PDCA日記 / PDCA Diary

継続は創造だ! / Continuity is Creation!

PDCA日記 / Diary Vol. 539「江戸時代のスポーツ事情」/ "Sports in the Edo period"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 539「江戸時代のスポーツ事情」】

 

私は時々、大学の図書館に行くことがあります。

 

大学の図書館には、英字新聞や英字雑誌などの英語文献が豊富に揃えられており、一日中英語漬けになる時もあります。

 

英字新聞を読んでいると、スポーツ面にチェスの記事が載っていたります。

 

日本の新聞では、将棋の話題がスポーツ面に掲載されることはなく、社会面に載ることが一般的です。

 

これは、英語と日本語における「Sports / スポーツ」への捉え方の違いから来ているようです。

 

「Sports」という英単語には、「娯楽」や「気晴らし」という意味が含まれており、対象が体を動かすスポーツだけではないわけです。

 

そのため、チェスのような趣味ともいえる遊びについても、英字新聞ではスポーツ面で取り上げられるわけですね。

 

日本では、高校野球や大学の全国大会などで敗北したチームが号泣するシーンがありますが、英語圏の人達からすると、娯楽や気晴らしであるはずのスポーツゲームの後、「なぜ泣いているのか?」と不思議に感じるそうです。

 

英語の場合、試合を「Game / ゲーム」と表現しますが、日本語の「ゲーム」はパソコンやスマホ、専用機器を使って遊ぶ意味合いが強いですね。

 

この辺りのことを確認しながら学習すると、英語の勉強が楽しくなってくると思います😊。

 

今回紹介する資料「江戸のスポーツ歴史事典」は「日本のスポーツ発展の礎を築いたのは、江戸の庶民だった!」をキャッチフレーズにしており、「江戸のスポーツを知る意味」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「江戸の人びとはスポーツ好きだった。

 

スポーツは、その語源に立ち返ると『遊び戯(たわむ)れる』を意味するが、このように広く捉えれば、近世の江戸にはたくさんのスポーツ(遊び)があったことはよく知られている。

 

近世には全国各地に城下町としての都市が出現するが、とくに江戸では18世紀中頃より庶民層が武士を上回る経済力を持ちはじめ、19世紀には100万の人口を抱える歴史上最大規模の城下町が完成する。

 

商工業を営む江戸庶民は、祭事や信仰にも包まれながら貨幣と引き換えにしたスポーツに熱中し、その消費行動は江戸経済を動かしていった。

 

江戸人たちは時に堂々とスポーツ賭博をすれば、スポーツをしに来たふりをして女性を口説いたりもした。

 

現代人の眼には不真面目に映るかもしれないが、江戸のスポーツとはそういう世界である。

 

まるでスポーツの語源を知っていたかのように、彼らはスポーツをしながら実によく遊んだ。

 

とにかく、江戸はスポーツの宝庫である。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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江戸のスポーツ歴史事典

江戸のスポーツ歴史事典

  • 作者:谷釜 尋徳
  • 発売日: 2020/10/27
  • メディア: 単行本
 

 

P.S. 今回紹介した資料「江戸のスポーツ歴史事典」によると江戸時代の人たちは、体を動かす日本語の「スポーツ」よりも、娯楽や気晴らしを意味する英語の「Sports」を楽しんでいたことになります。

 

高校野球などの勝利至上主義について、私はかねてから疑問を持っていました。

 

プロを目指す選手たちは、日本語の「スポーツ」に基づく勝利至上主義でやればよいと思います。

 

ただ、大部分の人たちは、娯楽や気晴らしとして英語の「Sports」として、色々なことを楽しんでやる方が自然であると私は考えています😊。

 

そう言えば、私の前職の外資系金融機関では、ゴルフ好きの人が結構いました。

 

あるアメリカ人の上司が、「ゴルフは遊びなのに、日本人はなぜあれだけ勝負にこだわるのだ」とコメントしていたことを覚えています。

 

彼のコメントにも、英語の「Sports = 気晴らし、娯楽」と日本語の「スポーツ = 体を動かす修練」の違いが表れていますね😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「一日中」=「all day long」>

  

今回出てきた「一日中」の英訳は、「all day long」になります。

 

「一日中英語漬けになる」を英語にする場合、「Be immersed in English all day long」とすればよいですね😊。  

 

江戸のスポーツ歴史事典

江戸のスポーツ歴史事典

  • 作者:谷釜 尋徳
  • 発売日: 2020/10/27
  • メディア: 単行本
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 539 "Sports in the Edo period"】

 

The material introduced today "Edo Sports History Encyclopedia (Japanese only)" has a catchphrase "It was the common people of Edo who laid the foundation for the development of sports in Japan!", and the following phrases were impressive in the part "Meaning of knowing the sport of Edo".

 

"People in Edo loved sports.

 

Sports means 'playing' when we return to the etymology, but it is well known that there were many sports (playing) in Edo in the early modern period when viewed broadly in this way.

 

Cities as castle towns appeared all over the country in the early modern period, but especially in Edo.

 

Ordinary people began to have more economic power than samurai from the middle of the 18th century, and in the 19th century it was the largest castle town in history with a population of 1 million.

 

Ordinary people of Edo, who run commerce and industry, were enthusiastic about sports in exchange for money while being wrapped in age and faith, and their consumption behavior moved the Edo economy.

 

The Edo people sometimes pretended to come to play sports and persuaded women to play sports gambling.

 

It may seem unscrupulous to the eyes of modern people, but sports in Edo are such a world.

 

They played very well while playing sports, as if they knew the etymology of sports.

 

Anyway, Edo is a treasure trove of sports." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 538「同調圧力との付き合い方」/ "How to deal with conformity"

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PDCA日記 Vol. 538同調圧力との付き合い方」】
  

PDCA日記の読者の方はお気づきかと思いますが、このブログでは同調圧力がテーマになることがあります。

 

屋外で、集団ではなく一人で散歩やランニングをしている人が、マスクをしていることがあります。

 

一人で外を歩いたり、走ったりする場合、周りとは適度な距離を保つことになるため、マスクをする必要性は殆どないと思います。

 

それでも、多くの人は散歩やランニングをしながらマスクをしており、これは「マスクをしなければならない」という同調圧力に合わせているように見えます。

 

屋内で人が多くいるところでは、私ももちろんマスクをつけます。

 

ただ、屋外で散歩をする場合、私はマスクをしません。

 

屋外で散歩をしている時に、マスクをする必要性が感じられないからです。

 

また、PDCAカフェでも「職場での同調圧力にどこまで合わせるか?」ということが話題になることがあります。

 

私の考えとしては、「同調圧力に合わせて幸せになれるのであれば合わせれば良いし、合わせたくなければ合わせなければ良い」ということになります(当たり前か?)。

 

私が銀行を退職した背景には、「同調圧力に耐えられなくなった」ことがあります。

 

銀行はある意味、特殊な世界です。

 

社長を「頭取」と言ったり、入社を「入行」と表現するなど、特別意識が強い組織とも考えられます。

 

「顧客に合うことがない社内でもネクタイをしなければならない」とか「飲み会に行かなければならない」など、「~しなければならない」オンパレードの銀行という狭い世界に、私は別れを告げたことになりますね :-)。

 

この判断は私にとって最高だったと感じており、「やりたくないことを嫌々やる」ことが人生における最大のムダであることを実証したことになります😊

 

今回紹介する資料「#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム」は、「全ての人に同じだけの選択肢を」をキャッチフレーズにしており、以下フレーズが印象的でした。

 

「真夏のジャケット着用、制服のような就職活動スーツなど、とにかく合理的でなく、謎のビジネスマナーがたくさんある。

 

本当にその仕事を遂行するために必要なのか、むしろなくした方が効率が上がるのではないのか。

 

そう思えるものはたくさんあるので、見直しが必要なんじゃないかと思う。」(引用終わり)

 

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#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム

#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム

  • 作者:石川 優実
  • 発売日: 2019/11/12
  • メディア: 単行本
 

 

P.S. どのような業界でもそうだと思いますが、同調圧力には色々な種類があります。

 

同調圧力が発生している背景をよくよく考えてみると、往々にして合理的な理由がなかったりするものです。

 

多くの場合、同調圧力の根拠は規則などに明文化されておらず、「何となくなっているから」ことが殆どです。

 

「スーツでなければ失礼」というのは、「イギリスの服装をしなければ失礼」ということになります。

 

あまり知られていませんが、ジャケットは元々パジャマであり、ビジネスの場での正装がイギリスのパジャマなわけです。

 

イギリスの文化を真似るのであれば、「社内用語を英語にしてはどうか?」という理屈が出てきそうですが、これは殆どの日本企業で出てきません。

 

また、今回紹介する資料「#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム」は、既存の仕組みの中で生きていくことを前提になっています。

 

どういうことかと言うと、伝統的な日本企業では、パンツスーツよりはスカート、ヒールがない靴よりもパンプスが推奨されていることについて、「けしからん!」と主張しているわけです。

 

私からすると、「どうして伝統的な日本の組織の中で生きていくことを前提にしているのだろう?」と感じてしまいます。

 

実は、「伝統的な日本の組織の中で生きていく」という姿勢自体が、同調圧力に合わせていることに他なりません。

 

私自身、このことに気がつくまで時間がかかりました。

 

「伝統的な日本の組織の中で生きていかなくてもよい」という意識で日々を過ごしてみると、新しい考えが出てきたり、普段とは違う景色が見えてきたりするものです。

 

同調圧力に合わせるのが苦痛である」と考えている方は、自分でビジネスを始めてみましょう。

 

え、できない?

 

「できない」と言う前に、まずやってみましょう。

 

やってみたら、意外とできるもので、同調圧力から解放されるのは快適で、本当に楽しいですよ😊

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「同調圧力」=「conformity」>

  

今回出てきた「同調圧力」の英訳は、「conformity」になります。

 

同調圧力との付き合い方」を英語にする場合、「How to deal with conformity」とすればよいですね😊

 

#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム

#KuToo(クートゥー): 靴から考える本気のフェミニズム

  • 作者:石川 優実
  • 発売日: 2019/11/12
  • メディア: 単行本
 

 

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 538 "How to deal with conformity"】

 

Synchronization pressure can be a theme in the PDCA diary.

