PDCA日記 / PDCA Diary

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PDCA日記 / Diary Vol. 655「歴史に『if』はある?」/ "Is there an 'if' in history?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 655「歴史に『if』はある?」】

  

フランス革命や中国共産革命が起こった背景に、インフレがあったことはよく知られています。

 

デフレで革命が起きた例はないため、日本で長期政権が続いている背景には、今の経済状況があるのかもしれませんね(皮肉😊)。

 

また、ヒトラーが12年に渡って長期政権を実現した背景として、インフレを封じ込めたことも有名な話です。

 

第1次世界大戦は1919年に終結しましたが、敗北したドイツはベルサイユ条約によって、多額の賠償金を背負うことになりました。

 

その後、ドイツ社会にハイパーインフレが到来することになるのですが、1929年に世界恐慌が発生し、経済が大混乱に陥ります。

 

1930年代初頭、ドイツでは約600万人が失業しており、ヒトラー率いるナチ党は選挙公約として、失業率の低下とベルサイユ条約の実質破棄を掲げます。

 

1933年に政権を掌握したヒトラーは、アウトバーン高速自動車国道)の創設や再軍備によって、失業率を低下させることに成功します。

 

ヒトラーの経済政策については色々な意見がありますが、このPDCA日記でもヒトラーが題材になっているエントリーがありますので、興味がある人は読んでみてください😊。

 

 

今回紹介する資料「高い城の男」は、第二次世界大戦で日本とドイツが勝利し、超大国として世界を牛耳っている「if」を題材にしたSF小説です。

 

 「高い城の男」の中では、1945年12月にドイツがワシントンD.C.に原爆を投下して、フランクリン・ルーズベルト大統領が暗殺されて、1947年にアメリカが降伏した設定になっています。

 

その後、アメリカ東部を中心とした国土の大部分は大ナチス帝国(Greater Nati Reich)に併合され、西海岸の数州は傀儡国家の日本太平洋合衆国(Japanese Pacific States)となり、ロッキー山脈沿いは中立地帯(Neutral Zone)になっています。

 

歴史に「if」はないと言われますが、色々な形で仮説を立てる練習はビジネスパーソンにとって意味があると私は考えています😊。

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 日本に限りませんが、ドイツ、イタリアと第二次世界大戦で敗れた国では、議会の力が強くなっています。

 

ドイツの場合、1つの政党だけで政権を担えないような仕組みになっています。

 

イタリアは上院と下院が同じ権限を持っており、日本と同様に首相が頻繁に変わる統治機構になっています。

 

日本の場合、官庁に「局」を設置する場合であっても、法改正が必要になります。

 

つまり、日本の内閣(首相)は局の設置すらできず、議会に法改正を求めることになるわけです。

 

2009年に日本で政権交代が起こった際、当時の与党になった民主党は、「国家戦略局」を設置しようとしました。

 

法改正の準備をしていた途中の2010年に参院選民主党が敗れたため、ねじれ国会となり、国家戦略局が設置されることはありませんでした。

 

イギリスの場合、局の設置は内閣の判断でできるため、新しい首相が就任後、すぐにでも設置が可能です。

 

第二次世界大戦の結果は、各国の議会運営にも影響を及ぼしており、この辺りの違いを確認することは、色々な意味で勉強になるものですね😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「帝国」=「Reich」>

  

今回出てきた「帝国」の英訳は、「Reich」になります。

 

「Reich」はドイツ語ですが、英語でも通じます。

 

ドイツ語の場合、「ライヒ」と発音しますが、英語では「ライク」という感じになります。

 

また、「Reich」は英語の文中でも「R」が大文字になるという原則があります。

 

歴史小説の中で、アメリカは帝国に支配された設定になっている」を英語にする場合、「In historical novels, America is set to be dominated by the Reich」とすればよいですね😊。  

 

 

<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「高い城の男」>

  

本日は、映画ではなく今回紹介する資料「高い城の男」 を映像化したドラマを紹介します。

 

新世界

新世界

  • メディア: Prime Video
 

 

ドラマ「高い城の男」は、色々な意味で小説を忠実に再現しようとしています。

 

高い城の男」で、ユダヤ人を徹底的に排除しようとするドイツに対して、日本側はユダヤ人に同情的な一面を持っています。

 

そのため、「高い城の男」では東海岸の「大ナチス帝国」から西海岸の「日本太平洋合衆国」に逃れてくるユダヤ人が結構いたりします。

 

かなりイデオロギー色の強い作品になっていますが、「高い城の男」はアメリカでも有名な小説ですので、1話くらい鑑賞しておくと良いかもしれませんね😊。

 

高い城の男のメルシー評価【クロワッサン2個:🥐🥐】

 

【マドモアゼルPDCAコメント】内容的に致し方ない部分があるとは言え、日本とドイツを否定的に表現しており、「アメリカは素晴らしい」という側面が全面的に出ている作品。

 

ハリウッドをはじめとするアメリカのメディア業界が、日本に対してどのように考えているかを垣間見る上で、貴重な動画(?)と言えるかもしれません。

 

新世界

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  • メディア: Prime Video
 

  

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 655 "Is there an 'if' in history?"】

 

The material "The Man in the High Castle" introduced this time is a science fiction novel based on "if", in which Japan and Germany won in the World War II and dominate the world as superpowers.

 

Among the "The Man in the High Castle", Germany dropped the atomic bomb on Washington, D.C. in December 1945, President Franklin Roosevelt was assassinated, and the United States surrendered in 1947.

 

After that, most of the land centered on the eastern United States was merged with the Greater Nati Reich, several states on the west coast became the Japanese Pacific States, a puppet state, and the Neutral Zone along the Rocky Mountains.

 

It is said that there is no "if" in history, but I think that the practice of making hypotheses in various ways makes sense for business persons 😊.

 

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