional managers, have come to the fore.

 

I think this is a positive move for the Japanese economy, and turnarounds by outsiders will generate a variety of innovations.

 

The material introduced today "Real Know-How of Local Company Revival (Japanese only)" was written by Mr. Kazuhiko Toyama who is considered as one of the Japan's leading turnaround managers.

 

This book advocates the labor shortage as an opportunity, and explains that there are many business opportunities in rural Japan today.

 

This book is recommended for the second generation president and others who are often learning even for the managers in the city areas and are worried about business revival.

 

Let's function PDCA today!   

 

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