 

At PDCA cafes, some participants asked me that "How far can you adjust to the synchronization pressure?"

 

My response is that "If you can be happy with the synchronizing pressure, you should follow. If you do not want to match, do not follow."

 

The material to be introduced today “Serious Feminism Thinking from Shoes (Japanese only)” has a catchphrase of “Everyone has the same choices” and the following phrases were impressive.

 

"There are many unreasonable and mysterious business manners in Japan, such as wearing jackets and job hunting suits like uniforms.

 

Is it really necessary to accomplish the job?

 

There are many similar things in this society, so I think it needs to be reviewed." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 537「仕事を属人化しない」/ "Do not individualize work"

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PDCA日記 Vol. 537「仕事を属人化しない」】
  

私は最初の職場が金融機関だったのですが、金融業務は規制産業ということもあって、チェック機能が意識されている世界でした。

 

チェック機能があるということは、自分ひとりで作業が完結しない仕組みになっていることを意味します。

 

私が送金手続きをしようとすると、後ろにいる人が内容に間違いがないかどうか確認するということですね。

 

最近は、銀行に行く人が減っていると思いますが、銀行で作業をすると、担当者が後ろにいって何かを確認していることがあると思います。

 

あれは、チェックをお願いしているわけです。

 

チェックの仕組みがあるということは、担当者がいなくても作業が回るようになっている(バックアップ体制がある)ことを意味しています。

 

バックアップ体制が整備された状況で働くことができたことは、とても良かったと感じています。

 

日系、外資系にかかわらず、金融機関では癒着や不正を防止するため、1年に一週間以上は休暇でオフィスを離れることが必要になっています。

 

私が以前いた外資系金融機関では、1年に一度は2週間以上の連続休暇を取ることが一般的でした。

 

そのため、休暇中は同僚に引き継ぎを行って、業務を代行してもらうことになります(おかしなことが行われている場合、代行者が分かる仕組みになっているわけですね😊。

 

今回紹介する資料「アマゾンのすごい問題解決」は、「『なぜやらないのか?』という質問が重要だ」をキャッチフレーズにしており、「仕事の属人化の問題」部分の以下のフレーズが印象的でした。

 

「『誰かが休んだら、困ったことがたくさん起きる』という職場では、チームを率いるリーダーは次の3つをチェックしてみると良いでしょう。

 

①各人の行っている業務内容を把握する。

②業務内容を再配分する。

③誰かが休んだ場合、誰がどのようにフォローするかを決めておく。」(引用終わり)

 

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アマゾンのすごい問題解決

アマゾンのすごい問題解決

  • 作者:佐藤 将之
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本
 

 

P.S. 人手が不十分な組織やベンチャー企業などの場合、特定の人間しか知らない業務が発生しがちです。

 

そのような会社では、担当者が突然休んだり、いきなり退職したりすると、「何が行われているか不明」という事態に陥ります。

 

これを防ぐためには、管理職がバックアップ担当をアサインしておくことが重要になってきます。

 

普段からチームメンバーに休暇を計画的に取得してもらって、バックアップが機能するかチェックすることが必要になってくるわけですね。

 

これをやっておくだけで、「あなたのチームは誰かが休んでもきちんと動いていますね」と部署全体が信頼されるようになります。

 

そうすると、結果的にチームメンバーの評価も上がることになり、全ての関係者にとってハッピーな結果が待っているというわけです。

 

バックアップの仕組み構築は、それほど難しいことではありません。

 

そのため、管理職の方は自分のチームの業務にバックアップがきちんとアサインされているかどうか、一度確認してみるとよいでしょう。

 

あなたがあるチームの管理職で、メンバーが3人(A、B、C)いるケースを考えてみましょう。

 

業務がX、Y、Zと3つある場合、以下のように主担当、副担当と分けることで、バックアップ体制を構築することになります。

 

<バックアップ体制構築方法(例)>

業務X:A(主担当)、B(副担当)

業務Y:C(主担当)、A(副担当)

業務Z:B(主担当)、C(副担当)

 

この場合、A、B、Cの3人が違うペアを組めるように工夫することが、ポイントになります。

 

この辺りは多様性の議論にもつながるのですが、同じメンバーでずっと仕事をしていると、イノベーションが生まれにくくなるものです。

 

そのため、できるだけ違うメンバーで作業をしてもらい、議論を重ねながら手を動かしてもらうように、管理職は意識する必要があります。

 

人間であるため、メンバー同士の相性が合う、合わないはあるでしょう。

 

ただ、相性が合わないという理由だけで作業が止まるようでは、そのメンバーたちのためにもならないため、管理職は上手い具合にバランスを取らなければなりません。

 

まずは、主担当と副担当を決め、実際にメンバーに動いてもらいながら、適宜調整していくことは全く問題ありません。

 

一人で全ての作業を行うことは、リスク管理の観点からも宜しくないため、必ずチームで仕事をするようにしましょう😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「属人化」=「individualization」>

  

今回出てきた「属人化」の英訳は、「individualization」になります。

 

「仕事を属人化しない」を英語にする場合、「Do not individualize work」とすればよいですね😊。

 

アマゾンのすごいルール

アマゾンのすごいルール

  • 作者:佐藤 将之
  • 発売日: 2018/04/06
  • メディア: 単行本
 

 

 
PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 537 "Do not individualize work"】

 

I started my career at a financial institution, but I'm very happy that I was able to work in a situation where a backup system was in place.

 

People who are working at financial institutions have to leave their office on vacation for at least one week a year to prevent adhesions and fraud.

 

The material to be introduced today "Amazing problem solving at Amazon (Japanese only)" has a catchphrase of "The question 'Why not do it?' is important" and the following phrases were impressive.

 

"In a workplace where 'if someone take days off, a lot of trouble will happen', the leader who leads the team should check the following three items.

 

1. Understand what each person is doing.

2. Redistribute business content.

3. If someone take days off, decide who and how to follow." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 536「海外で進むレシート削減」/ "Reducing receipts that permeate overseas"

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PDCA日記 Vol. 536「海外で進むレシート削減」】

 

最近は、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」がビジネスのキーワードになっています。

 

ただ、「なぜDXがデジタル・トランスフォーメーションの略なのか?」という質問に答えられるビジネスパーソンは少ないそうです。

 

トランスフォーメーションの英語は「transformation」ですが、「trans」には「横切る」「交差する」という意味があります。

 

英語で「横切る」「交差する」を表現する際、「X」が使われることがあるため、「デジタル・トランスフォーメーション」は「DX」が略称になっているわけですね😊。

 

今回紹介する資料「アパレル・サバイバル」は「消費者の『クローゼット』を支配せよ!」をキャッチフレーズにしており、「海外で進むショッピングバッグとレシート削減」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「欧米に視察に行くと筆者もいろいろな店で買い物をします。

 

ショッピングバッグ(袋)だけでなく、レシートは必要か?という質問も多いです。

 

不要であれば、出力したものを店側が破棄するのではなく、そもそも無駄になるレシートを出力すらしないのです。

 

ファッション商品の場合、旅行者である筆者は欧州では17~20パーセント超もかかるVAT(付加価値税)の還付のためにレシートを要求しますが、食品などを買う場合はいらないとハッキリ意思表示をすることにしています。

 

中には必要であればメールで送るがそれでよいか?と聞かれることがあり、最近はそういう専門店がかなり増えてきたのを感じます。

 

顧客としては、レシートを紙で受け取らず、財布を膨らませなくて済む、必要に応じてメールをチェックすればよいのです。

 

お店としては、環境とコスト削減のために紙とインクを節約できると同時に、メルマガ配信用のメールアドレスも取得できるというわけです。

 

デジタルコマース時代には、バッグレス、レシートレスもひとつのグローバルトレンドであると感じます。」(引用終わり)

 

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アパレル・サバイバル

アパレル・サバイバル

  • 作者:齊藤 孝浩
  • 発売日: 2019/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

P.S. 日本では従来、レシートや領収書は紙の形で保存することが必要でした。

 

しかしながら、2020年10月の税制改正によって、ペーパーレス化が推進されることになりました。

 

日本の悪しき慣習ともいえる「紙のレシート・領収書を保存する文化」が転換期を迎えることになりました。

 

テレワークの普及に伴い、ペーパーレス化は一層進むと思います。

 

政府や行政もようやく動き出しており、今後のDX社会に期待が持てますね😊。

 

ただ、いくつかのお店では、現在でもレシートにハンコを押すことが続けられています。

 

レジに置いてある三文判を使っているだけであり、実質的な意味は全くなく惰性でやっているようです。

 

また、顧客の待ち時間になり、関係者の時間をムダにしていることから、会計時にレシートにハンコを押すことも、社会全体でやめるほうがよいと感じています。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「海外で」=「overseas」>

  

今回出てきた「海外で」の英訳は、「overseas」になります。

 

「海外で進むレシート削減」を英語にする場合、「Reducing receipts that permeate overseas」とすればよいですね😊。  

 

アパレル・サバイバル

アパレル・サバイバル

  • 作者:齊藤 孝浩
  • 発売日: 2019/02/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 536 "Reducing receipts that permeate overseas"】

 

The material introduced today "Apparel Survival (Japanese only)" has a catchphrase "Dominate the consumer's closet!", and the following phrases were impressive in the part "Overseas shopping bag and receipt reduction".

 

"When I go to Europe and the United States, I also shop at various stores.

 

At that time, I was often asked that 'Do I need a receipt as well as a shopping bag?'

 

If it is not needed, the store does not discard the receipt, and does not even output a receipt that is wasted in the first place.

 

In case of fashion products, I am a traveler, so I request a receipt for a VAT (value added tax) refund, which costs more than 17 to 20% in Europe, but clearly states that I do not need it when buying food etc.

 

The store sometimes asks me that 'If necessary, I will send it by e-mail, is that okay?'

 

I feel that the number of such specialty stores has increased considerably these days.

 

As a customer, you don't have to receive the receipt on paper, you don't have to inflate your wallet, you just have to check your email if needed.

 

As a store, they can save paper and ink to reduce the environment and costs, and at the same time, they can get an e-mail address for e-mail newsletter delivery.

