PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 1,729「お金はイコール資本ではない」/ "Money is not equal capital"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 1,729「お金はイコール資本ではない

 

今回紹介する資料「アダム・スミス 共感の経済学」は、「格差拡大やグローバル化など様々な課題に直面する現代へのヒントを提示する」をキャッチフレーズにしており、以下のフレーズが印象的でした。

 

「スミスがとくに強調するのは、お金はイコール資本ではないことと、銀行が果たすべきなのは資本を生産的な利用に供する役割であって、資本それ自体を増やす役割ではない、ということだ。

 

では、市場は実際にどのように機能するのだろうか。

 

狩猟社会では、どの人も労働しか持ち合わせていない。

 

農耕社会になると、交換が行われて資本が蓄積され、人を雇って賃金を支払うようになる。

 

土地の私有が行なわれるところでは、地主が土地の使用者から地代を取り立てる。

 

自由市場における競争には、売り手の利益を最小限にとどめる効果がある。

 

並外れた利益が一定期間以上続くのは、市場がうまく機能していない徴候だとスミスは言う。

 

資本か労働力が不足しているか、でなければ一部の特権(ときに必要なこともあるが)が行使されているのだ、と。

 

そうなると、社会はゆたかにならずに貧しくなり、成功ではなく失敗が待っている。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

PDCA日記が更新されたら通知が欲しいという方がいましたので、そのような場合は Twitter をご利用ください😊https://twitter.com/MPdca 

 

 

P.S. 「健康で借金がなく、心にやましいことない状態を幸福という。」

 

今回紹介したアダム・スミスは、「道徳感情論」で上記の名ゼリフを残しています。

 

道徳感情論 (日経BPクラシックス)

道徳感情論 (日経BPクラシックス)

 

 

アダム・スミスと言えば、「見えざる手」という名言の入った「国富論」が有名ですが、「道徳感情論」を先に刊行しており、一読の価値のある名著です。

 

 

アダム・スミスは「国富論」の中で有名なピン工場の例を用いて、分業の重要性を唱えています。

 

1人でピンを全て作るよりも、担当作業を分けた上で工程を進める方が効率はよく、生産性が高いことをアダム・スミスは説明しました。

 

一方で、分業が行き過ぎると人間は目の前の仕事にしか関心を示さなくなり、大局観を持てなくなるとも言っています。

 

分業が究極的に進むと、人は国防に関心がなくなり、他国から侵略される可能性が高くなるとも述べています。

 

現在は資本主義が整備され、アダム・スミスの時代よりも分業ははるかに進みました。

 

分業により生産性が向上するというアダム・スミスの理論は正しかったですが、人々は国防への意識をなくしたわけではありません。

 

アダム・スミスも人間であり、全てを予測することはできなかったみたいですね。

 

20世紀前半の大経済学者だったケインズは、「2027年に人間は働かなくてよくなるだろう」と予言していたことで知られています。

 

ロボットや人工知能の発達によって、人間が労働力を提供する必要がなくなるという仮説をケインズは立てていたようです。

 

3年後である2027年に、日本で誰も働かなくてよくなりそうな雰囲気は今のところなさそうです。

 

少なくとも、私は3年後も働いているでしょう。

 

現在は社会全体が人手不足になっており、企業や役所で定年年齢の引き上げが議論されているほどです。

 

アダム・スミスだけではなく、ケインズといえども先を読むのはチャレンジングだったようですね😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「大局観」 = 「big picture

 

今回出てきた「大局観」の英訳は、「big picture」になります。

 

「大局観を持てなくなる」を英語で表現する場合、「We can't have a big picture」とすればよいですね😊。

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 1,729 "Money is not equal capital"
 

The material introduced today "Adam Smith" has the catchphrase "What He Thought, and Why it Matters" and the following phrases were impressive.

 

"Smith especially emphasizes that money is not equal capital, and that banks should play a role in providing capital for productive use, not in increasing capital itself.

 

So how does the market really work?

 

In a hunter-gatherer society, every person has only labor.

 

In an agrarian society, exchanges take place, capital is accumulated, and people are hired to pay wages.

 

Where land is privately owned, the landowner collects rent from the land user.

 

Competition in the free market has the effect of minimizing the profits of the seller.

 

Smith says that extraordinary profits that last for more than a period of time are a sign that the market isn't working well.

 

They say they lack capital or labor, or that some privileges (sometimes necessary) are being exercised.

 

When that happens, society becomes poorer and poorer, and failure awaits rather than success." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

In case you would like to receive a notice at the time of PDCA Diary post, please utilize Twitter😊. https://twitter.com/MPdca 

 

プライバシーポリシー・お問い合わせ