【PDCA日記 Vol. 1,460「公務員はエリートか?」】
公務員がエリートと呼ばれる国は、それほど多くありません。
日本とフランスは、公務員がエリートとされる数少ない国だったりします。
ただ、最近はキャリア官僚の道を選ばず、外資系金融機関やコンサルティング会社に入る上位大学の人が増えているようです。
私の元同僚でも、キャリア官僚になるための試験に合格したにもかかわらず、「外資系金融機関で働きたい」と言って入社してきた人がいました。
最近メディアに登場している山口真由弁護士は、自著「いいエリート、わるいエリート」の中で、財務省勤務時代に実際にあった元上司との「とんち」のようなやり取りを紹介しています。
「なぜ年を取ると髪が白くなるのか調べて」、「なぜ空は青いのか調べて」という意味不明の質問を、元上司は山口氏にしてきたそうです。
今回紹介する「動因を探せ」でも著者である佐藤優が、以前所属していた外務省のことを、「独自のローカル・ルールが幅をきかす『不思議の国』」だったと語っています。
「この種の理不尽さは、旧陸軍の内務班での『新人いびり』の伝統を継承するものだ。
『鍛える』という類の過度に非合理な新人教育からは、歪んだエリートしか生まれない。」(引用終わり)
上記は、中央省庁に限らず、全体主義色の強い一部の日本企業でも見られることだったりします。
いまだに天下りの問題が取り上げられますが、公務員をエリートと見なす風潮がなくならない限り、天下りはなくならないでしょう。
役所から民間に移ることを、「天下り」と表現しているうちは、状況を根本的な解決がチャレンジングなのかもしれません。
それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!
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P.S. 中央官庁から若手が離れていることもあり、民間企業から役所に就職する人も出てきています。
また、銀行などの当局との関係が違い業界では、民間企業から官庁に出向する「天上り(あまあがり、あまのぼり)」が従来から行われてきました。
天上りの場合、期限付きの出向であるため、民間出身者が自企業のためになる情報を持ち帰り、適切な行政ができなくなる可能性などが指摘されています。
中途半端な天上りよりも、中途採用を拡大させて、外からの人材を役所に入れる方が健全であるような気が私はしています。
< Mr. PDCAのボンジュール英語「公務員」=「civil servant」>
今回出てきた「公務員」の英訳は、「civil servant」になります。
「公務員はエリートか?」を英語にする場合、「Are civil servants elites?」とすればよいですね :-)。
Mr. Masaru Sato, the author of the material introduced today "Find the Motivation (Japanese only)" describes the Ministry of Foreign Affairs, to which he belonged before, as a wonderland where their own local rules take advantage.
"This kind of unreasonableness inherits the tradition of newcomer sniffing in the former Army's internal affairs team.
Only a distorted elite is born from the overly irrational newcomer education of the kind of training." (Unquote)
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