 

In the digital commerce era, I feel that bagless and receiptless are also global trends." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 535「戦略と戦術の違いを理解する」/ "Understand the difference between strategy & tactics"

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PDCA日記 Vol. 535「戦略と戦術の違いを理解する」】

 

過去のPDCA日記でも紹介していますが、日露戦争と太平洋戦争の違いは、日本政府首脳が「どうやって戦争を終わらせるか」を常に考えていたか否かだったと私は考えています。

 

 

日露戦争が始まった2週間後の1904年2月下旬、枢密院議長だった伊藤博文は、アメリカに金子堅太郎を送ります。

 

ハーバード大学留学時代、金子はセオドア・ルーズベルト大統領(当時)と面識があり、ロシアとの早期講和に向けてのサポートをルーズベルト大統領に依頼します。

 

これが1905年のポーツマス条約につながり、この功績でルーズベルト大統領はノーベル平和賞を受賞することになります。

 

今回紹介する資料「課題解決につながる「実践マーケティング」入門」は「『最高の解決策』は『原理原則』から生まれる」をキャッチフレーズにしており、「戦略と戦術の違い」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「まずは戦略と戦術の違いを把握しておきましょう。

 

戦略は、目標を達成する方向性です。

 

大局をにらみながら、目標達成を目指すためのシナリオを、年単位などの長期的な視点で立案します。

 

戦術は、戦略を実行する具体的な手段です。

 

四半期単位など短期的な期間で、計画可能な数字を用いて立案し、実施後も臨機応変、必要に応じて調整しながら進めていきます。

 

分析から、戦略、戦術、実施までの全体の流れを把握し、戦略と戦術の違いを認識していないと、戦術、実施なおの手法論に振り回されることになってしまいます。

 

近年、ITの発達もあり、新しいSNSマーケティングの手法や理論が次々に生まれています。

 

流行していると、どうしてもそちらに目が行き、手法に振り回されやすい環境になってしまいます。

 

数多くの手法から最適な選択をするためにも戦略の重要性はますます高まっているといえます。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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課題解決につながる「実践マーケティング」入門

課題解決につながる「実践マーケティング」入門

  • 作者:理央 周
  • 発売日: 2017/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

P.S. 日露戦争の勝利によって、日本が諸外国と締結させられていた不平等条約改正につながるわけですが、余り知られていない逸話が、日露戦争には結構あったりします。

 

1904年2月8日に日本の奇襲で日露戦争が始まりましたが、日本はロシアに対して事前に宣戦布告をしていませんでした。

 

1941年12月8日に開戦した太平洋戦争では、日本からアメリカへの宣戦布告が遅れたことが大きな問題になりました。

 

宣戦布告の遅れが、「日本側の卑怯な奇襲」とアメリカで受け止められたことは、よく知られています。

 

日露戦争で日本は宣戦布告なしにロシアを攻撃しましたが、太平洋戦争の時のような問題にはなりませんでした。

 

この背景としては、「攻撃前に宣戦布告をしなければならない」という規定が、日露戦争が勃発した1904年の国際法になかったことがあります。

 

太平洋戦争が勃発した1941年は、「攻撃前に宣戦布告が必要」と国際法で定められていたために、日本が各国から非難を浴びたことになります。

 

ただ、日本政府はアメリカに宣戦布告を打電する手続き自体は行っていました。

 

しかしながら、当時の日本外務省が作業を怠ったため、アメリカ政府への宣戦布告が真珠湾攻撃開始後になったという裏話があります。

 

この辺りのことは、「開戦神話―対米通告はなぜ遅れたのか」に詳細が記述されていますので、興味がある方は目を通してみるとよいでしょう。

 

開戦神話―対米通告はなぜ遅れたのか

開戦神話―対米通告はなぜ遅れたのか

 

 

驚くべきことに、宣戦布告は口頭でも良かったため、ワシントンD.C.日本大使館が1941年12月8日に予定通り東京の外務省からの暗号を解読し、アメリカ政府に伝えていれば、状況は変わっていた可能性があります。

 

「戦略の神は細部に宿る」と、ビジネスの世界では言われます。

 

上手くいかないオペレーションや事故が多発するプロジェクトの場合、往々にして細部にほころびがあるものです。

 

小さな油断が大きな失敗につながることは、今も昔も同じようですね。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「戦術」=「tactics」>

  

今回出てきた「戦術」の英訳は、「tactics」になります。

 

「戦略と戦術の違いを理解する」を英語にする場合、「Understand the difference between strategy and tactics」とすればよいですね😊。  

 

課題解決につながる「実践マーケティング」入門

課題解決につながる「実践マーケティング」入門

  • 作者:理央 周
  • 発売日: 2017/10/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 535 "Understand the difference between strategy and tactics"】

 

The material introduced today "Introduction to Practical Marketing that Leads to Problem Solving (Japanese only)" has a catchphrase "The best solution is born from the principle", and the following phrases were impressive in the part "Difference between strategy and tactics".

 

"First, let's understand the difference between strategy and tactics.

 

Strategy is the direction to reach the goal.

 

While looking at the big picture, we will formulate a scenario to achieve the goal from a long-term perspective such as on a yearly basis.

 

Tactics are a concrete means of executing a strategy.

 

In a short period of time, such as quarterly, we will make plans using planable figures, and even after implementation, we will proceed flexibly and adjust as necessary.

 

If you do not understand the overall flow from analysis to strategy, tactics, and implementation, and do not recognize the difference between strategy and tactics, you will be swayed by tactics and implementation methodologies.

 

In recent years, with the development of IT, new SNS and marketing methods and theories are being born one after another.

 

When it's in fashion, it's easy to get caught up in it and be swayed by the method.

 

Strategies are becoming more and more important for making the best choice from a number of methods." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 534「生活保護でローン返済はできない」/ "You cannot repay the loan with the welfare"

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PDCA日記 Vol. 534生活保護でローン返済はできない」】

 

私は最初の仕事が金融業界だったこともあって、PDCA日記では様々な金融系の漫画を紹介してきました。

 

少し前であれば、「ナニワ金融道」や「ミナミの帝王」が金融系漫画の王道でした。

 

ナニワ金融道 1

ナニワ金融道 1

 
ミナミの帝王 1

ミナミの帝王 1

 

 

その後、「闇金ウシジマくん」が登場し、若年層の方にとっての金融系漫画と言えば「闇金ウシジマくん」なのかもしれません🐄(☜これは牛)。

 

闇金ウシジマくん(1) (ビッグコミックス)
 

 

闇金ウシジマくん」の素晴らしいところは、作者の真鍋昌平氏が徹底的なリサーチを行っている点です。

 

闇金ウシジマくん」の登場人物は架空のものですが、何人かの濃いキャラクターには実在のモデルがいると言われています。

 

また、「生活保護くん」編では、生活保護関連の業務を行っているケース・ワーカーの日常を描いているなど、他の漫画では中々見られないシーンが「闇金ウシジマくん」には登場します。

 

生活保護受給者が遺産を相続したら、生活保護の受給停止または廃止になることを、私は「闇金ウシジマくん」を読んで知りました。

 

生活保護受給者は原則として相続放棄できないことになっており、「闇金ウシジマくん」を手にすることで、新たな情報を自分で探すことが増えたような気がしています。

 

今回紹介する資料「暮らしのセーフティネット!」は、「失業等給付・職業訓練・生活保護・給付金のしくみと手続き」を解説しており、「生活保護保有できない財産」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「持ち家:保有の可否(原則)△

⇒持ち家は、売却するか貸し出すなどして、換金を行います。

持ち家などがどうしても必要不可欠であれば、処分をしなくても、生活保護を受けることができます(住宅ローンのない持ち家の場合)

⇒住宅ローンが残っている場合は、保有が認められず、自宅の売却が必要。

生活保護費で借金を返済してはいけないのですから、住宅ローンの支払いもできません。

これを許してしまうと、生活保護費で家を買うことに結びついてしまうからです。

ローンの毎月の返済額が住宅費補助である特別基準額より少ない場合でも、返済に使うことは許されません。

住宅ローンが残っている場合は、家を売却するなど、財産整理の手続きを進めると同時に生活保護を申請することになります。

 

自動車:✖

⇒自家用車の保有は原則として不可。

身体障害者で通院に必要な場合や、交通の便が極端に悪い場所に住んでいる場合には、例外的に保有が認められる。

 

電器製品・生活用品:△

⇒ぜいたく品の保有は不可だが、その地域での普及率が7割を超える物品の保有は可能。

個々のケースの判断になるが、携帯電話・パソコン・クーラー・テレビの保有は、高価なものでなければ認められる傾向にある。

しかし、4Kテレビなど一般家庭でもあまり普及していない物品は売却が必要。

 

現金・預貯金:△

⇒現金や預貯金の合計が生活保護費以下であれば、現金や預貯金を保有したまま生活保護を申請できるが、それらの半額を超える分は最初の生活保護費から差し引かれる。

 

株などの有価証券や貴金属:✖

⇒換金性が高いため、保有が認められず、売却が必要。

 

生命保険の保険金の受給:△

保有が認められる生命保険の保険金の受取りは可能。

ただし、福祉事務所に申告して保険金の分についての医療費や生活保護は返還することが必要。

また、貯蓄性の高い保険は解約して払戻金を生活費に充てることが求められる。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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P.S. 新型コロナウイルス騒動を受けて、生活困窮者の痛ましい事件が報じられるようになっています。

 

日本国憲法第25条は、「国民は、健康で文化的な最低限の生活を営む権利を有する」と規定しており、困った場合は行政に頼る権利が我々にはあります。

 

これまで税金や保険料を負担してきた人が殆どのはずですので、いざという場合には社会保障に頼るようにしましょう。

 

生命の危機に瀕している場合であっても、役所に相談に行くことで多くの問題が解消するものです。

 

最大のチャレンジは、「相談できない」と思い込んでしまうことです。

 

皆様の周りにも思い悩んでいる人がいたら、とりあえず相談できるところを紹介してあげましょう。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「返済する」=「repay」>

  

今回出てきた「返済する」の英訳は、「repay」になります。

 

生活保護でローン返済はできない」を英語にする場合、「You cannot repay the loan with the welfare」とすればよいですね😊。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 534 "You cannot repay the loan with the welfare"】

 

The material introduced today "Safety Net for Living! (Japanese only)" explains "Unemployment Benefits, Vocational Training, Livelihood Protection, Benefit Mechanisms and Procedures", and the following phrases were impressive in the part "Livelihood Protection and Unownable Property".

