【PDCA日記 Vol. 1,494「3月決算を行う会社が多い理由」】
人間は最初に入った組織の影響を、色濃く受けるといわれています。
私の場合、長らく外資系金融機関に所属したため、その影響は大きいと未だに感じています。
外資系企業の場合、決算月は12月であることがほとんどです。
日本の場合は3月決算の会社が多く、今回紹介する資料「はじめての会社経営100問100答」によると、法人の5社に1社、約2割の会社が3月決算を行っています。
日本では、国や地方公共団体の会計年度が4月から3月に設定されているため、3月決算にしている法人が多いようです。
会社の決算の場合、法的には1年に1回行えばよいため、何月に設定しても、特にメリットはなかったりします。
決算月が3月の場合、人事査定期間なども4月から3月になるため、12月が決算月の企業から転職した人は、違和感を味わうものです（経験談！）。
外資系企業にいた私にとっては、12月決算の方が分かりやすくて好きだったりします。
今回紹介する資料「はじめての会社経営100問100答」は、上記以外にも会社経営に関する100問100答が解説されています。
会社を設立したての人や、起業を考えている方に、本書はおすすめの一冊です。
ちなみに、明治政府が1872年に設定した会計年度は、1月から12月でした。
しかしながら、財政赤字の穴埋め処理の関係で、1886年4月から、会計年度が4月から3月に変更されたのです。
現在の日本政府も大規模な財政赤字を抱えていますが、明治政府は財政赤字が原因で会計年度を変えたわけですね。
考えてみれば、不思議な歴史です。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう！
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P.S. 日本の政府や地方公共団体などの公共機関における会計年度の始期と終期は、4月から3月ですが、イギリスやカナダ、デンマークやカナダなども同じ期間を採用しています。
一番多いのは1月から12月までであり、中国や韓国、フランス、ドイツ、ロシアなどが、この期間を使っています。
変則的なところでは、アメリカやタイなどが10月から9月の期間を採用していたりします。
＜ Mr. PDCAのボンジュール英語「会計年度」=「fiscal year」＞
今回出てきた「会計年度」の英訳は、「fiscal year」になります。
「明治政府が1872年に設定した会計年度は、1月から12月でした」を英語にする場合、「The fiscal year set by the Meiji government in 1872 was from January to December.」とすればよいですね :-)。
In case of Japan, there are many companies that settle in March, and according to the material introduced today "100 Questions and 100 Answers for First Company Management (Japanese only)", 1 out of 5 Japanese corporations, about 20% of the companies settle in March.
In Japan, the fiscal year of the national and local governments is set from April to March, so it seems that many companies settle their accounts in March as well.
I fully agree with the above part.
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