PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,199「役所の事業がうまくいかない構造的理由」/ "Structural reasons why the government business does not work"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,199「役所の事業がうまくいかない構造的理由」】

 

過去のPDCA日記でも紹介していますが、私は一時期当局対応の仕事をしていたことがあります。

 

私の前職が過去に行政処分を受け、定期的に当局へ報告を行っており、なぜかその窓口が私だったわけです。

 

過去に一度提出した資料の中で、1枚だけを差し替える必要が出たことがありました。

 

私から当局担当者に対して、「メールでファイルをお送りしますので、御庁(おんちょう)の方で差し替えて頂きますでしょうか?」と依頼をしました。

 

そうすると、当局担当者は以下のような回答をしました。

 

「Mr. PDCA、恐縮ですが差し替える部分の紙(1枚)を持って役所までお越しください。こちらでプリントアウトすると、紙質が異なってしまいますので。」(当局担当者コメント終わり)

 

私の前職は真っ白な紙を使っていたのですが、この役所では「わら半紙(ばんし)」のような黄色味を帯びた安価な紙を使っていたのです(昔の小学校などで使っていましたが、今はないのかな?)。

 

真っ白な紙の報告書の中に、1枚だけ黄色味を帯びた紙が入るのは「適切ではない」とこの担当者は判断したようで、私は1枚だけ紙を持ってタクシーに乗り、当局へ提出に行ったのでした🚖。

 

「役所はコストを考える必要がない」と言われます。

 

私の「紙1枚だけ持って役所に提出エピソード」に限らず、2020年の現金10万円給付の非効率な作業を見ても、日本の行政がいかに遅れているか確認できますね。

 

今回紹介する資料「地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門」は「地方衰退の構造とビジネスでの変革手法がストーリーで一気にわかる!」をキャッチフレーズにしており、「役所の事業がうまくいかない構造的理由」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「役所が関わる地上事業がことごとくうまくいかないのは、そもそも事業成果をあげるための組織でないこと、補助金交付金が将来的に利益を得るための『投資』と考えられていないことに原因があります。

 

地方自治体が計画する事業は、国により一定の規定や会議を経て認定されますが、『その投資が回収可能か』という視点はほとんどありません。

 

あくまで問われるのは基準に則した内容であるかどうかであり、何より補助金交付金は資金が不足する地方への支援を目的として設定されているため、『その事業が稼げるか』ではなく、『どれだけ資金が不足しているのか』がしっかり説明されていることのほうが重視されます。

 

もし投資回収可能であれば民間資金で投資・融資がなされるわけですから、投資回収不能な計画に、投資回収を期待しない税金が投じられる段階で、不採算確定と言っても過言ではありません。

 

ここに地方活性化政策のパラドックスがあります。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

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P.S. 政府系ファンドなどが設立され、外資系金融機関出身の私からすると「?」と感じるような事業に資金が投入されています。

 

政府系ファンドのパフォーマンスは、悲惨な結果であることが多いです。

 

その背景には、今回紹介した資料「地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門」が述べているように、「その投資が回収可能かという視点のなさ」があったのですね。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「不足する」 = 「lack

 

今回出てきた「不足する」の英訳は、「lack」になります。

 

「地方は資金が不足している」を英語で表現する場合、「The region lacks funds」とすればよいですね😊。     

 

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<マドモアゼルPDCAのメルシー映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」>

  

本日は、黒島結菜主演の映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」を紹介します。

 

 

漫画と小説の「プリンシパル」もあり、両方とも面白かったですね😊。 

 

 

映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」の主人公は、15歳の高校1年生である住友糸真(すみともしま:黒島結菜)です。

 

糸真は東京の学校が合わず、両親が離婚しており、父親が住んでいる札幌に移住して、新しい学園生活を送ります。

 

ただ、札幌の高校でアイドル的な存在である男子2名と近づいてしまったことにより、こちらでも女子学生から嫌がらせを受けることになります。

 

転職を繰り返すビジネスパーソンが、「どこに行ってもチャレンジング」と嘆く姿に似ているようですが、学生でも状況は同じようです。

 

バレエが好きなビジネスパーソンに、今回紹介する映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」はお勧めです。

 

プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」のメルシー評価【クロワッサン4個:🥐🥐🥐🥐】

 

【マドモアゼルPDCAコメント】今回紹介する映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」のタイトルは、バレエのトップを意味する「プリンシパル」に由来しています。

 

糸真はバレエを習っており、映画の中でも踊るシーンが結構あります。

 

私自身、ニューヨークで暮らしていた時に有名なリンカーン・センターに足繁く通い、バレエを何度も鑑賞しましたので、今回紹介する映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」は懐かしさを感じた作品でした😊。

 

バレエが好きなビジネスパーソンに、今回紹介する映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」はお勧めです。

 

 

  

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,199 "Structural reasons why the government business does not work"

 

The material introduced today "Introduction to regional revitalization for ordinary people, which you read if you think the locals are dangerous..." has a catchphrase "The structure of local decline and the method of business transformation can be understood at a stroke!" and the following phrases were impressive in the part "Structural reasons why the government business does not work".

 

"The reason why all ground projects involving government offices are unsuccessful is that they are not organizations that produce business results in the first place, and that subsidies and grants are not considered as investments for future profits.

 

Businesses planned by local governments are certified by the government after undergoing certain regulations and meetings, but there is little point of view as to whether the investment can be recovered.

 

The only question to be asked is whether or not the contents comply with the standards. Above all, subsidies and grants are set for the purpose of supporting rural areas where funds are insufficient, so it is not "whether the business can earn". , It is more important that the "how much money is insufficient" is well explained.

 

If investment can be recovered, private funds will be used for investment and financing, so it is no exaggeration to say that unprofitable settlement will be made at the stage when taxes that do not expect investment recovery are invested in a plan in which investment is not recoverable.

 

Here is the paradox of local revitalization policy." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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