 

"Own house: Possibility of possession (in principle) △

⇒Own house will be cashed by selling or renting it.

If owning a house is absolutely essential, you can get welfare protection without disposing of it (in case of owning a house without a mortgage).

⇒If you have a mortgage loan, you will not be allowed to own it and you will need to sell your home.

You can't pay a mortgage because you are not supposed to repay your debt with welfare expenses.

If the government allows this, it will lead to buying a house for welfare expenses.

Even if the monthly repayment amount of the loan is less than the special standard amount of housing subsidy, it is not allowed to use it for repayment

If you have a mortgage left, you will have to apply for welfare at the same time as proceeding with property consolidation procedures such as selling your house.

 

Car: ✖

⇒In principle, it is not possible to own a private car.

If you are physically handicapped and need to go to the hospital, or if you live in a place with extremely poor transportation, you are exceptionally allowed to own it.

 

Electrical appliances / household goods: △

⇒It is not possible to own luxury goods, but it is OK to have goods with a penetration rate of over 70% in the area.

Although it is a judgment of each case, possession of mobile phones, personal computers, air conditioners, and televisions tends to be accepted unless they are expensive.

However, items that are not widely used in ordinary households, such as 4K TVs, need to be sold.

 

Cash / Deposit: △

⇒ If the total amount of cash and deposits and savings is less than the living protection expenses, you can apply for living protection while holding cash and deposits and savings, but more than half of them will be deducted from the initial living protection expenses.

 

Securities such as stocks and precious metals: ✖

⇒Because it is highly cashable, it is not allowed to be held and needs to be sold.

 

Receiving life insurance benefits: △

⇒It is possible to receive benefits for life insurance that you are allowed to own.

However, it is necessary to report to the welfare office and return the medical expenses and livelihood protection for the insurance money.

In addition, insurance with high savings is required to be canceled and refunds used for living expenses." (Unquote)

 

Let's function PDCA today!   

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 533「階級は固定化される」/ "Class is fixed"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 533「階級は固定化される」】

 

公務員がエリートと呼ばれる国は、それほど多くありません。

 

日本とフランスは、公務員がエリートとされる数少ない国だったりします。

 

ただ、最近はキャリア官僚の道を選ばず、外資系金融機関やコンサルティング会社に入る上位大学の人が増えているようです。

 

私の元同僚でも、キャリア官僚になるための試験に合格したにもかかわらず、「外資系金融機関で働きたい」と言って入社してきた人がいました。

 

また、実際にキャリア官僚になっても、時代遅れな手続きや国会待機という謎の慣習になじめず、早い段階で退職する人が増えているようです。

 


今回紹介する資料「本当は恐ろしい儒教」は、「人格を磨く信仰か、ゆがんだ支配思想か」をキャッチフレーズにしており、「いっけん平等な科挙試験が、階級を固定化した事情:士大夫(したいふ)階級」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

唐帝国(618年~907年)の崩壊ののち、中国は五代十国(ごだいじっこく:907年~960年)という分裂と混乱を経て、宋(960年~1279年)による統一となる。

 

宋の時代に台頭するのは、儒教を学びつくした士大夫たちである。

 

宋で士大夫らが強い力を持つようになったのは、ひとつには、宋が文治(ぶんじ)主義を掲げたからである。

 

宋の皇帝たちは、唐の末期から五代十国にかけての戦乱をおぞましい時代と考え、地方軍閥である藩鎮(はんちん)を解体、軍を皇帝直属の禁軍のみとした。

 

軍人を政治から排除し、代わりに文人で宮廷を固めようとしたのである。

 

優秀な人材確保のために、宋が力を入れたのは、科挙である。

 

科挙はすでに隋(581年~618年)・唐時代に機能していたが、宋は科挙を改革した。

 

宋の科挙改革の大きな眼目(がんもく:物事の最重要点)は『殿試(でんし)』である。

 

『殿試』とは、皇帝自らが試験官となり、問題を布告(ふこく)する。

 

宋の皇帝たちは殿試を通じて、科挙に深く関わった。

 

殿試を突破した者らは『進士(しんし)』と呼ばれ、彼らにとって、自らを選抜してくれた皇帝は格別の存在となった。

 

進士らは、皇帝に忠誠を尽くすようになった。

 

彼ら科挙官僚が、士大夫階級と呼ばれる。

 

宋の皇帝たちがいかに士大夫階級を重んじていたかについては、宋の太祖(たいそ)の遺言でもわかる。

 

彼の遺言には『士大夫を殺すべからず』とあった。

 

これまでの中国大陸王朝では、有能な家臣、官僚らが殺されてきた。

 

太祖はこれを憂えて、士大夫の身分を保障しようとしたのだ。

 

実際、宋の歴代皇帝はこの遺言を守っている。

 

士大夫になるための科挙試験は、公平な制度にも映る。

 

勉学に励めば誰にでも士大夫に立身できる機会があるのだが、実際のところは階級として固定化されていく。

 

というのも、いまも昔も勉学には資金を必要とするからだ。

 

いまのエリート大学の出身の多くが豊かな階級の出であるように、科挙合格者たちも豊かな家、豊かな宗族出身が多かった。

 

豊かな階級とは多くが地主である。

 

つまり地主たちの子弟が勉学に励み、科挙を突破、官僚となる構造ができあがっていたのである。

 

しかも、宋代以降の科挙試験では、儒教がテキストの完全な主流となる。

 

科挙に受かるには、儒教経典を丸暗記しながら、同時に注釈をつけていかねばならない。

 

これだけの作業ができるのは、豊かな家の出自で、もともと知的素養を持っていた者たちに限られていた。

 

科挙は暗記に優れたスーパーエリートを生み出し、スーパーエリートは儒教に完全知悉(ちしつ)した読書人であった。

 

宋代の中国大陸は、そうした世になっていったのだ。

 

そして士大夫階級の台頭は、儒教の改革にもつながっていったのだ。」(引用終わり)

 

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P.S. 今回紹介する資料「本当は恐ろしい儒教」が述べている「文知主義」とは、現在で言うところの「文民統制(シビリアン・コントロール)」に近いと私は理解しています。

 

アメリカ軍の最高司令官は合衆国大統領であり、日本では選挙で選ばれた内閣総理大臣が、自衛隊の最高司令官に位置付けられています。

 

戦国時代だった五代十国を経て、宋の為政者たちは、文治主義が社会安定に寄与すると考えたのでしょう。

 

ただ、宋と文治主義と現代の文民統制の違いは、選挙で選ばれた為政者が軍の最高司令官であるかどうかということです。

 

1200年代後半にモンゴル帝国の皇帝クビライが登場し、宋は滅亡することになります。

 

その後、元王朝(1271年~1368年)が誕生しますが、クビライは文治主義ではなく、縁故主義が横行することになります。

 

文治主義と縁故主義のどちらがよいかは不明ですが、現在の日本では役人の世界は文治主義、民間は縁故主義になっているように感じますね😊

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「固定する」=「fix」>

  

今回出てきた「固定する」の英訳は、「fix」になります。

 

階級は固定化される」を英語にする場合、「Class is fixed」とすればよいですね😊。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 533 "Class is fixed"】

 

The material introduced today "Truly terrifying Confucianism (Japanese only)" has a catchphrase "Is it a faith that polishes personality or a distorted rulership?" and the following phrases were impressive.

 

"In the Song Dynasty (960–1279), the examination for becoming a scholar official is reflected in a fair system.

 

Anyone who worked hard at studying had the opportunity to stand up as a scholar-official, but in reality, it was fixed as a class.

 

This is because studying requires money in any day and age.

 

Just as many of the graduates of today's elite universities are from rich classes, many of those who passed the examination were from rich families and rich denominations.

 

Many of the rich classes are landowners.

 

In other words, the children of the landowners worked hard to study, broke through the Chinese Imperial Examination, and became a bureaucrat." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 532「肉食が人類を進化させたのか?」/ "Did humans evolve by carnivorous?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 532「肉食が人類を進化させたのか?」】

 

私はアメリカとフランスに数年間住んでいましたが、良かったこととして肉料理とパンの美味しさがありました。

 

アメリカ人によると、「フランスは肉が美味しくないからソースが発達した」そうです。

 

一方のフランス人は、「アメリカ人はソースを調理できないから、塩とコショウで肉を食べるのだ」とコメントしていました。

 

今回紹介する資料「ママ、最後の抱擁」は「わたしたちに動物の情動がわかるのか」をキャッチフレーズにしており、「肉食とセンシェンス」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「人間も肉をとても高く評価していて、機会さえあればいつでも肉を食べる。

 

私たちは、肉食専門の動物のような牙も鉤爪(かぎづめ)も持たないかもしれないが、果実や野菜や木の実の食事も、脊椎動物、昆虫、軟体動物、卵などのタンパク質で補充する長い進化の歴史を持っている。

 

いや、それは単なる補充ではなかった。

 

最新の人類学研究によると、世界中の狩猟採集文化の73パーセントが食糧の半分以上を動物から得ている。

 

こうした雑食性の背景が、私たちの多機能の歯や、比較的長い腸や、大きな脳に反映されている。

 

肉への関心が、私たちの社会的進化の道筋を決めてきた。

 

小さくて分散している果物の採集はほとんどが個人の仕事だが、大きな獲物を狩るにはチームワークが必要だ。

 

人は単独ではキリンやマンモスを家に持ち帰れない。

 

私たちの祖先は、自分より大きな動物を狩ることによって類人猿から枝分かれした。

 

そのために必要だったのが、複雑な社会の土台にあるような仲間意識や相互依存だった。

 

私たちの協力的な性質や食物を分け合う性向、公平さの感覚、さらには道徳性でさえ、祖先が狩猟生活をしたおかげだ。

 

そのうえ、肉食動物は草食動物よりもたいてい脳が大きく、また脳は成長して機能するたえに多くのエネルギーを必要とするので、動物性タンパク質の摂取は、発酵や加熱調理といった効果的な食物処理とともに、私たちの祖先の神経系の拡大を促したと見られている。

 

肉がなければ私たちは、今日のような知性に満ちあふれた存在になっていなかったかもしれない。

 

だからといって、私たちが今のような食事を続けなければならないということにはならない。

 

いや、肉を食べなければならないとさえ言えない。

 

動物性タンパク質は過大評価されているのではないだろうか?

 

私たちは祖先とは別の時代に生きており、そこには別の可能性がある。

 

そして、必要とするビタミンをすべて詰め込むことができる、培養肉や植物由来の肉といった、期待できる代替食品も開発されているのだ。」(引用終わり)

 

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P.S. 私自身、フランスに住んでいましたが、フランス料理はあまり食べません。

 

日本において、海外の味を提供するレストランとしては、イタリアンが一番多いように感じています。

 

また、私はパスタをよく作るのですが、これもイタリア料理ですね。

 

日本には、うどんや蕎麦などの麺料理が多く、このような食文化もイタリア料理を受け入れている背景にあるのかもしれません。

 

そう言えば、私の家族が経営しているレストランもイタリアンでした🍝。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「肉食」=「carnivorous」>

  

今回出てきた「肉食」の英訳は、「carnivorous」になります。

 

「肉食が人類を進化させたのか?」を英語にする場合、「Did humans evolve by carnivorous?」とすればよいですね😊。  

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 532 "Did humans evolve by carnivorous?"】

 

The material "Mama's Last Hug" has a catchphrase "Animal Emotions and What They Tell Us About Ourselves" and the following phrases were impressive in the part "Carnivorous and Sensitive".

 

"Human beings also value meat very much and eat it whenever they have the opportunity.

 

We may not have the fangs and claws of carnivorous animals, but we also supplement the diet of fruits, vegetables and nuts with proteins such as vertebrates, insects, mollusks and eggs. It has a long history of evolution.

 

No, it wasn't just a replenishment.

 

According to the latest anthropological studies, 73 percent of the world's hunter-gatherer culture derives more than half of its food from animals.

 

This omnivorous background is reflected in our multifunctional teeth, our relatively long intestines, and our large brain.

 

Interest in meat has set the course for our social evolution.

 

Gathering small, dispersed fruits is mostly an individual task, but hunting large prey requires teamwork.

 

A person cannot take a giraffe or mammoth home alone.

 

Our ancestors branched off from apes by hunting animals larger than themselves.

 

What was needed for this was a sense of companionship and interdependence that seemed to be the foundation of a complex society.

 

Our supportive nature, our tendency to share food, our sense of fairness, and even our morality, are due to our ancestors' hunting life.

 

Moreover, because carnivores usually have larger brains than herbivores, and the brains require more energy to grow and function, animal protein intake is an effective food, such as fermentation and cooking.

 

Along with the treatment, it is believed to have promoted the expansion of the nervous system of our ancestors.

 

Without flesh, we might not have been as intelligent as we are today.

 

That doesn't mean we have to continue eating like we do now.

 

No, I can't even say I have to eat meat.

 

Isn't animal protein overestimated?

 

We live in a different era than our ancestors, and there are other possibilities.

 

And promising alternatives, such as cultured meats and plant-derived meats, that can be packed with all the vitamins you need are being developed." (Unquote)

 

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Mama's Last Hug: Animal Emotions and What They Tell Us About Ourselves

Mama's Last Hug: Animal Emotions and What They Tell Us About Ourselves

  • 作者:Frans de Waal
  • 発売日: 2019/03/12
  • メディア: Audible版
 

PDCA日記 / Diary Vol. 531「適切な出口戦略が必須」/ "Appropriate exit strategy is essential"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 531「適切な出口戦略が必須」】

 

私の中学時代の同級生は、地元でコンビニを3店舗経営しており、結構な収益を得ているようです。

 

スーパーマーケットとは違い、コンビニは値引きをしないため、いかに売れ筋商品を店頭に並べるかが重要になってきます。

 

今回紹介する資料「コンビニはどうなる」は「ビジネスモデルの限界と“奴隷契約"の実態」を解説しており、「辞める権利もないが、続ける権利もない」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「コンビニを出店しても思うように利益が上がらないとか、ご自身や家族の状況の変化により、経営を中途で辞めたいということはあり得る事態です。

 

コンビニ経営も、自己の資本と労働を投下し、そこからの利潤を享受しようとするものですから、投資としての側面があります。

 

しかし、同じ投資という側面を有するコンビニ経営においては、この損切が簡単ではないのです。

 

中途解約の条項に高額な契約金規定が付されており、簡単には辞められません。

 

加盟店が違約金の支払なしで辞められるのは開業から5年経過後で、かつやむを得ない特別な事情がある場合のみです。

 

しかも、やむを得ない特別な事情であるかどうかは本部が判断することになっており、売上高が低迷していても、認めてもらえないこともあり得ます。

 

自由に辞めることもできなければ、続けることもできない。

 

フランチャイズがそのようなものだとすれば、一体、コンビニ加盟店オーナーは、いつどうやってコンビニ経営を終了すればよいのでしょうか。

 

いわゆる出口戦略の問題です。

 

諸外国であれば、利益を上げていわば付加価値を付けて店舗を第三者に売却するということが一般に認められています。

 

しかし、わが国では第三者への売却を認める条項を有するフランチャイズ契約はまず存在しないでしょうし、それを保証する法律もありません。

 

コンビニを経営するのなら出口戦略は必須です。

 

それなしに漫然とコンビニ経営をするのでは、『長年身を粉にして働いても、何も残らなかった』ということになりかねません。

 

それと比較するなら、サラリーマンとして働いていた方が100倍ましという結果が待ち受けています。

 

逆に言うと、いつでもコンビニを辞める覚悟や準備が出来ていないと、あたかも本部の奴隷のようにいつまでもシフト労働を続けるだけということになりかねません。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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コンビニはどうなる:ビジネスモデルの限界と“奴隷契約"の実態

コンビニはどうなる:ビジネスモデルの限界と“奴隷契約"の実態

  • 作者:中村 昌典
  • 発売日: 2020/11/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

P.S. コンビニによっては、焼き立てのパンを店内で用意しているところがあります。

 

私はコンビニの焼き立てパンを結構買うのですが、理由としては早朝から営業しており、クレジットカードが使える点があります。

 

私がフランスで生活していた時、パン屋は非常に朝型で早いところであれば、午前5時前から営業していました。

 

日本のパン屋は、比較的ゆっくりと開店するケースが多く、早いところでも午前8時から営業開始だったりします。

 

また、日本のパン屋は現金しか使えないところが多いです。


日本のパン屋が営業時間を早めて、キャッシュレス化を推進してくれれば、コンビニから私を奪えるかもしれませんね😊。


ちなみに、私の今年の目標は、現金を一切使わず生活することです。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「適切な」=「appropriate」>

  

今回出てきた「適切な」の英訳は、「appropriate」になります。

 

「適切な出口戦略が必須」を英語にする場合、「Appropriate exit strategy is essential」とすればよいですね😊。  

 

コンビニはどうなる:ビジネスモデルの限界と“奴隷契約"の実態

コンビニはどうなる:ビジネスモデルの限界と“奴隷契約"の実態

  • 作者:中村 昌典
  • 発売日: 2020/11/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 531 "Appropriate exit strategy is essential"】

 

The material introduced today "What happens to convenience stores (Japanese only)" explains "The limits of the business model and the actual situation of slave contracts", and the following phrases were impressive in the part "They have no right to quit, but they have no right to continue".

 

"It is possible that even if you open a convenience store, your profits will not increase as expected, or you may want to quit your business halfway due to changes in the situation of yourself or your family.

 

Convenience store management also has an investment aspect because it seeks to invest its own capital and labor and enjoy the profits from it.

 

However, in convenience store management, which has the same investment aspect, this loss cut is not easy.

 

There is a high contract fee provision in the premature cancellation clause, so it is not easy to quit.

 

Merchants can only quit without paying a penalty five years after opening and under unavoidable special circumstances.

 

Moreover, the headquarters is supposed to judge whether it is an unavoidable special situation, and even if sales are sluggish, it may not be accepted.

 

You can't quit freely, you can't continue.

 

If the franchise is like that, when and how should convenience store owners end their convenience store management?

 

It's a matter of so-called exit strategy.

 

In other countries, it is generally accepted that if you make a profit, you add value and sell the store to a third party.

 

However, in Japan, there is almost no franchise agreement that has a clause that allows sale to a third party, and there is no law that guarantees it.

 

An exit strategy is essential if you run a convenience store.

 

If you run a convenience store indiscriminately without it, you may end up saying, 'Even if I worked for many years, I didn't have anything left.'

 

Compared to that, the result awaits that working as a salaryman is 100 times better.

 

Conversely, if you are not prepared or prepared to quit a convenience store at any time, you may end up continuing shift work as if you were a slave at the headquarters." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 530「生産過程をすべて開示する」/ "Disclose the entire production process"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 530「生産過程をすべて開示する」】

 

2021年1月に首都圏で再び緊急事態宣言が出され、テレワークが改めて推奨されています。

 

会社員がオフィス出社をしなくなったため、都心のレストランは顧客が減っています。

 

また、テレワークで家から仕事をする人が増えたことから、スーツ業界も大打撃を受けています。

 

社会全体で外出する機会自体が減ったことから、アパレル業界もチャレンジに直面しています。

 

今回紹介する資料「誰がアパレルを殺すのか」は「アパレル産業の『今』と『未来』が鮮明に見える」を解説しており、「生産過程をすべて開示するエバーレーン」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

エバーレーンは、CEO(最高経営責任者)のマイケル・プレイスマン氏が25歳の時に当時勤めていたベンチャーキャピタルを辞めて、2010年に創業した。

 

プレイスマン氏は自分が着ている洋服が、原価の8倍もの値段で販売されていることを知り、驚いたという。

 

アパレル業界の構造は、インターネットなどのテクノロジーを使えば変えられると思ったことが、エバーレーン創業のきっかけになった。

 

本社の所在地は、グーグルなどIT(情報技術)企業の社員が多く住んでいるサンフランシス区のミッション地区だ。

 

エバーレーンは生地や縫製、流通のコストがいくらで、どれくらいのマージンを取っているかといった、従来のアパレル企業が明らかにしたがらなかった情報を、サイト上で明示している。

 

こうした透明性は、商品のコスト構造を見せることに留まらない。

 

2016年10月には、カシミヤニットの価格を前年の125ドル(約1万3,750円)から100ドル(約1万1,000円)に下げると決めた。

 

その際、プレイスマン氏は会員向けのメールマガジンにこう書いた。

 

『カシミヤは非常に高級な素材として知られています。

 

一方、カシミヤは価格流動性の非常に高い素材でもあります。

 

素材の価格が跳ね上がれば、商品価格を上げるのは当然ですが、価格が下がれば商品価格を下げるのも当然です。

 

にもかかわらず、既存のアパレル企業は、素材の価格が下がってもそれを商品価格に反映せず、利益としていたのが常でした。

 

私たちは、そのやり方は消費者に対して、誠実ではないと感じています。

 

今年カシミヤの価格は16パーセント下落しました。

 

昨年125ドルだったカシミヤのセーターを今年は100ドルで提供します。

 

私たちは素材の価格変動にもしっかりと対応します。

 

これこそが徹底した透明性なのです。』」(引用終わり)

 

ちなみに、エバーレーンは日本でも事業を展開しています。

 

最近、私は服を買っていませんでしたが、今度購入するときはエバーレーンを検討してみようと思います。

 

尚、これは企業案件(ステマ)ではありませんよ😊。

 

エバーレーンのHP>

https://jp.everlane.com/ja-jp/

 

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誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

 

 

P.S. テレワークのやり方は業界や会社によって異なっており、パソコンについているカメラで常時働いている様子を映しておかなければならないところもあるようです。

 

また、金融業界などの伝統的な会社では、テレワークでもスーツにネクタイをしなければならない企業もあるとのことで、私は早めにあの業界を離れて本当に良かったと感じています。

 

アメリカの企業では、リモート会合でもカメラをオフにして自分の姿を見えないようにするところが増えているようです。

 

国土が広大なアメリカにある会社の場合、元々カンファレンス・ミーティングと呼ばれる電話会議が普及していました。

 

リモート会議でもカメラをオフにしておくことで、音声だけをやり取りする電話会議に似た形にすることが可能ですが、資料はパソコンやスマホの画面に投影することができます。

 

カメラをオフにしたリモート会議は日本でも取り入れた方がよいと感じており、そうすることでハラスメントが発生するリスクも軽減できると思いますね😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「生産過程」=「production process」>

  

今回出てきた「生産過程」の英訳は、「production process」になります。

 

「生産過程をすべて開示する」を英語にする場合、「Disclose the entire production process」とすればよいですね😊。  

 

誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 530 "Disclose the entire production process"】

 

The material introduced today "Who kills apparel (Japanese only)" explains "The now and future of the apparel industry can be seen clearly", and the following phrases were impressive in the part "Everlane that discloses the entire production process".

 

"Everlane was founded in 2010 when CEO Michael Preysman left the venture capital firm he was working for at the age of 25.

 

Preysman said he was surprised to learn that the clothes he was wearing were sold at eight times the cost.

 

I thought that the structure of the apparel industry could be changed by using technologies such as the Internet, which led to the founding of Everlane.

 

The head office is located in the mission district of San Frances, where many employees of IT (information technology) companies such as Google.

 

Everlane provides information on its site that traditional apparel companies didn't want to reveal, such as how much the cost of fabrics, sewing and distribution is, and how much margin they have.

 

Such transparency goes beyond showing the cost structure of goods.

 

In October 2016, it decided to reduce the price of cashmere knit from $ 125 (about 13,750 yen) in the previous year to $ 100 (about 11,000 yen).

 

At that time, Mr. Preysman wrote in an e-mail newsletter for members:

 

'Cashmere is known as a very high quality material.

 

Cashmere, on the other hand, is also a highly liquid material.

 

If the price of the material jumps, it is natural to raise the product price, but if the price goes down, it is natural to lower the product price.

 

Nonetheless, existing apparel companies have always made a profit by not reflecting the drop in the price of materials in the product price.

 

We feel that the approach is not honest with consumers.

 

Cashmere prices have fallen 16 percent this year.

 

Cashmere sweaters, which were $ 125 last year, will be available for $ 100 this year.

 

We respond firmly to price fluctuations of materials.

 

This is the utmost transparency.'" (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 529「オイルショックと共産主義」/ "Oil Crisis & Communism"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 529オイルショック共産主義」】

 

共産主義が資本主義の後塵を拝するきっかけになったのは、1970年代のオイルショックだったと考えられています。

 

当時のソ連東ドイツは国内で自動車を製造していましたが、オイルショックに伴う石油価格の高騰に対して、省エネエンジンの開発などを行わず、非効率な仕組みを温存することになりました。

 

一方、日本、西ドイツなどの資本主義国は、少ないガソリンで長距離を走る車の開発に血眼になりました。

 

その後、省エネカーが世界中を席捲することになり、共産主義諸国の非効率な商品は全く売れなくなりました。

 

ソ連東ドイツでは、官僚が計画経済に基づいて製造業を支配していましたが、日本やドイツではトヨタフォルクスワーゲンなどの民間企業が、顧客ニーズに基づいて商品開発を行っていました。

 

共産主義国ではオイルショック後も石油に依存する経済が続きましたが、資本主義諸国は「脱石油」を掲げて、社会全体でできるだけ石油を使わない体制の構築に邁進することになります。

 

結局はこの点が、共産主義と資本主義の差になったのでしょう。

 

今回紹介する資料「国富論II」は「経済学の古典」と呼ばれており、「高率の関税や輸入禁止は、外国から安く買えるものを高い費用をかけて国内で生産させ、産業活動全体を不利にする」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「どんな種類の技術ないし製造業についても、国産品に国内市場の独占を許すことは、どういうふうに資本を用いるべきかを、ある程度まで私人に指図することであって、ほとんどあらゆる場合に無用な、あるいは有害な規制である。

 

国産品が外国品と同様に安く国内市場に提供されるならば、規制は明らかに無用である。

 

もし、そうできない場合にも、規制は一般に有害にちがいない。

 

買うよりも自分で作るほうが高くつくものは、けっして自分で作ろうなどとはしないというのが、分別ある家長のやり方である。

 

仕立屋は、自分の靴を自分で作ろうとはしないで靴屋から買う。

 

靴屋は、自分の服を自分で仕立てようとはしないで仕立屋に作らせる。

 

農民は靴も服も自分で作ろうとはしないで、それぞれの職人に作らせる。

 

かれらはみな、自分の労働のすべてを隣人よりも多少ともまさっている方面に用い、その生産物の一部をもって、またはそれと同じことだが、その価格をもって、自分たちが必要とする他の品物を買うほうが有利であることを知っている。」(引用終わり)

 

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国富論II (中公文庫プレミアム)

国富論II (中公文庫プレミアム)

 

 

P.S. 先進国の中で、「共産党」という名前の政党が国会に議席を保持しているのは、日本だけであると言われています。

 

ドイツには「ドイツ共産党」が存在していますが、上院、下院に議席は持っていません。

 

ドイツでは、1956年に憲法裁判所が「共産党違憲」という判断を下し、ドイツ共産党は一旦解散しました。

 

その後、1968年に再びドイツ共産党が結成されましたが、現在も極左勢力として、連邦憲法擁護庁の監視下に置かれています。

 

共産主義を最も毛嫌いしている国は、アメリカでしょう。

 

ただ、アメリカは貧富の格差が激しく、実は「共産主義が拡大する素地が最もある社会」なのかもしれません。

 

この辺りのことを意識しながら海外旅行をすると、新しい発見があるかもしれませんね😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「共産主義」=「communism」>

  

今回出てきた「共産主義」の英訳は、「communism」になります。

 

オイルショック共産主義」を英語にする場合、「Oil crisis and communism」とすればよいですね😊。  

 

国富論II (中公文庫プレミアム)

国富論II (中公文庫プレミアム)

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 529 "Oil Crisis & Communism"】

 

The material introduced today "The Wealth of Nations" is called "The classic of Economics", and the following phrases were impressive in the part "High tariffs and import bans make things that can be bought cheaply from foreign countries produced domestically at high cost, and industrial activities".

 

"For any kind of technology or manufacturing industry, allowing domestic products to monopolize the domestic market is to some extent instructing private individuals how to spend capital, which is useless in almost all cases.

 

Regulations are clearly useless if domestic products are offered to the domestic market as cheaply as foreign products.

 

If this is not possible, regulation must generally be harmful.

 

It is a sensible patriarch's way to never try to make something that is more expensive to make by yourself than to buy it.

 

Tailors buy from shoe stores rather than trying to make their own shoes.

 

Shoemakers let tailors make their clothes instead of trying to tailor them themselves.

 

Farmers do not try to make shoes or clothes themselves, but let each craftsman make them.

 

They use all of their labor in a direction that is somewhat better than their neighbors, with some of their products, or the same, but at that price, the other they need. I know it is better to buy an item." (Unquote)

 

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The Wealth of Nations: (Annotated Edition)

The Wealth of Nations: (Annotated Edition)

  • 作者:Adam Smith
  • 発売日: 2020/11/11
  • メディア: ペーパーバック
 

PDCA日記 / Diary Vol. 528「恋愛とは、冷静と情熱のあいだのもの」/ "Romance is between calm and passion"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 528「恋愛=冷静と情熱のあいだのもの?」】

 

私は高校生の時に、夏目漱石の本を読み漁っていたことがあります。

 

一番好きだったのは名作「こころ」であり、人間の表と裏を垣間見るような内容で、色々な意味で衝撃的だったことを覚えています。

 

こころ

こころ

 

 

今回紹介する資料「恋愛学で読みとく文豪の恋」は「文豪が描いた恋をぶった斬る痛快評論」をキャッチフレーズにしており、「恋愛とは、冷静と情熱のあいだのもの」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

漱石の描写の合理性はともかくとして、この名作を読むことで、わたしたちの恋愛に役立てられる点があります。

 

1つは、恋愛バブルが生じると突拍子もない行為に走りがちですが、恋愛は節度をもって行わなければならないということです。

 

人を好きになると、現代のわたしたちも(『こころ』の)先生のように平気で常軌を逸してしまう可能性があります。

 

たとえば、相手のことを想いすぎて仕事や勉強がおろそかになったり、嫌がる相手にしつこく迫ったり、返信が来ないと思って何度も連絡したり、というのがほんの一例です。

 

恋愛が社会に生きる人間同士で行われる営みである以上、当然それはルールを守ったうえでの話でなくてはなりません。

 

もう1つは、バタフライ効果に照らして鑑みると、先生の『何もしない』という意思決定こそがその後の人生に悪影響をもたらしたという点です。

 

通常は蝶々のはばたきのような『行動』が未来に影響を及ぼしますが、ときには何もしない『非行動』も人生に影響を与えうるということです。

 

わたしたちの場合で考えると、『面倒だ』『仕事が優先だ』といって、恋愛について何も行動しないと、いたずらに年齢を重ねて、恋愛をしたいと思ったときにはすでに難しい状況になっていることが考えられます。

 

ですから、非行動より行動です。

 

ぜひ素敵な恋愛に向けて行動してみてください。

 

『何もしない』よりずっと素敵なことが起こるに違いないのですから。」(引用終わり)

 

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恋愛学で読みとく文豪の恋 (光文社新書)

恋愛学で読みとく文豪の恋 (光文社新書)

  • 作者:森川友義
  • 発売日: 2020/09/16
  • メディア: 新書
 

 

P.S. 今回紹介した資料「恋愛学で読みとく文豪の恋」で「非行動より行動です。『何もしない』よりずっと素敵なことが起こるに違いないのですから」と述べられている点は、恋愛に限らずビジネスでも同じであると私は感じています。

 

自営や起業を考えている人が、「私はいつか自分でビジネスを始めます」と言っておきながら、いつまで経っても何もしないパターンがあります。

 

これは、今回紹介した資料「恋愛学で読みとく文豪の恋」が言う「非行動」です。

 

非行動ではビジネスは始まらないため、行動しなければなりません。

 

皆様も頭の中で何かを考え続けて、非行動の状況にいるのではなく、実際に行動に移してみましょう。

 

何もしないより、ずっと素敵なことが起こるに違いありませんよ😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「情熱」=「passion」>

  

今回出てきた「情熱」の英訳は、「passion」になります。

 

「恋愛とは、冷静と情熱のあいだのもの」を英語にする場合、「Romance is between calm and passion」とすればよいですね😊。  

 

恋愛学で読みとく文豪の恋 (光文社新書)

恋愛学で読みとく文豪の恋 (光文社新書)

  • 作者:森川友義
  • 発売日: 2020/09/16
  • メディア: 新書
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 528 "Romance is between calm and passion"】

 

The material introduced today "Romance of literary masters (Japanese only)" has a catchphrase of "Critique of slashing love drawn by literary masters", and the following phrases were impressive in the part "Romance is between calm and passion".

 

"Apart from the rationality of Soseki Natume's depiction, reading this masterpiece can help us in our love romance.

 

One is that when a romantic bubble occurs, we tend to make cracy actions, but romance must be done with moderation.

 

When we love others, we today can be as calm and crazy.

 

For example, you may think too much about the other person and neglect your work or study, persistently approach the person, or contact the other many times because you think you will not receive a reply.

 

As long as romance is an activity between human beings living in society, it must of course be a story that follows the rules.

 

Second, in the light of the butterfly effect, 'do nothing' had a negative impact on our lives.

 

Usually, 'do something' like the flapping of butterflies affects the future, but sometimes 'do nothing' that does nothing can also affect life.

 

In our case, if we say 'it's a hassle' and 'work is our priority' and we don't do anything about romance, we're already in a difficult situation when we get older and want to have a romance. It is possible that there is.

 

Therefore, it is more action than non-action.

 

Please act for a wonderful romance.

 

Much nicer things must happen than 'do nothing'." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 527「江戸で外食文化が発達した理由」/ "The reason why eating out culture developed in Edo"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 527「江戸で外食文化が発達した理由」】

 

東京は世界的に見ても、外食が安くて美味しい街であるため、私にとっては理想的な場所になっています。

 

日本で外食が登場し始めたのは、1600年代半ばであると言われています。

 

江戸の銭勘定~庶民と武士のお金のはなし」という資料の中で、日本では江戸時代初期まで「朝と夜の1日2食で過ごすことが一般的だった」と解説されています。

 

江戸の銭勘定~庶民と武士のお金のはなし (歴史新書)
 

 

1657年に江戸で大火事(明暦の大火)が発生し、復興のために各地から労働者が集まりました。

 

大量のエネルギーが必要な肉体労働者にとって、当時の1日2食は不十分だったようで、彼らに昼食が出されたことから、1日3食が一般的になったそうです。

 

また、同じころに現在の東京・浅草の雷門前に、「奈良茶飯(ならちゃめし:炊き込みご飯の一種)」という食事を出す店が開業し、それが江戸における最初の料理屋だったとされています。

 

<☟奈良茶飯🍚>

f:id:PMO1:20201119104037p:plain


奈良茶飯を提供していた店は、高級料理屋ではなく一膳飯屋だったようで、現在の立ち食い蕎麦屋や牛丼屋のようなイメージだったのでしょう。

 

今回紹介する資料「わさびの日本史」は「植物の好きな人も、和食に関心のある人も、歴史の好きな人も楽しめる本」をキャッチフレーズにしており、「握りずしの文化を生んだ江戸」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「江戸は男性の比率が以上に高い都市でもあった。

 

そのため外食文化が発達した。

 

こうして江戸では、貨幣経済の発展にともない、『宵越しの銭は持たない』というような消費傾向の強い、とくに食に関して強い社会が形成されたのである。

 

なかには借金までして初物食いに熱中する食文化現象がみられた。」(引用終わり)

 

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わさびの日本史

わさびの日本史

 

 

P.S. アメリカで生活をしている人はご存じだと思いますが、外食をすると代金の15パーセントから20パーセント程度のチップを払う必要があります。

 

また、外食だけではなく、ドアパーソンやコンシェルジュがいるマンションに住んでいる場合、クリスマス前になると、「ドアパーソンやコンシェルジュの名前一覧」が郵便受けに入っており、「チップをください」という催促を受けることになります。

 

良いマンションになると、「こんなにいたのか?」と思うほどドアパーソンやコンシェルジュがいたりして、年末のチップ催促によって、かなりの出費を覚悟しなければなりません。

 

ドアパーソンやコンシェルジュへのチップは強制ではないのですが、彼ら、彼女らとの円滑な(?)人間関係を構築する上で、半分強制的なものであったように私は記憶しています。

 

ドアパーソンやコンシェルジュへのチップは、原則として現金で払うことになります。

 

ドアパーソンやコンシェルジュが年末に現金で受け取るチップの額について、当然ながらアメリカの税務当局である歳入庁(Internal Revenue Service)は、把握できません。

 

ドアパーソンやコンシェルジュが、年末のチップを全て税務申告しているとは思えないため、彼ら、彼女らにとっては、色々な意味で大きな臨時収入になるわけですね💰。

 

ただ、アメリカのチップ文化は、必ずしも悪いことばかりではないと私は感じています。

 

接待などでアメリカのレストランに行くと、優秀なウェイトパーソンが付いてくれることによって、素晴らしいサービスを受けることができ、会食相手との話が弾んで契約に至るというケースを、私自身、何度か経験しています。

 

チップ文化がない日本では、どのレストランに行っても一定水準のサービスを受けることができます。

 

ただ、アメリカのレストランで時折目にする素晴らしいサービスを受けることは日本ではあまりないため、一部の飲食店ではチップ文化があってもよいように私は感じています。

 

この辺りは色々な意見があるため、チップ文化に何か言いたいことがある方は、お気軽にコメントをください😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「外食する」=「eat out」>

  

今回出てきた「外食する」の英訳は、「eat out」になります。

 

「江戸で外食文化が発達した理由」を英語にする場合、「The reason why eating out culture developed in Edo」とすればよいですね😊。  

 

わさびの日本史

わさびの日本史

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 527 "The reason why eating out culture developed in Edo"】

 

The material introduced today "Japanese History of Wasabi (Japanese only)" has a catchphrase "A book that can be enjoyed by people who like plants, people who are interested in Japanese food, and people who like history" and the following phrases were impressive in the part "Edo that gave birth to the culture of sushi".

 

"Edo was also a city with a higher proportion of men.

 

Therefore, the eating out culture has developed.

 

In this way, with the development of the monetary economy, a society with a strong consumption tendency, such as 'People don't have money for the evening,' was formed in Edo, especially with regard to food.

 

Among them, there was a food culture phenomenon in which people were absorbed in eating their first food even in debt." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 526「落ち度はなくてもクレームは発生」/ "Complaints occur even if there is no fault"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 526「落ち度はなくてもクレームは発生」】

 

過去のPDCA日記でも紹介していますが、私の最初の仕事は富裕層向けの金融商品販売でした。

 

金融商品の場合、当然のことですが、価格は日々上下します。

 

顧客が購入した金融商品の価格が上がっていれば、金融機関側から連絡しなくても、誰も文句は言いません。

 

しかしながら、アメリカのITバブル崩壊(2002年)やリーマン・ショック(2008年)、今回のコロナ騒動(2020年)などで株価や債券価格が急落した時に、金融機関の担当者が自分から顧客に連絡をしないと大きな不信感を抱かれることになります。

 

「下がった時にこそ連絡をする」ことが、銀行員や証券会社で働く人にとって重要な顧客対応だったりするのです。

 

 

今回紹介する資料「建て主たちのクレーム事典」は「50の実例で知る住宅トラブルのきっかけ 」を解説しており、「落ち度はなくてもクレームは発生」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「トラブルの種類には一定の傾向がみられ、おおまかに7つのタイプに分類することができる。

 

『イメージの相違』『養生(ようじょう:周囲に傷がつかないようシートなどで保護すること)』『試行・仕様ミス』『工期遅れ』『工事金額』『対応(顧客対応)』といった典型的タイプと、いずれにも該当しない『その他』を合わせて7タイプだ。

 

『養生』『試行・仕様ミス』『工期遅れ』など、プロ側に落ち度がある場合にクレームへと発展するのは当然。

 

『対応』にあるように、担当者の言動が顧客に不信感を抱かせて、最終的に怒りを買ってしまう例もよく聞く話だ。

 

これらに対して『イメージの相違』はやや性質が異なる。

 

『施工は問題なく行ったが、【音が思ったよりする】【思ったより寒い】など、【思ったより】という数値で表せないことに関するクレーム』『顧客から【お任せします】と言われたが、完成した後に不満を言われた』などは、典型例だろう。

 

つまり、顧客と事前に合意したはずの設計や仕様であっても、あるいは試工の品質自体に問題がなかったとしても、クレームは発生するということだ。

 

この種のクレームを回避するためには、家づくりのプロセス全体を通じて顧客へのきめ細かな説明と情報提供を充実することに尽きる。」(引用終わり)

 

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建て主たちのクレーム事典

建て主たちのクレーム事典

  • 発売日: 2020/09/19
  • メディア: Kindle
 

 

P.S. 私は建設業界で働いたことがありませんが、金融業界と同様、顧客とのマメな連絡がクレームの一番の防御策であるように感じています。

 

定期的な連絡をすることで、顧客からの期待値を日々感じることができます。

 

自分が提供しているサービスと顧客との期待に差が生じた場合、定期的に連絡をしていることで、すばやく対応することが可能になります。

 

これが一番チャレンジングなところだと思いますが、営業の仕事をされている方にとって、この部分を実現することが最大のやりがいでもあるのでしょうね😊。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「クレーム」=「complaint」>

  

今回出てきた「クレーム」の英訳は、「complaint」になります。

 

「落ち度はなくてもクレームは発生」を英語にする場合、「Complaints occur even if there is no fault」とすればよいですね😊。  

 

建て主たちのクレーム事典

建て主たちのクレーム事典

  • 発売日: 2020/09/19
  • メディア: Kindle
 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 526 "Complaints occur even if there is no fault"】

 

The material introduced today "Complaint Encyclopedia of the Owners (Japanese only)" explains "The triggers of housing troubles learned from 50 examples", and the following phrases were impressive in the part "Complaints occur even if there is no fault".

 

"There is a certain tendency for the types of troubles, and they can be roughly classified into seven types.

 

Typical types such as 'difference in image', 'curing (protecting with a sheet etc. to prevent damage to the surroundings)', 'trial / specification error', 'delayed construction period', 'construction amount', 'customer service'.

 

There are 7 types including "others" that does not correspond to any of them.

 

It is natural that it will develop into a complaint when there is a failure on the professional side such as 'curing', 'trial / specification error', and ‘delayed construction period'.

 

As mentioned in 'customer service,' we often hear cases where the words and actions of the person in charge make the customer feel distrustful and eventually get angry.

 

On the other hand, 'difference in image' has slightly different properties.

 

The construction was done without any problems, but the complaints about things that couldn't be expressed by the numbers than customer expected, such as 'the sound is nosier than they expected' and 'it is colder than they expected'.

 

In other words, even if the design and specifications should have been agreed with the customer in advance, or if there is no problem with the quality of the trial work itself, complaints will occur.

 

In order to avoid this kind of complaint, it is all about providing detailed explanations and information to customers throughout the house-building process." (Unquote)

 

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PDCA日記 / Diary Vol. 525「何が良いことか、どうやって決める?」/ "How do you decide what is good?"

English follows Japanese.

PDCA日記 Vol. 525「何が良いことか、どうやって決める?」】

 

過去のPDCA日記で、「Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)運動」を紹介しました。

 

この運動に伴い、歴史的人物の像などを破壊する動きが見られましたが、これは明らかにおかしいと私は感じています。

 

数百年前の価値観に基づいて行動していた歴史的な人物について、現代の考え方で「この人は間違っていた」と決めつけることが適切ではないと思うからです。 

 

 

今回紹介する資料「さらば、神よ」は「科学こそが道を作る」を解説しており、「何が良いことか、どうやって決める?」部分の以下フレーズが印象的でした。

 

「私たちがいま生きている21世紀の道徳的価値観は、100年前のそれとは明らかに異なる。

 

18世紀に広がっていたものは、さらにちがっていた。

 

当時、奴隷の所有はふつうに人々が(残念ながら私の先祖もジャマイカで)やっていたことであり、奴隷が解放されれば文明が崩壊すると考えられていた。

 

アメリカ合衆国第三代大統領で憲法の主要起案者だった、偉大なるトーマス・ジェファーソンも、奴隷を所有していた。

 

初代大統領のジョージ・ワシントンしかり。

 

少なくとも彼ら(と私の先祖たち)は、奴隷を西アフリカから輸送する船のおぞましい環境を知らなかったと願いたい。

 

ちなみに、アフリカから奴隷を連れてきたのは欧米の白人だけではなかった。

 

ヨーロッパ人が西アフリカから奴隷を連れ出していたのに対し、アラブ人は東アフリカから連れ出していた。

 

赤道直下の東アフリカで主流言語となっているスワヒリ語は、アラブ人の奴隷貿易の言語として発達した。

 

この言語にはアラビア語を語源とする単語がたくさんある。

 

アフリカの首長は奴隷を捕らえてヨーロッパやアラブの奴隷商人に売るだけでなく、自分たちも奴隷を使っていた。

 

意外ではないが、聖書の道徳律はその時代のものだったので、そこで奴隷所有は非難されていない。

 

私たちが今日感じる奴隷制への強い嫌悪は、『空気』の変化の一例にすぎない。

 

やはりアメリカでとくに崇拝されている大統領、エイブラハム・リンカーンは、チャールズ・ダーウィンとまさに同時代の人であり、1809年2月の同じ日に生まれている。

 

ダーウィン奴隷制に猛反対し、リンカーンは実際にアメリカで奴隷を解放した。

 

それでも、ダーウィンリンカーンも、アフリカ人が『文明化した人種』と対等であるとは夢にも思っていなかっただろう。

 

そしてリンカーン大統領は1858年にこう述べている。

 

それなら、私はこう言おう。

 

白人種と黒人種の社会的・政治的平等をもたらすことに賛成ではないし、賛成したこともない。

 

黒人を有権者陪審員にすることにも、黒人に被選挙権を与えることにも、黒人が白人と結婚することにも、賛成ではないし、賛成したこともない。

 

そしてさらに、白人種と黒人種には身体的相違があり、そのせいでこの二つの人種は、社会的・政治的な立場でともに生きることは永遠にできないと思う、と言いたい。

 

彼らがそのように生きられないかぎり、彼らが一緒にいるあいだは立場の上下がなくてはならず、私は他のみなと同じで、白人を上位にすることに賛成である。

 

実際に19世紀の『空気』がどうたったにせよ、現在、私たちの周囲にはまったくちがうものが漂っている。

 

リンカーンダーウィンとハクスリーを人種差別主義者として非難するのは、無能な歴史家である。

 

彼らはその時代の人間としては、人種に偏見のない考え方に近かった。

 

彼らは19世紀を生きていたのだ。

 

もしニ世紀後に生まれていたら、先ほどの2つの引用文にゾッとしていただろう。」(引用終わり)

 

それでは、本日もPDCAを回して行きましょう!   

 

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さらば、神よ

さらば、神よ

 

 

P.S. 国によっては、政権が変わってしばらく経過しなければ、前政権の行いが明るみにならないところがあったりします。

 

日本においても、戦前と戦後では価値観と空気が180度変わりました。

 

それでも、現在に住む我々は今の価値観や空気に基づいて、戦前の出来事を評価しがちです。

 

ただ、今回紹介した資料「さらば、神よ」が述べている通り、これは「無能な歴史家」のやり方なのでしょう。

 

過去を振り返る場合、当時の価値観や空気をきちんと調べた上で、冷静な判断をしなければならないということですね。

 

< Mr. PDCAのボンジュール英語「崩壊する」=「collapse」>

  

今回出てきた「崩壊する」の英訳は、「collapse」になります。

 

「奴隷が解放されれば文明が崩壊すると考えられていた」を英語にする場合、「It was thought that civilization would collapse if slaves were released」とすればよいですね :-)。  

 

さらば、神よ

さらば、神よ

 

 

 

PDCA (plan-do-check-action) Diary Vol. 525 "How do you decide what is good?"】

 

The material introduced today "Outgrowing God: A Beginner's Guide" explains "Science makes the way", and the following phrases were impressive in the part "What is good and how do you decide?"

 

"The moral values ​​of the 21st century we live in are clearly different from those of 100 years ago.

 

What was widespread in the 18th century was even more different.

 

At that time, possession of slaves was usually done by people (unfortunately my ancestors were also in Jamaica), and it was thought that civilization would collapse if slaves were released.

 

The great Thomas Jefferson, the 3rd president of the United States and the main drafter of the Constitution, also owned slaves.

 

The 1st president, George Washington, had slaves as well.

 

I hope at least they (and my ancestors) were unaware of the horrific environment of ships transporting slaves from West Africa.

 

By the way, it wasn't just Western whites who brought slaves from Africa.

 

Europeans took slaves out of West Africa, while Arabs took them out of East Africa.

 

Swahili, the main language in East Africa just below the equator, has developed as the language of the Arab slave trade.

 

There are many words in this language that originate from Arabic.

 

Not only did African chiefs capture slaves and sell them to European and Arab slave traders, they also used slaves.

 

Not surprisingly, the moral law of the Bible was from that era, so slave ownership is not blamed there.

 

The strong aversion to slavery we feel today is just one example of a change in the 'air'.

 

Abraham Lincoln, also a particularly admired president in the United States, was exactly the same age as Charles Darwin and was born on the same day in February 1809.

 

Darwin vehemently opposed slavery, and Lincoln actually released slavery in the United States.

 

Still, neither Darwin nor Lincoln would have dreamed that Africans were on par with the 'civilized race'.

 

And President Lincoln said in 1858 as follows:

 

I am not in favor of, and have never been, in favor of bringing about social and political equality between whites and blacks.

 

I don't agree or agree with making blacks voters or juries, giving blacks eligibility for election, or marrying whites.

 

And I would also like to say that there are physical differences between whites and blacks, which makes it impossible for these two races to live together in a social and political position forever.

 

Unless they can live that way, they have to move up and down while they are together, and like everyone else, I'm in favor of white people.

---

 

In fact, no matter what the 'air' of the 19th century was, there is something completely different around us today.

 

It is an incompetent historian who accuses Lincoln, Darwin and Huxley of being racists.

 

As human beings of that era, they were close to a race-biased way of thinking.

 

They lived in the 19th century.

 

If they were born two centuries later, they would have been horrified by the two quotes above." (Unquote)

 

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